カードローンは、いざというときに手軽にお金が借りられる便利で心強いサービスです。とはいえ、返済時にかかる利息の支払いが負担になっている人も多いのではないでしょうか。

カードローンの利息は、利用中でも下げられる可能性があります。この記事では、カードローンにおける6つの「利息の減らし方」について解説していきます。

そもそも利息とは?

カードローン,利息,下げ方
(画像=PIXTA)

まずは、利息とは何なのかを確認していきましょう。

・金利と利息の違い

金利と利息は、混同しがちな言葉なので、違いと関係性を明確にしておきましょう。

カードローンは、利用者が借りた元金にある一定の金額をプラスして返済することで、事業者が利益を得るというサービスです。このプラスされる部分が「利息」であり、その額の算定にかかわるのが「金利」です。一見同じように思えますが、意味が異なります。

金利は、利息額を計算する際に必要な基準です。借り入れたお金に対して、利息の割合をパーセンテージで表します。

金利は、法律で決められた上限金利の範囲で自由に設定することが可能です。金利が15%の場合、元金の15%を利息として返済することを意味します。基本的に年率で表示されており、1年間借りた場合の利息額を計算するための割合が金利です。

・利息は金利と日数で決まる

利息とは、借りたお金の利用料と言えます。100万円を借りた場合、利用料を計算する金利が年率15%であれば、1年間の利息は15万円になります。

実際は、1年間100万円を借り続けるわけではなく、毎月いくらかずつでも返済していくことになります。そのため、利息も借りていた日数に応じて日割り計算されることがほとんどです。

このように、金利は利息計算のための割合、利息は金利によって計算され、実際にプラスで支払う額と解釈しましょう。

・利息の計算方法

利息の計算法は難しくありません。

返済が進むと元金も減り、同じ金利でも次回以降の返済額は減ります。

例えば、年率10%で10万円を借りた場合、1万円の利息がつきます。これが30日分なら、利息は以下の計算式のようになります。

元金10万円×10%÷365日×30日=821.9円

元利均等方式の場合、返済額自体は毎月一定なので、そこから821.9円を引いた残りが元金返済に充てられます。次回は元金自体が減っているので利息も下がり、元金の返済分が増えていきます。

一方、元金均等方式は、821.9円と毎月決められた元金を返済するので、次回の元金分は同じで利息分は下がり、返済額自体は減ることになります。

毎月の利息額自体は返済した元金を引いた残高に対して前述と同じ要領で計算をすれば分かります。このように、単純に日割り計算で利息の額を知ることができるのです。

利息を減らすことは可能!

利息は減らすことが可能で、主に6つの方法が考えられます。まずは、それぞれを簡単に説明し、後ほど詳しく解説していきます。

・借り換え
現在借りている金融機関から金利が低い別の金融機関に借り換えする方法です。

・おまとめ
借り換えの発展形で、複数の金融機関から借り入れがある場合に、総額をほかの1社で借りてまとめてしまう方法です。

・借入枠の増額申請
現在利用しているカードローンの利用限度枠を引き上げることによって金利を下げ、結果的に利息を減らす方法です。

・無利息サービス
消費者金融が行っているサービスで、初めての利用時に30日や60日の無利息期間が設定されており、それを利用すれば、その期間が無利息になります。

・住宅ローン併用
金融機関によっては、住宅ローンとカードローンの併用で、金利を下げてくれるサービスがあります。

・直接交渉
返済が苦しくなった場合に、借入先の会社に直接交渉する方法です。

借り換えによる利息額の減らし方

利息額を減らすための効果的な方法として、現在の金利よりも低金利のカードローンへの借り換えが挙げられます。

例えば、現在利用しているカードローンの金利が17%ならば、15%や13%など、より低い金利のカードローンに新しく申し込むのです。審査に通ったら、早速借り入れをして現在のカードローンを完済します。

こうすることで、これ以降は低くなった金利で返済を進めていくことになり、結果的に早く返せるうえに、トータルの利息額も減ることになります。

もしくは同じ元金の返済で金利が下がった分だけ利息分の返済額を減らすという考え方もできます。その場合は、完済までの期間は同じで、トータルの利息額だけ減ることになります。

ただしこの理屈はあくまでも参考であり、実際はカード会社によって返済のパターンが決まっているので、思いどおりの返済方法がとれるわけではありません。それでも金利が下がればその分返済が楽になることは間違いないでしょう。自身の借り入れや返済状況を省みて、低金利のカードローンを探してみましょう。

おまとめによる利息額の減らし方

おまとめローンは、複数のカードローン会社からの借り入れをまとめて完済できる額を、別の会社のカードローンにまとめることです。

この方法の利点は、利用限度枠が大きくなるほど金利が下がるところにあります。もちろんそうなる会社を選ぶ必要があります。ただしいくらまとめることができても、金利がさらに高くなる場合、本末転倒になってしまいます。

総額の借り入れは同じでも、金利が低い条件でまとめることによって負担はかなり下がります。また複数の会社からの借り入れで、支払期日や支払い方法がバラバラで煩わしかったものが、一本化することでスッキリするでしょう。

さらにおまとめローンは総量規制の対象外なので、通常では借りられない額でも借り入れができる可能性があります。

増額申請による利息額の減らし方

現在利用しているカードローン利用限度額の増額を申請することで、利息の負担を減らせる可能性があります。

カードローンは、利用限度額に応じて適用金利が変化します。利用限度額を増額させれば金利が自動的に下がり、同額の借り入れでも低い金利で済む可能性があるのです。

利用限度額の増額を申請すると、あらためて返済能力や信用度が審査されます。契約した当初よりも年収が高くなっていたり、返済をきちんと繰り返したりしている実績があれば、信用度が上がって増額してもらえる可能性があります。

低い限度額で利用しているのであれば、増額できる保証はないにせよ、申し込んでみる価値はあるでしょう。万が一審査落ちしたとしても、特にマイナスになることはありません。

無利息サービスによる利息額の減らし方

カードローンによって日数はさまざまですが、初めての利用者には無利息期間を設けているサービスが多数あります。

これらを利用すれば、その期間の利息はゼロになります。借り換えと併用して行えば、無利息期間の利息をまるまる得することになります。

30日や60日、あるいは条件付きで180日などの無利息サービスがあるので、各社を比較して検討してみるのもよいかもしれません。

住宅ローン併用による利息額の減らし方

一部の銀行カードローンでは、その銀行の特定金融商品を利用していると、カードローンの金利を下げてくれるサービスを展開しています。

みずほ銀行では、同行の住宅ローン利用者に限り、カードローン金利を0.5%下げてくれます。長期や高額で利用する場合、たとえ0.5%であってもばかにはなりません。

住信SBIネット銀行は、住宅ローン利用者か、SBI証券口座に残高がある場合に、カードローンの金利を0.5%下げてくれます。

直接交渉による利息額の減らし方

あくまでも本当に困ったときの最終手段ですが、金融機関と直接交渉して金利を下げてもらうという選択肢もあります。

・最終手段としての直談判

利息を減らすための借り換えやおまとめ、利用限度額の増額などは、どちらかと言えばある程度信用度が高い状態でこそ利用できる方法と言えます。

直談判は、返済が滞って苦しくなっている場合に金利の引き下げを交渉するという方法で、真逆の方法と言えます。

例えば、「金利を5%(あるいは10%)下げてもらえれば返済のめどがたつ」などと交渉すると、受け入れてもらえる可能性もあります。

・金融機関も損をしたくない?

差し迫った状況では、金融機関も貸し倒れは避けたいので、多少金利を引き下げてでも、元金分を返してもらおうと考える可能性があります。誰しも赤字だけは避けたいものです。

金融機関にしてみれば、破産や任意整理などで元金の回収ができなくなるといった事態を避けるため、ある種の救済措置として考える方法と言えます。

ただしこれで金利を下げてもらうと、完済後は新たな借り入れが難しくなったり、要注意人物とみなされたりするリスクがあります。

長期的に利率を下げる地道で効果的な方法

ここで紹介した増額申請や借り換え、おまとめローンなどの利息を減らす方法を実現するためには、なんといっても返済実績の積み重ねが重要です。

・返済実績の積み重ねがものをいう

金融会社がお金を貸すときに最重要視するのは「信用」であり、借りたお金を延滞せずにコツコツと返済する人が優良顧客とされます。なぜなら、貸し倒れを最も恐れているからです。

しっかり返済実績がある人には、金融機関はぜひ貸してあげようというスタンスになります。延滞が一度もなく、着実な返済実績があれば、自信を持って増額や借り換え、おまとめを申し込んでみましょう。

・プラスの申告情報はどんどん更新

また以前よりも自分の経済力が上がっていれば、申告情報の更新をしましょう。年収アップや、より安定した会社への転職など、経済状況がプラスになったのであれば、すぐにカードローン会社に報告しましょう。信用度も上がり、好条件として判断されるはずです。

最も利用しやすい減らし方でトライしよう

ここまで、利息を減らすためのさまざまな方法を紹介しました。複数の選択肢の中から自身の状況に合ったものを選ばなければ、逆効果になる場合も考えられます。

冷静に自身の現況や想定できる限りの先々の状況を考え合わせて、最も利用しやすい方法でトライしてみてください。