カードローンの「リボ払い」は、言葉自体を聞いたことはあっても、具体的にどのような返済方法なのかよく分からないという人も多いようです。

しかし実際に返済する金額にかかわることなので、カードローンを利用する際はしっかりと理解しておくべきでしょう。「リボ払い」というと、クレジットカードを思い浮べるかもしれませんが、リボ払いから抜け出すために「カードローンへの借り換え」を検討するケースも考えられます。

今回はリボ払いの種類やメリット・デメリットを紹介するとともに、クレジットカードのリボ払いをカードローンに借り換える際の注意点についても解説していきます。

カードローンのリボ払いの種類

カードローン,リボ払い
(画像=PIXTA)

カードローンにおける「リボ払い(リボルビング払い、リボルビング方式)」とは、利用限度枠内であれば何度でも借り入れ可能で、毎月の返済額が決まった金額、決まった割合になる返済方法のことをいいます。カードローンの返済では、主に次の3つのリボ払いが採用されています。

  1. 元利定額リボルビング方式
  2. 借入後残高スライド元利定額リボルビング方式
  3. 元金定額リボルビング方式

それぞれの返済方法について詳しく解説していきます。

・3つのリボ払い

【元利定額リボルビング方式】

毎月の返済額は一定で、元金と利息が含まれています。月々の返済額は変動しませんが、返済を続けていくうちに元金の割合が大きくなっていきます。毎月同じ金額を返済していくため、返済の管理がしやすいというメリットがありますが、その一方で、「なかなか元金が減らない」というデメリットがあります。

【借入後残高スライド元利定額リボルビング方式】

元利定額リボルビング方式と基本的な仕組みは同じですが、借入残高に応じて月々の返済額が変動する点が異なります。返済を続けていけば借入残高が減り、追加借り入れをすると借入残高が増えます。その都度、月々の返済額が変動するので、次回の返済額がいくらになるのかを確認する必要があります。

例えば、借入残高20万円以下の返済額は2万円、10万円になると1万円といったように変動しますが、変動するタイミングや返済額はカードローンによって異なるので注意が必要です。

【元金定額リボルビング方式】

2つの返済方法と異なる点は、毎月一定額の元金を返済し、そこにプラスして利息が加算されるという点です。そのため、毎月の返済額は利息分の金額によって変動します。

毎月の返済額が異なると、返済管理が煩雑にはなりますが、借入残金を毎月一定金額ずつ減らしていくことができます。

・リボ払いの利息の計算方法

リボ払いの利息計算は理解しづらいところがあるので、具体例を使って考えてみましょう。以下の条件で借り入れをしたとします。

 借入金額  20万円
 借入利率(実質年率)  18.0%
 返済方法  借入後元利定額リボルビング方式
 返済金額(毎月)  1万円

この条件で返済していくと、返済回数と返済総額は次のようになります。

 返済回数  24回
 返済総額  23万9518円

借入後元利定額リボルビング方式で毎月1万円ずつ返済していくと、返済回数は24回、支払う利息は合計3万9518円になることが分かります。

利息の支払いが4万円近くになるため、負担が大きくなってしまいます。

カードローンのリボ払いの2つのメリット

カードローンの返済方法でリボ払いを選ぶと、「返済負担を軽減できる」「返済計画が立てやすい」などのメリットがあります。リボ払いというと、デメリットが前面に出がちですが、このようなメリットについても理解して上手に利用していきましょう。

・1.返済負担を減らせる

リボ払いは一般的に返済期間が長くなりますが、それは、裏を返せば毎月の返済額が無理のない金額に設定されているからとも言えます。借り入れは、短期間で返済するほど支払い利息が少なくて済みますが、その分毎月の返済額が高額になり、生活に支障が出てしまう可能性もあります。

そうした事態を避けるために、返済期間が長引いたとしても、毎月無理のない返済を続けていけるように設定されているのがリボ払いなのです。

・2.返済額が一定なので返済計画が立てやすい

リボ払いは、毎月の返済額が一定なので、返済計画を立てやすい点が大きなメリットです。毎月の給料から返済に充てる金額が決まっていれば、生活費や小遣いに回せる金額をはっきりと把握できます。

借入後残高スライド元利定額リボルビング方式の場合は、借入残高に応じて返済額が変わりますが、追加借り入れをしない限り返済額は減っていくので、家計に負担がかかることはないでしょう。

カードローンのリボ払いの2つのデメリット

カードローンのリボ払いには、利用するうえで十分に気を付けたい2つのデメリットがあります。「手数料(利息」が高い」「返済期間が長くなる可能性がある」の2つです。

いずれのデメリットも、借り入れをする際には大きな負担になるので、よく理解したうえで申し込むようにしましょう。

・1.手数料(利息)が高い

リボ払いの大きなデメリットの一つに、利息が高いことが挙げられます。

例えば、先に紹介した返済シミュレーションで、20万円を金利年18%で借りた場合、毎月の返済額は1万円と紹介しましたが、1回目から3回目の返済分の内訳は次のとおりです。

 返済回  返済金額  元金充当額  利息充当額
 1回目  1万円  6951円  3049円
 2回目  1万円  7152円  2848円
 3回目  1万円  7163円  2837円

1回目の返済金額1万円の内訳を見ると、利息充当額が3049円と返済額のおよそ3分の1を占めていることが分かります。

これが「元金がなかなか減らない」といわれている理由なのです。

・2.返済期間が長くなる可能性がある

メリットで「返済負担を減らせる」ことに触れましたが、その裏返しとして「返済期間が長くなってしまう」という側面があります。

返済期間が長引けば長引くほど支払う利息額は増えるので、総返済金額は高額になります。 そのため、「少しでも返済期間を少なくしたい」「利息を抑えたい」という場合は、繰上返済をおすすめします。というのも、繰上返済をした分はすべて元金に充当されるので、元金を減らす効果があるのです。

通常は無理のない返済額にしておいて、ボーナスや臨時収入などがあったときは、積極的に繰上返済をしましょう。

ここまで、カードローンのリボ払いの種類やメリット・デメリットを紹介してきましたが、リボ払いはカードローンだけではなく、クレジットカードにもあります。クレジットカードでリボ払いをしている人の中には、利息の支払い負担が大きくなり「カードローンに借り換えたい」と考える人もいるようです。

続いて、クレジットカードのリボ払いからカードローンへ借り換えるケースについて紹介していきます。

クレカのリボ払いをカードローンに借り換え

クレジットカードのリボ払いは、高額な買い物をしても月々の返済額を一定に設定できるので、「支払い負担がラクになる!」とあまり考えずに利用する人もいます。しかしリボ払いは支払いが長期間になり、なかなか完了しないというデメリットがあります。

そこで有効な手段として「カードローンへの切り替え」がありますが、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。

主なメリットを3つ挙げて、順番に確認していきましょう。

・メリット1:金利を下げる効果がある

クレジットカードのリボ払い手数料は、年15%~18%に設定されているのが一般的です。一方、カードローンの金利は、銀行カードローンであれば年14%~15%程度が多く、借り換えれば金利を下げることができます。

とはいえ、「3%ぐらいの差は大したことないのでは?」と思う人もいるでしょう。しかし、利息は余計な出費ですし、1円でも節約したほうがお得です。

参考までに、20万円を60日間、金利年18%と年15%で借りた場合を考えてみると、次のように計算できます。

金利18%:20万円×0.18×60日÷365日=5918円 金利15%:20万円×0.15×60日÷365日=4932円

このように、金利15%のほうが1000円ほど利息が安くなります。

・メリット2:ショッピング枠を増やせる

クレジットカードのリボ払いをカードローンに借り換えるメリットとして、ショッピング枠を増やせるということもあります。

クレジットカードには、「ショッピング枠」と「キャッシング枠」があり、リボ払いはショッピング枠の利用分になります。

例えば、ショッピング枠内でリボ払い分が大部分を占めていると、ほかのショッピングに利用できる余裕が少なくなってしまいます。

そこで、リボ払い分をカードローンに借り換えると、ショッピング枠をあけることができるので、ほかのショッピングに余裕をもって利用できるようになります。

・メリット3:複数のリボ払いを一本化できる

一度に複数のクレジットカードのリボ払いを利用しているケースでは、それぞれの支払い日を忘れずに管理するのは思いのほか難しいものです。「つい支払い日を忘れてしまう」という可能性も否定できません。

クレジットカードの支払いを延滞すると、個人信用情報機関に延滞した事実が記録され、個人信用情報に傷がついてしまいます。

そういったミスを防ぐために、複数あるリボ払いをカードローンで一本化して、返済日を1つにすることで管理しやすくできます。

ここまで3つのメリット紹介しましたが、次は注意点を2つ紹介します。

・注意点1:借り換えにメリットがあるか否かをしっかりと検討する

クレジットカードのリボ払いをカードローンに借り換える際に、借り換えた結果、本当に得するのかをしっかりと検討しなくてはなりません。

例えば、銀行カードローンの金利は年14%~15%と紹介しましたが、消費者金融の金利は初めて利用する場合、18%が適用されることがほとんどです。18%だとリボ払いの手数料と同じなので、借り換えるメリットは少ないと言えます。

・注意点2:カードローンへの借り換えには審査が必要

カードローンへの借り換えといっても、正式には「カードローンへの新規申し込み」になります。カードローンは、申し込んだ後で審査を受けることになり、審査に通らなければ利用できません。

カードローンの審査では、これまでクレジットカードやほかのローンなどの返済を延滞していなかったかなど、「返済能力の有無」を確認します。

もし審査に落ちてしまったらカードローンは利用できないので、借り換えることもできなくなってしまうのです。

リボ払いから抜け出す方法

クレジットカードのリボ払いをカードローンに借り換えできないと、「今後もリボ払いから抜け出せないのか……」と落ち込んでしまうでしょう。しかしリボ払いから抜け出す方法はほかにもあります。

ここでは、4つの方法を紹介するので自身の状況に合わせて対策をとってみてください。

・一括返済、繰り上げ返済をする

前にも触れましたが、一括返済や繰上返済をするとそれだけ早く支払いを終わらせることができます。一括返済をできるだけのお金がある場合は、すぐに支払いをしましょう。

利息は日割り計算されるので、支払いを終えるのは1日でも早いほうがお得です。

一括返済できるだけのお金がない場合は、ある分だけでも繰上返済をしましょう。コツコツと繰上返済を積み重ねて、少しでも支払い完了日を早めることをおすすめします。

・毎月の支払額を引き上げる

毎月の支払額を引き上げることにも、支払いの完了日を早める効果があります。あまり急激に引き上げてしまうと、生活に支障が出て困ることになるので、無理のない範囲で引き上げてみましょう。

月々1000円ずつ多く支払うようにするだけでも結果が違ってきますので、生活費を見直しつつ引き上げを検討してください。

・ボーナス払いに変更する

リボ払いから「ボーナス払い」へ変更する方法もおすすめです。ボーナス払いは手数料無料の場合が多いので、無駄な費用をかけずに済みます。

また、変更するタイミングによっては次の支払い日まで半年ほどある可能性もあるので、その間に残りの支払額分を貯金して、ボーナス払いで一括返済できるのがベストです。

・債務整理をする

上述の3つの方法でもリボ払いから抜け出せない場合、債務整理があります。

債務整理には「任意整理」「個人再生」「自己破産」がありますが、「任意整理」をすれば利息分の支払いが免除されたり、返済期間を延長してもらえたりするメリットがあります。ただし、元金は支払わなければなりませんので注意しましょう。

債務整理を検討する場合は、弁護士や司法書士といった専門家に相談してみましょう。

カードローンのリボ払いは特徴を知って上手に活用しよう

カードローンの返済方法には、主に3種類のリボ払いが採用されていますが、特徴やメリット・デメリットを知ったうえで利用すると、返済負担を減らすことが期待できます。

またクレジットカードのリボ払いをカードローンに借り換える際にも、メリットだけでなく注意点がありますので、よく理解したうえで検討することをおすすめします。