高校を卒業して就職すれば、未成年でも立派な社会人の一員。何かとお金のかかる社会人生活を送るうえで、未成年でもローンを利用することは可能なのでしょうか。

そこで今回は、社会人でも未成年がローンを利用できない場合がある理由や、未成年の社会人でもローンを利用する方法を紹介します。

未成年でもローンを利用したい!

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(画像=PIXTA)

社会人になると、未成年でも何かとお金がかかります。特に、学生の頃と違って1人暮らしを始めると、食費をはじめとする生活費全般を自分の給料で負担する必要があります。

そんな中で、友だちの結婚式や旅行、または不慮の病気やけがなどで急に大きな出費が必要になると、かなり生活がひっ迫してしまいます。来月の給料日までに何とか持ちこたえるためにローンの利用を考えた際に、社会人とはいえ未成年にローンは利用できるのでしょうか。

ローンを利用するということは、どんなに少額でも借金をすることを意味します。借金をする以上、いずれは返済する必要がありますが、出費があるたびに生活がひっ迫してしまうほどの給料では、借りたとしてもこの先返せるのか不安になるでしょう。

社会人でも未成年だとローンが利用できない?

ローンの利用を検討する際に真っ先に考えるべきは、「どこから借りるか?」という点です。有名な消費者金融や、信頼性の高い銀行を利用する人が多いでしょう。

社会人として収入を得ていても、未成年だとローンを利用できない場合がほとんどです。銀行ローンの中で誰でも利用しやすいカードローンでも、利用対象は20歳からです。プロミス、SMBCモビット、アイフル、アコムといった消費者金融でも、借り入れ対象を20歳からとしているところがほとんどです。

実は、未成年者であっても結婚していれば法律上は成年という扱いになります。しかし、金融機関が「20歳以上」と年齢を指定しているため、たとえ結婚して社会人として働いて収入があっても、20歳未満の未成年者は銀行や消費者金融のローンを利用することができないのです。

未成年の社会人がローンを利用できない理由

社会人であっても20歳未満の未成年がローンを利用できないのは、日本の法律(民法)が大きく関連しています。

日本の法律では、「20歳未満の未成年者が親権者の同意なしに契約した場合は取り消しができる」とされています。これは、未成年者がきちんと理解しないまま契約させられたり、経験や知識が浅いのをいいことに無理やり契約させられたりすることを防ぐための法律です。

しかもこの契約の取り消しは、未成年者本人だけではなく親権者も手続きが可能です。つまり親が保証人として入ったとしても、契約を解消することができてしまいます。借りる側としてはありがたい措置ではありますが、貸す側の金融機関としては未成年と契約することは大きなリスクを抱えることになってしまうのです。

そのため、金融機関は基本的に20歳未満の未成年者には融資しないようにしているのです。

未成年の社会人がローンに頼らず資金をつくる方法

未成年の社会人が少しでもお金を工面しようと考えた場合、方法はローンだけとは限りません。年齢に関係なく、ローンに頼らず資金を増やす方法を紹介します。

・中古品を売る

近年はフリマアプリが流行し、誰でもどんな中古品でも売りやすくなりました。手元にあって不要なものは売ってみましょう。ブランド物などの高価な物品はないかもしれませんが、本やCD、ゲームソフトなど、こまごまとしたものでも複数売ればまとまったお金になります。洋服もネット上ならノーブランド品でも買い取ってくれるところもあるので、うまく活用するとよいでしょう。

・家族や知人に借りる

見知った間柄の人に対する「借金」にはなりますが、利息や年齢制限などの多い金融機関に借りるよりは、身内に借りるほうがリスクは少ないと言えます。特に家族の場合、事情をきちんと話せば理解を示して多少は面倒を見てくれる場合も多いでしょう。

家族以外の知人に借りるときは信頼関係が非常に重要になるので、十分な信頼関係がある人に借りるようにしましょう。もちろん、返済の時期なども明確に伝えましょう。

・収入を増やす

最も健全な方法が、収入を増やすことです。仕事をしながら資格を取得して、より給料のいい仕事に転職するという選択肢もあるでしょう。

とはいえ、資格取得や転職では間に合わない、今すぐにお金が必要という人は、副業が可能であれば副業で収入をアップさせるのもひとつの手です。近年は副業を解禁している企業も少なくないうえに、ネット上で簡単にできるアルバイトや、即日で入れるモニターバイト、深夜バイトも増えてきました。本業以外の時間を活用して、収入の幅を広げてみるのもよいでしょう。

未成年の社会人でもローンを利用する方法1.キャッシング枠

金融機関は、基本的に20歳未満に融資をすることはありません。ですが、中には未成年の社会人でもローンを利用できる方法があります。その一つがキャッシング枠の利用です。

クレジットカードは18歳以上で加入可能としている会社が多く、クレジットカードのキャッシング枠であれば20歳未満でも利用できます。

キャッシング枠を利用できる主なカードは以下のとおりです。。

・ライフカード

ライフカード株式会社の提供する「学生専用ライフカード」は、満18~25歳まで利用できます。留学や卒業旅行で海外に行く際などにも使えるクレジットカードとして便利です。

未成年の場合、申込時に親の承認が必要ですが、卒業後も年会費無料で利用でき、専用の問い合わせ窓口があるなどサポートも手厚くなっています。最短3営業日のスピード発行が可能なうえ、最大10万円のキャッシング枠が設けられているので、すぐに現金が必要なときに頼りになるでしょう。

・三井住友VISAデビュープラス

こちらも同じく、学生が海外旅行などでクレジットカードを使いたいときに役に立つカードです。高校生を除く学生が対象で、満18~25歳の学生であれば申し込みが可能です。初年度の会費が無料なのはもちろん、ポイントの貯まりやすさにも定評があります。成年になってからも25歳までは使い続けたくなる嬉しいカードです。

三井住友VISAデビュープラスにも、ショッピング枠のほかに最大5万円のキャッシング枠があります。急な出費で少しだけ資金が必要になったときに借りやすく、うっかり借りすぎることもないのが大きなメリットと言えるでしょう。

未成年の社会人でもローンを利用する方法2.ろうきん

基本的に金融機関は20歳未満の未成年者にお金を貸すことはありませんが、ろうきんだけは条件を満たせば18歳以上でお金を借りることができます。条件は以下のとおりです。

・ろうきんに出資している労働組合などの団体に所属している
・ろうきんに出資かつ生協に所属している
・ろうきん友の会に加入または個人会員として出資している人

親がろうきんの口座を持っていれば、いずれかの条件を満たしていることが考えられます。親が条件を満たしているのであれば、親に相談してろうきんカードでお金を借りてみてもよいでしょう。

ろうきんの借り入れ限度額は500万円、金利は年3.875%〜7.7075%と業界では比較的低金利で借りやすいのも利点です。

未成年の社会人でもローンを利用する方法3.バンドルカード

そもそもクレジットカードやカードローンは使いすぎてしまうのが心配、という人にはバンドルカードもおすすめです。

バンドルカードはVisaプリペイドカードで、審査や年齢制限なく誰でも申し込みが可能です。中学生や高校生でも利用できます。アプリで登録した後に発行される「バーチャルカード」を使えば、Amazonやメルカリ、モバイルSuicaなどのネット決済にも使えます。

基本的には前払いですが、「ポチっとチャージ」という機能を使ったチャージ分は後払いにすることもできます。本当に少しだけ借りたいときには便利なカードで、チャージは、コンビニやネット銀行からでも可能です。

未成年の社会人でもカーローンを借りる方法

ローンの借り入れはことごとく対象外となる未成年でも、カーローンは借りることができます。これは、運転免許の取得が18歳から可能であることとも関係しているのでしょう。

・条件を満たせば未成年でも借りられる

未成年がカーローンを借りるには条件があります。

1つ目は法定代理人を立てることです。これは、20歳未満は契約を解消することができる、前述の法律に基づくものです。

2つ目は、親の同意を得たことを示す同意書を提出する必要があることです。

3つ目は、安定した収入があることです。未成年でも社会人であれば問題ないでしょう。

つまり、法定代理人を立てて親の承諾さえ得られれば、未成年でもカーローンを借りることができるのです。

・カーローンの審査に通るコツ

カーローンの審査に通るには、審査に通りやすいカーローンを使うのがコツです。実際にカーローンを借りる際には、車の購入に使うことを示す必要があります。購入予定の車は中古車を選ぶようにすると、カーローンの融資が受けやすくなるようです。

未成年の社会人でもローンの利用は計画的に

未成年の社会人でもローンを利用する方法を紹介しました。未成年の社会人ではローンを組むのにさまざまな制約がありますが、条件や制度をうまく活用すれば借りられないことはありません。

もちろん、ローンに頼らずとも資金をつくれる方法もあります。借りすぎると後で痛い目を見るので、ローンを利用するときはなるべく少額で、無理のないように利用しましょう。