給料日前で懐具合が寂しいときに限って、お金が必要になるということもあるでしょう。そんなとき、手元にクレジットカードがあれば、キャッシングサービスを利用できます。つまりコンビニのATMなどで簡単に現金を借りることができるのです。

この記事では、クレジットカードのキャッシング枠についての情報と注意点を紹介します。

キャッシング枠とは何か?

キャッシング枠
(画像=PIXTA)

そもそもキャッシング枠とは何でしょうか。通常クレジットカードには、「いくらまで使える」と定めた限度枠があります。キャッシング枠は、限度額とどのような関連があるのでしょうか。

・キャッシングの意味

クレジットカードは多くの場合、ショッピングに利用できる通常の利用方法だけではなく、現金を引き出せるキャッシング機能がついています。クレジットカードの付帯サービスの一つで、現金を借りられるサービスを意味します。

キャッシングとは、コンビニATMなどから現金を手軽に借りられるサービスとも言えます。

クレジットカードを申し込む際に希望すると、審査を通して利用枠が決められます。申し込み後に審査を受けることも可能です。キャッシングは、急に現金が必要になったときに便利で、返済方法はショッピングと同様に銀行口座からの引き落としとなり、翌月1回払いやリボ払いから選べます。

ショッピングの1回払いでは金利手数料がかかりませんが、キャッシングは違います。どちらかといえば高めの金利手数料が発生します。

・キャッシングの利用方法

キャッシングは、コンビニATMや提携金融機関のATM、提携会社のCD(現金自動支払機)で行うことができます。多くのクレジットカードは、パソコンやスマートフォンなどを使ってインターネットでも利用が可能です。

提携金融機関のATMでは、おおむね以下のような手順で行います。CD(現金自動支払機)でも操作方法はほとんど同じです。

1.カードを差込口から投入します
2.「暗証番号」を入力します
3.「お借り入れ」を選択します
4.返済方法を選択します。「1回払い」か「リボ払い」が一般的です
5.「お借り入れ金額」を入力します
6.クレジットカード、現金と利用明細票を受け取ります

・キャッシングの金利はどれくらいか

ショッピングでクレジットカードを使う場合、一括払いにすると金利手数料はつきませんが、リボ払いにはつきます。キャッシングを利用した場合の金利は、リボルビング払いと同じで年15〜18%くらいです。

以下、主な会社の金利手数料です。

【カード名/金利(実質年率)】
三井住友カード/15.0〜18.0%
JCBカード/15.0~18.0%
イオンカード/7.8~18.0%
楽天カード/18.0%
Yahoo! JAPANカード/15.0~18.0%
ライフカード/15.0~18.0%
オリコカード/15.0~18.0%
エポスカード/18.0%
ジャックスカード/18.0%
セゾンカード/12.0~18.0%
ANAカード/15.0~18.0%
セディナカード18.0%

キャッシングに審査はあるの?

キャッシングサービスを受けるには、審査に通ることが必要です。手持ちのクレジットカードでキャッシングが利用できれば、カードを申し込んだ時点で審査がなされているということです。

・カードを作る時点で希望しているかどうか

クレジットカードを申し込む際、記載事項の中にキャッシングサービスの利用を「希望する」か「希望しない」かを選ぶ項目があります。「希望する」を選べば、クレジットカードの審査と同時にキャッシングの審査も行われます。

手持ちのクレジットカードでキャッシングが利用できないのであれば、申し込み時にキャッシングを希望しなかったか、ショッピングの審査しか通らなかったことが考えられます。

・後から希望する場合も審査がある

最初はキャッシングを希望していなくても、後から使いたくなった場合、カード会社に連絡して機能を付加してもらえます。その際に審査を受けることになり、それが反映された利用限度枠になります。

キャッシングは総量規制の対象になる

クレジットカードでお金を借りるキャッシングは、総量規制の対象となります。よって、年収の3分の1を超える貸し付けは不可能です。

クレジットカード会社は「貸金業者」に分類され、お金を貸す際にもとづく法律は「貸金業法」なので総量規制の対象となります。ただしショッピングの場合は適用されません。

・年収と他社借り入れがいくらかが審査に影響

総量規制は、その会社から借りる金額だけが問題なのではなく、すべての金融機関からの借入総額で判断されます。

・キャッシング枠が0円の場合も

審査で収入が安定していないと判断されたり、過去にブラックの金融履歴があったりすると、キャッシング枠が0円になるケースもあり得ます。

キャッシング枠の確認方法

クレジットカードのキャッシング枠を確認する方法は、以下のとおりです。

・クレジットカードの明細書を見る

クレジットカードの明細書が郵送されてくる場合、最新の利用可能残高を見れば、キャッシング利用可能額が分かります。

・Web上の会員ページを見る

最近では、クレジットカードの明細書としてペーパーレス化が進んでいます。Web上の会員ページで、キャッシング可能残高を含めたあらゆる情報が確認できるようになっています。

キャッシング枠とショッピング枠の関係

キャッシング枠とショッピング枠は、相関関係にあります。「利用限度枠=ショッピング利用可能額」であり、その中でキャッシング枠が決められています。

利用可能枠が100万円のクレジットカードで、キャッシング枠が20万円あったとしても、すでにショッピングで90万円を使用した場合、100万円からそれを差し引いた10万円しか使えません。合計で利用限度枠を超えることはできない仕組みなのです。

学生でもキャッシングは可能か?

多くのクレジットカード会社では、学生でもクレジットカードの発行自体は可能です。しかしながら、未成年者保護規定によって、未成年の学生にはキャッシング機能が付いたクレジットカードを提供できないようになっています。

・成人していれば問題なし

成人している学生なら、額はそれほど期待できないものの、クレジットカードのキャッシング機能を利用することが可能です。

・未成年でもキャッシングできるケース

未成年の学生であっても、既婚で安定した収入がある場合、審査に通ることがあります。ただし、その場合のキャッシング枠は少額(5〜10万円)になります。

キャッシング枠を増やしたい場合の対応

キャッシングの利用可能枠を増やしたいときには、多くの場合カード会社の公式サイトから申し込みができます。この際、再度審査が行われます。

・Webで申し込みが可能

30万円程度の増枠であれば、公式サイトから申し込み手続きができますが、それを超える場合、カード会社によっては公式サイトから手続きできないこともあります。その際は、カード会社の案内に従って手続きを進めましょう。

・収入証明書は必要か?

キャッシング枠を増枠した結果、限度枠の合計が50万円を超える場合、収入証明書の提出が必要です。

キャッシングが増枠できる条件とは?

キャッシング枠の増枠には、以下のようなある一定の条件が課されます。

●返済実績が良好
●他社からの借り入れがない(少ない)
●住所や連絡先の変更届をしている

個々の条件を詳しく見ていきましょう。

【返済実績が良好】

カード会社は、貸し倒れのリスクをなくすため、きちんと返済ができている利用者だけに増枠を認めています。詳細な条件は会社ごとに異なりますが、一度でも滞納した履歴があると増やすことができないケースがあります。

多くのカード会社では、最新の返済状況を重視する傾向があり、その時点からさかのぼった3~6ヵ月間で一度も滞納していない、などの条件を課している場合が多いようです。

【他社からの借り入れがない(少ない)】

他社でキャッシングをしていて、すでに総量規制に引っかかっている場合は、キャッシング枠を増やすどころか減額されることもあります。

【住所や連絡先の変更届をしている】

登録されている連絡先情報が実際と違う場合は問題です。増やすことが認められない場合があります。なぜなら、カード会社は個人情報を正確に把握することで滞納などのリスクを減らす考えだからです。

連絡先が変わっていると個人情報が不正確になり、利用者の生活状況や経済状況が分かりません。変更が必要であれば直ちに修正し、現在の自分の情報を反映させておくことが肝要です。

キャッシング枠を減らしたい場合は簡単

キャッシングの枠を減らしたい場合は非常に簡単です。カード会社の公式サイトの会員ページから手続きをするだけです。もちろん審査もありません。枠を減らすこと自体には、カード会社にとってリスクがないからです。

キャッシングは金利を考えて上手に利用しよう

キャッシングは、お金が少しだけ必要な状況において、手軽に現金を調達できる便利なサービスです。ただし、キャッシングは借金であり、金利もしっかりとつきます。

消費者金融並みの金利がつくので、リボ払いなどで返済が長期間になると、かなりの金利を負担しなければいけません。キャッシングを利用する際は、必ず計画を立てることが大切です。