カードローンは、お金が足りなくて困っているときに、手軽に借り入れができる便利なサービスです。しかし当然のことながら、借りたお金は指定された期日に返済しなければいけません。

利用にあたって最も注意すべきことは延滞です。この記事では、延滞によって生まれるリスクと延滞後の流れ、延滞を避けるコツなどについて解説していきます。

カードローンの延滞とは?

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(画像=PIXTA)

カードローンなどの金融サービスを利用した場合、期日どおりに返済を進める必要があります。返済期日は多くの場合、毎月20日や給料日明けの27日、あるいは月末などで、指定した口座から自動振替などの方法で返済されます。ATMからの返済などもあり、サービスによって返済方法はさまざまです。

「延滞」とは、返済すべき期日に約束された返済額を支払わないことを意味します。

自動振替では、決済日に引き落とされる返済額よりも口座残高が少なかった場合、引き落としエラーとなって延滞とみなされます。ATM入金の場合は、期日までの入金を怠った時点で延滞となります。

延滞で発生する3つのリスク

カードローンの返済を延滞すると、どのようなリスクが発生するのでしょうか。想定できる3つのリスクを解説します。

・遅延損害金が請求されるリスク

最も大きいリスクの一つが「遅延損害金」が発生することです。遅延損害金は、遅れた日数分だけ加算されます。多くの場合、遅延損害金の金利は年率20%と高めに規定されています。

年率20%とした日割り分が通常の利息に加算されることになり、具体的には以下の式で計算できます。

遅延損害金=元金×20%÷365日×延滞日数

・信用情報に傷がつくリスク

カードローンの返済を延滞した履歴は、程度の差はあっても信用情報に登録されます。

その情報は、金融機関の系統を問わず多くの業者に共有されることになり、延滞が長引くほど評価がどんどん下がる可能性があります。そうなると、新規の借り入れや住宅ローン、クレジットカードなどにもマイナスの影響を与えることになるでしょう。

・カードの利用ができなくなるリスク

延滞した場合、カードローン自体が一旦利用できなくなります。

悪意はなくてうっかり口座入金を忘れたとしても、自動振替ができない限り同じ事態になるので注意が必要です。自動振替の場合は、残高を必ず確認するようにしておきましょう。

利用停止になった場合、再開できるのは返済後です。カードローン会社側で返済状況の確認がとれれば、再び利用できるようになります。再開のタイミングは会社によって違いますが、数日かかる場合もあります。

カードローンの延滞は1日でも危険なのか?

延滞は、たった1日でも危険なのでしょうか。それとも日数の目安などがあるのでしょうか。

・1日ぐらいの延滞なら問題ない?

うっかりミスで1〜2日程度、返済が遅れるという自体は誰しも起こり得ることです。連絡が来ることはあっても、ただちにカードの停止や信用情報に傷がつくまでにはならない可能性が高いでしょう。

・数日放っておくと連絡が来るので注意

数日放置すると、必ずメールなどで連絡が入ります。ただし当初は信用機関にも「約束の日に未入金」というレベルの情報として扱われ、それほど深刻な状態ではないといわれています。

すぐに連絡して速やかに返済しよう

万が一懐事情が悪く、返済期日前に延滞が確定してしまった場合は、急いでカードローン会社に連絡し、具体的な返済日などを相談しましょう。信用を下げる要素を最小限に抑えるべきです。

今後同じ失敗を繰り返さないように、少しでも早く完済するよう努めるのが賢明です。

金融事故となる目安の日数は?

延滞が長引いて悪質と認識されれば、情報機関に金融トラブルとして報告されてしまいます。その場合の履歴は「異動情報」とされ、いわゆるブラックリストに入った状態になります。

一般的にブラックになる目安は、3ヵ月の延滞といわれています。3ヵ月の根拠は、情報機関の一つであるCICが、異動情報の定義を「3ヵ月以上支払いが延滞しているもの、保証会社が保証債務を履行したものなど」としていることです。

常識で考えれば、3ヵ月以上の延滞は悪質と思われて当然でしょう。実際はもっと厳しい基準が設定されている可能性もありますが、公にはされていません。

年率約20%の延滞損害金に注意

前述のように、延滞すると通常の利息に上乗せして、20%程度の遅延損害金が発生します。消費者金融の遅延利率は、基本的に年率20%です。通常の上限金利が年率18%程度なので、通常より少し高めの利率と言えます。

どの金融業者でもこの20%を超えることはありません。なぜなら利息制限法で上限金利は20%と決められているからです。

消費者金融カードローンは利息制限法の範囲内で遅延利率を定めています。また、銀行は各行で差があります。18%など消費者金融よりも低い銀行もあれば、20%に設定している銀行もあります。

三井住友銀行カードローンの遅延利率は、年率19.94%です。オリックス銀行カードローンは「借入利率+2.1%」という条件です。通常の上限金利は17.8%なので、2.1%をプラスすると19.9%です。このように、銀行カードローンでは微妙に差がありますが、金融業界の全体としては約20%と考えて間違いないでしょう。

延滞の後の段階を知っておこう

万が一にも「延滞」をしてしまったら、その後はどうなるのでしょうか?

会社によって差があるので一概には言えませんが、少なくとも延滞した直後に電話がかかってくるようなことはないと考えられます。

・メール連絡

まずは、メールで通知があります。未入金のお知らせ、あるいは状況確認程度の連絡です。この段階ではうっかりミスもあり得るので、さほど厳しいニュアンスではありません。

とはいえ、この段階ですぐに返事をしましょう。放置は事態の悪化を招くだけなので避けるべきです。ここできちんと対応しておけば、信用問題に発展することもないでしょう。

・督促電話

メールを放置すると、利用が停止します。さらに滞納が続くと、督促の電話がかかってくるなど対応が変化していきます。

連絡手段の優先順位は会社によって違いますが、直接の電話連絡か書面による督促(督促状)が多いです。

ただし、この段階でも利用者のプライバシーには配慮されます。できる限り督促であることが第三者に伝わらないような処置がとられることが多いようです。

・一括返済要求

督促を無視して滞納を続けた場合、もはや借入先もプライバシーの配慮などとはいってられなくなります。借り入れのすべてと遅延損害金の一括返済を内容証明郵便などで求めてきます。

さらに放置すると、最終的には裁判所からの強制執行により、財産や給与の差し押さえが行われる可能性もあります。

これらは、長期間にわたって放置し続けるという、極めて悪質な行為に及んだ結果と言えるでしょう。長引けば状況はますます悪化するので、早い段階で対応するのが賢明です。

延滞を避けるためのコツとは?

ここまで解説してきたように、カードローンの延滞には大きなリスクが伴います。延滞を避けるためのコツについて解説しましょう。

・日常の出費の見直し

まずは、日々の生活費など支出の見直しから始めましょう。支出のパターンを見直し、きめ細かく節約していくことが大切です。

仮に収入が一定だとすれば、支出を減らすことができれば使えるお金は確実に増えます。増えた分のお金をすべて返済に回せばいいのです。

万が一返済が滞りそうなときには、レジャーなど生活に影響がないものを我慢し、とにかく滞らせるようなことがないようにしていきましょう。至極当たり前のことですが、延滞を避けるためには常日頃から気をつけておきたいポイントです。

・借入残高の把握

滞納してしまう人にありがちなのが、いつも最大限の借り入れをしてしまい、返済額が膨れ上がって返済期日にお金が足りなくなるというパターンです。必要最低限を超えた借り入れは絶対にしないよう心掛け、借入残高を常に把握しておきましょう。

また月々の返済額を丁寧に確認することも大切です。毎月の返済が負担であるなら、返済計画を見直すことで、状況が改善する場合もあります。

いつまでにいくら返済しなればいけないかを正確に把握しておくことが、延滞を避けるためには必要です。

どうしても返済できそうにない場合は

万が一、延滞しそうな状況が事前に分かれば、直ちに借入先に連絡し、正直に状況を打ち明けて相談をしましょう。この行為は、信用という点において「払わずに知らぬ顔をする」のとはまったく違います。誠実に打ち明けて相談すれば、ほとんどの会社は強硬な支払い要求などしないものです。

一時的な返済の減額や期日の変更など、何らかの案を提示してくれる可能性が高いでしょう。

延滞は基本的にNG、計画的に利用しよう

カードローンの延滞について、リスクや避けるためのコツ、対処法などを紹介しました。

いずれにしても、延滞は基本的にNGな行為です。延滞してしまった場合に連絡しないのはもっとNGなので、絶対に避けるべきです。

できる限り延滞をしないで済むように、先々の経済事情をよく考えて計画的に利用しましょう。