大学を卒業して4月から仕事が始まり、1ヵ月間働いた後に貰う初任給。アルバイト経験がある人も、社会人として給料を貰うのが初めてなら、いろいろと分からないこともあるのではないでしょうか。

初任給をあてにしてすでに買い物をしてしまったり、初めての1人暮らしで必要なお金が分からず貯蓄を使い切ってしまったりと、気がついたらお金が底をついていたという人も多いかもしれません。そこで今回は、初任給にまつわるお金のあれこれを解説します。

初任給を貰うまでにお金が足りなくなる状況

初任給まで,お金がない
(画像=PIXTA)

初任給を貰うまでにお金が不足して困るケースをいくつか紹介します。このような事態に陥ることのないよう、事前に準備をしておきましょう。

・1人暮らしをはじめた

新たに1人暮らしを始める場合、特にそれが初めての経験であれば、思いがけない大きな出費があるでしょう。家賃にしても初月1ヵ月分を支払えばよいわけではありません。新天地に引っ越す際、どれくらいの費用が必要かを事前にしっかりと調べておきましょう。

・締め日の勘違い

初任給を貰うとき、4月1日から働き始めたら4月末に給料が貰えると当然のように思っている人もいます。しかし、会社ごとに規定が異なります。4月分の給料を4月25日に前払いのようにして貰える会社もあれば、4月分の給料は4月末で締めて5月末に支払う会社もあります。入社する会社の給料の締め日と支払日はしっかりと把握しておきましょう。

・準備に費用がかかる

スーツやバッグなど出勤に必要なアイテムが高かったといったケースも考えられます。新たにそろえなければいけないものが多い時期なので、事前に準備しておくことも必要です。

初任給を貰えるタイミング

初任給を貰えるタイミングは、労働基準法で「賃金は通貨で直接、全額を毎月1回以上、一定期日に支払うこと」と定められています。一定期日とは、月末や25日など、毎月の支払日を特定することです。法律上は、毎月決められた日に全額が支払われれば問題ないとされています。

そのため、何日締めの何日払いであるかは会社によって異なるのです。冒頭で紹介したように、4月入社で4月中に初任給が貰える会社もあれば、5月に初任給が貰える会社もあるということになります。初任給を貰えるタイミングは会社の規定によって異なるため、入社前にしっかりと確認しておきましょう。

また、会社が入社から数ヵ月間に試用期間を設けている場合もあります。この場合、正式採用時とは条件が異なることもあるため、確認が必要です。

初任給までお金がないときにすぐできる対処法

初任給が入るまで、なんとか生計を維持するにはどうしたらよいのでしょうか。すぐできる対処法をいくつかご紹介します。

・食費を削る

まずは、普段の食費を計算しましょう。食費が初任給の20%以上を占めていたら、少しずつ抑えるように努力する必要があります。外食を極力減らし、自炊が難しくてもご飯と味噌汁、納豆などの栄養価が高くてお腹が膨れるものを食べるようにしましょう。

ほかに食費を抑える方法には、食事をして感想を発信すると謝礼が支払われるグルメモニターに応募する方法などもあります。

・出費のかかる誘いを断る

外出をせず、本やテレビなどお金のかからない趣味を楽しむようにして家で過ごせば、光熱費の出費程度で支出を抑えられるでしょう。登録料月額1000円前後で動画見放題のサービスも多数あります。月額登録料を支払っても、外出するよりは大きく出費を抑えることができます。

・不要品を売却する

家にある使わなくなったブランドもののバッグやアクセサリー、家電製品は、さまざまな場所で売却できます。自分にとっては不要なものでも、うまく売却すれば意外にも高く売ることができるかもしれません。部屋の片付けにもなって一石二鳥です。

・日雇いのバイトや副業をする

最近では、副業を許可している会社も増えています。そこで、土日などの休みを利用して副業をするのもおすすめです。スキルを必要としない副業でも、1日数時間働けば数千円の収入を得られます。休みなので、副業は趣味として楽しめるものを選んでもよいでしょう。

対処しても足りないときの手段とは

これまでに紹介したように、なんとか支出を減らしたり、身近な手段で確保したりしても、足りない場合はどうしたらよいのでしょうか。

・親や親族からお金を借りる

親や親族に相談するのは、少し勇気がいるかもしれません。それでも、1人で解決できない場合は、頼るようにしましょう。日頃の素行に問題がなければ、貸してくれたり、支援してもらえたりするでしょう。

・少額なら親しい友達にお金を借りる

親しい友達で、かつ少額であれば、事情を説明してお金を借りられる可能性があります。借りられることになったら、借りる理由を明確にする、借用書を用意する、返済日を明確にする、といった最低限のルールを守りましょう。ただし、関係性や相手によっては相談しただけで友人関係が崩れる場合もあるので注意が必要です。

・カードローンを利用する

親や家族、友達にも頼めない場合、カードローンを利用する手もあります。カードローンを提供しているのは、主に銀行と消費者金融で特徴が異なります。それぞれの特徴を理解して、自分に合ったものを選ぶようにしましょう。

お金を借りたら優先的に支払う先とは

どんなに金欠でも、絶対に支払いを免れない支出があります。その内容を理解して、手持ちのお金から、どこに優先的に支払いをすればよいかを決めておきましょう。

優先度の高いものとして、信用情報にかかわる支払いがあります。クレジットカードや携帯電話、カードローン、奨学金などです。この支払いが滞ると信用情報に傷がつき、カードローンなどで借り入れをしようとしたときに審査に通らなくなるおそれがあります。このほか、支払い中のローン(住宅・車)なども同様です。

また、家賃や電気などのライフラインに直結する支払いも外すことはできません。特に家賃は、滞納が続くとオーナーや仲介業者から退去命令が出されることもあるので注意が必要です。

就職直後にカードローンは借りられるか

カードローンを申し込む場合、勤続年数が長いほうがローンの審査に通りやすいといわれています。そのため、入社したばかりの新入社員では、審査が通りづらいというデメリットがあります。

どうしてもカードローンを利用したい場合、銀行カードローンはあきらめて消費者金融カードローンを選ぶ、少額の融資から申し込んでみるといったことを試してみましょう。入社3ヵ月~半年程度経過していないと難しいですが、場合によっては審査に通る可能性があります。

就職したばかりでも借りられるカードローン

代表的な5つの消費者金融カードローンについて、それぞれの概要やおすすめポイントを解説します。

・プロミス

プロミスでは、来店不要で郵送なしのWeb完結申し込みが可能です。借り入れや返済の状況を公式アプリで管理できるので、周囲に借り入れがバレたくない人におすすめです。

・アコム

すべての操作が簡潔なので煩わしい手続きがなく、初めてカードローンを利用する人でも安心です。初回利用時は「30日間無利息サービス」を受けられるため、すぐに返済できる場合は金利もかからずお得です。

・アイフル

Web完結申し込みで来店も不要です。女性スタッフのみが対応するコールセンターも充実しており、初めての利用で分からないことがあっても気軽に質問できます。初回利用時には「30日間無利息サービス」が受けられます。

・ジェイスコア

ジェイスコアの審査はAIで行われ、その内容をスコア化することで審査結果が判定されます。通常他社が収集する収入情報だけでなく、生活にかかわるあらゆる質問からスコアリングされるため、他社とは違う審査結果が出る可能性があります。また、ほかの消費者金融と比べて上限金利が年15%と低めに設定されていることも特徴です。

・レイクALSA

レイクALSAでは、利用金額によって「最大180日間無利息サービス」を利用できます。スマートフォンアプリを活用し、カードレスで利用することも可能です。

内定していてもバイトしていなければ借りられない

内定していても、入社前の場合、アルバイトなどの収入がなければカードローンの契約は難しくなります。カードローンの利用は、安定した収入があることが最低条件だからです。

そのため、入社前でもアルバイトで安定した収入があれば、カードローンでお金を借りることができます。しかし、正社員として働いている社会人に比べれば、アルバイトでは審査時の信用力が低くなってしまいます。金融機関によっては審査に通過できないこともあるので、前述したような審査対策をしっかりと行うことが大切です。

クレジットカードのキャッシング枠を利用

学生時代にクレジットカードを作って持っている人も多いかもしれません。クレジットカードには、ショッピング枠とは別にキャッシング枠があり、お金を借りることができます。

この枠については、キャッシング枠は10万円でショッピング枠は50万円というように、それぞれ上限額が違っているものの、利用した額がつながっています。その月にキャッシングを10万円利用している場合、ショッピングは40万円までしか利用できません。

とはいえ、クレジットカードのキャッシング枠は金利が高いため、できるだけ短期で返済できる場合のみにしましょう。キャッシング枠を設定していないと利用できない場合もあるので、まずは調べてみましょう。

キャッシング額は必要最低限に

カードローンを利用する際は、返済計画をしっかりと立てる必要があります。ここで紹介したように、お金を借りる方法や会社によって金利が設定されており、金利が高いほど、また返済期間が長くなるほど、借入金額以上に返済する利息が大きな負担になるからです。借り入れをする場合も、できるだけ必要最低限の金額に抑えるようにしましょう。