プロのディーラーはどんな相場でも稼いでいるイメージがあるが、「勝てる相場」とはどのような相場なのか。
外資系銀行で為替ディーラーを務めた西原宏一さんに語ってもらった。

相場
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日米の政権交代で為替の“密約”が消える?

コロナショック前後では、1ドル=101円台から112円台と10円幅を超える動きを見せた米ドル/円相場。しかし、ショック相場時を除けば4年近く狭いレンジ内で推移している。この状況下では、FXでもコツコツと小さい値幅を取っていくしか勝つ道はない。

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とはいえ、これだけ値動きが小さいと、なかなか勝ちを積み重ねるのは難しいだろう。それはプロの為替ディーラーにとっても変わらないようだ。かつてはシティバンクで、現在は独立して自らの会社で為替ディーラーを続ける西原宏一さんはこう話す。

「アベノミクス相場が始まった2012年末から2015年にかけての米ドル/円相場のように明確なトレンドが出ているときが、やはり為替ディーラーにとっても勝ちやすい相場です。反対に、現在のようなレンジ相場では、細かくサヤを抜くことは確かに可能ですが、大きく稼ぐことはできません」

仮に予想とは逆方向に相場が動いても、明確なトレンドが出ている相場であれば、押し目買いを入れて耐えればトータルでは大きく勝てる。レンジ相場では一度に大きな損失は出づらいかもしれないが、細かい上下の波をとらえられないと、勝ちを積み重ねるのも難しい。

「アベノミクス相場では米ドル/円相場が活発に動き、ディーラーにとっては“稼げた相場”でした。ただ、その後の相場は値幅が本当に小さい。われわれの業界では、トランプ大統領と安倍前首相の間で、『ドル/円相場をあまり動かさないという“密約”が結ばれているのでは』とのウワサさえ流れていたほどです」

現在のディーラー界では、日米の政権交代でその密約が消え、再び相場が動きだすことが期待されているという。個人トレーダーもその波に乗りたいところだ。

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