カードローンを利用する場合、借り入れから返済まで長期的な視野で考えておく必要があります。たとえ借り入れが一時的なものでも、カードローンを利用するデメリットやリスクを知っておかなければ、思わぬトラブルを引き起こす危険性があるからです。

この記事では、カードローンを利用する際のデメリットや、リスクを抑える方法などについて詳しく説明します。

そもそもカードローンとフリーローンの違いとは?

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(画像=PIXTA)

カードローンは手軽に借り入れができますが、ほかにもフリーローンを利用して借り入れをする手段もあります。

どちらも似たような言葉なので混同しがちですが、それぞれの違いをしっかりと理解し、カードローンに関する知識を確実に身に付けておきましょう。

・カードローンの特徴

カードローンは、金融機関やクレジットカード会社などが提供しているサービスで、専用のカードを使用して借り入れをします。

設定された利用限度額の範囲内であれば、繰り返し借り入れが可能で、住宅ローンや自動車ローンのように使用目的も限定されていません。

金利は借入限度額によって変動することが一般的で、借入限度額が高くなるほど金利が低くなります。

・フリーローンの特徴

フリーローンもカードローンと同様に、使用目的が限定されていないローンです。

フリーローンは、借入額にかかわらず金利が変動しないのが一般的で、借り入れのたびに新たな申し込み手続きを行わなければなりません。

カードローンの利用限度額以上の金額を借り入れることもできるので、より多くの現金が必要な場合にも対応してもらえます。

カードローンを利用するメリットとは?

ローンにもさまざまな種類がありますが、カードローンのメリットを知っておけば、適切な判断のもとでカードローンを利用できるようになるでしょう。

ここからは、カードローンを利用するメリットについて詳しく説明します。

・借り入れ目的が限定されにくい

カードローンは、借り入れ目的が限定されにくいのがメリットです。

葬儀の香典や結婚式のお祝儀、けがや病気の治療費といったように、どんな目的であっても借り入れができるので、使用目的によって審査が通らないことはないと考えてよいでしょう。

・必要なときにすぐにお金を借りられる

必要なときにすぐに借り入れができるのもカードローンのメリットと言えます。

利用限度額の範囲内であればいつでも借り入れができるので、場合によっては休日や深夜帯でもスムーズに借り入れをすることが可能です。

カードローンの返済に関するデメリットとは?

ローンを利用することで、返済トラブルが起こる可能性があります。カードローンにおいても返済に関するトラブルが起こり得ます。

ここからは、カードローンの返済に関するデメリットについて詳しく説明します。

・金利が高くなりやすい

カードローンの金利は年3.5~15.0%程度が一般的で、年1.0~5.0%程度であるマイカーローンや年2%以下になることもある住宅ローンと比較すると、金利が高くなりやすいと言えます。

ただしカードローンでは一定期間無利息になったり、返済状況に応じて金利が優遇されたりする場合もあるので、サービスの内容によっては、金利を抑えた借り入れも可能でしょう。

・返済期間などによっては支払総額が増加する

毎月の返済額を増やしてしまうと日々の生活が苦しくなるため、返済期間を長く設定しようと考える人もいます。しかし返済期間が長くなればなるほど、利息の支払総額が増えてしまうというデメリットが生じます。

借りる際に返済期間を長く設定せざるを得なかったとしても、余裕があるときには臨時にある程度の額を返済して、少しでも返済期間を短くしていくのがおすすめです。

カードローンが日常生活に与えるデメリット

カードローンの利用方法によっては、毎日の生活が不安定になってしまうおそれも考えられます。

カードローンが日常生活に与えるデメリットを知り、生活を安定させながらカードローンを利用できるようにしておきましょう。

・多重債務に陥るリスク

カードローンを利用する際、必要としている金額によっては複数のカードローン会社で借り入れなければならない場合があるかもしれません。

しかし複数の会社から借り入れると返済が滞るリスクが生じ、返済のためにまたローンを契約するといった悪循環を招きます。その結果、返済不可能な多重債務に陥いる危険性があります。

・ほかのローンを組みにくくなる

カードローン会社で借り入れをしていたとしても、返済遅延もなく信用情報に傷がついていなければ、他のローン利用時に審査を通過する可能性もあります。

しかし他社での借入額や収入などの状況によっては、ローンの利用を断られるケースがあるので注意が必要です。

カードローンの利用に向いていない人の特徴とは?

たとえカードローンを利用できる状況であったとしても、カードローンの利用に向いていない人もいます。

自己破産などの事態を招かないように、自分がカードローンの利用に向いているのかどうかをしっかりと認識しておくことが重要です。

・すでに複数の会社でカードローンを利用している

複数の会社でカードローンを利用していたとしても、十分な収入があり、計画性をもって借り入れをするのであれば、新たにカードローンを申し込んでもよいでしょう。

ただし利用するカードローン会社が増えれば増えるほど、返済日の把握や返済すべき金額の計算が煩雑になり、ともすると返済遅延といった事態を引き起こしかねません。

返済計画の把握や実行が苦手で、自己管理ができない人はカードローンを利用すべきでないと言えます。

・お金の管理がルーズになりがち

カードローンは、適切な返済計画を立てたうえで契約することが重要です。

収支のバランスを把握していなかったり、現実的な返済計画を立てられなかったりする人は、カードローンの利用に向いていません。

生活の安定を求めて利用したはずのカードローンによって生活が不安定になってしまっては元も子もありません。

カードローンの返済方式の種類とは?

カードローンを正しく利用するためには、返済方式にどのような種類があるかを理解しておくことが大切です。

・元利均等方式

月々の返済額を一定にする方式です。借入金額と利息とを合計して返済額を算出しているので、返済計画を立てやすいというメリットがあります。

ただし返済期間が同じ場合、次に説明する元金均等方式よりも金利の総額が増えてしまうので注意しましょう。

・元金均等方式

一定の元金を毎月返済するとともに、残りの返済すべき金額に応じた利息を返済していく方式です。

返済した額が多くなるほど支払うべき金利が少なくなるので、支払い総額を抑えやすいのがメリットです。

・リボルビング払い

毎月の返済すべき金額によって支払額を決める方式です。

現在は「残高スライド元利定額方式」を採用しているカードローン会社が多く、借入残高に応じて定められた元金に利息が加えられた金額を毎月支払っていくのが特徴です。

リスクを抑えてカードローンを利用するコツとは?

なるべくトラブルを起こさずにカードローンを利用するためには、事前にリスクを抑えた利用方法を意識しておくことが重要です。

ここからは、リスクを抑えてカードローンを利用するコツについて詳しく説明します。

・必要な分だけ借りる

金利を抑えてカードローンを利用するためには、利用限度額を高く設定するのがポイントです。

しかし利用限度額が高いからといって必要以上に借り入れると、返済の負担が増えてしまうので注意が必要です。必要な額だけ借り入れるようにしましょう。

・安定した収入を得られるようにしておく

カードローンの審査をスムーズに進めるためには、支払い能力があることを証明しなければなりません。

そのためには、1つの企業で長い勤務実績をつくることや、安定した収入を得られるようにしておくことが大切です。

・金利の低いカードローン会社を選ぶ

カードローンサービスを提供している会社はたくさんありますが、それぞれ設定金利が異なります。

返済の負担をなるべく抑えるためには、低い金利で必要な借り入れができるカードローン会社を選びましょう。

・事前に返済シミュレーションを行う

カードローン会社によっては、借り入れ前に返済シミュレーションができる会社もあります。

借入金額によって金利がどれくらい変化するのか、どれくらいの期間があれば余裕を持って返済できるのかを事前にある程度把握しておきましょう。

カードローンの返済に困った場合の対処方法とは?

カードローンの返済期間中に、何らかの事情で返済に困ってしまうケースも考えられます。

返済に困った場合の対処方法を知っておけば、状況がさらに深刻になる前にうまく対応できるでしょう。

・信頼できる機関に相談する

カードローンの返済で困った場合、1人で悩むのではなく、信頼できる機関に相談するのがおすすめです。

日本貸金業協会や消費生活センター、法テラス、日本クレジットカウンセリング協会などでは、カードローンについて詳しい知識を持った人が不安や悩みを解消できるような助言をしてくれます。

・債務整理を検討する

どうしても返済が滞ってしまう状況になった場合、債務整理も方法の一つです。

債務整理をすると預金口座が凍結されたり、銀行との取引が困難になったりするといったデメリットも生じますが、返済の負担を軽減するといった観点では最も効果の高い方法です。

カードローンと信用情報との関係とは?

カードローンを利用する場合、利用状況によっては信用情報にかかわるケースもあります。

ここからは、カードローンと信用情報の関係について詳しく説明します。

・返済トラブルがなければ信用情報は傷つかない

「カードローンを利用すると信用情報に傷がつくのでは?」と心配する人も多いようです。

しかし返済を遅延するといったようなトラブルを起こさなければ、信用情報に傷がつくことはありません。

・自分自身で信用情報を確認することも可能

自分の信用情報がどのようになっているかは、カードローン会社だけでなく自分自身で確認することも可能です。

気になるようであれば、「JICC」や「CIC」といった信用情報機関に情報開示を申請し、自分の信用情報を確認してみるとよいでしょう。

カードローンのリスクやデメリットを知っておこう

ここまでカードローンを利用するうえで知っておくべきデメリットや、リスクを抑えるための方法について説明しました。

ここで説明した内容を参考に、トラブルを未然に回避しながらカードローンを利用しましょう。