2006年のライブドアショック、2007年のサブプライムショックで資金を減らした三平さん。苦難続きの後、FXで“ある指標”による手法に開眼して資産の急増に成功した。そのある指標とは?

サラリーマン生活に終止符! FXの自動売買で不労所得   (サトウカズオさん)
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株式投資の失敗を豪ドル放置プレーで挽回

―三平さんが投資を始められたのはいつごろですか?

 ライブドアショック(2006年1月)の前年の2005年です。小泉構造改革 への期待感やライブドアをはじめとしたベンチャー企業ブームで、非常に相場が にぎわっていた年ですね。「貯蓄から投資へ」という政府の方針を真に受けて、私も株式投資を始めたわけです。投資誌で「投資で企業を応援しよう」などという専門家の意見もそのまま受け入れてしまい、長期投資を前提にしていました。  買ったのはオリエンタルランド、日本航空、吉野家ホールディングスなどの株主優待銘柄です。いま振り返ると、実に初心者らしい投資先ですね(苦笑)。

―ライブドアショックではどういう影響を受けましたか?

 100万円の元手ではじめた資金が60万円まで減りました。オリエンタルランドは今も持ち続けていたら10倍以上に化けていたんですが……。当時は、どんどん目減りしていくのが怖くなってしまって、全部まとめて損切りしました。その後、保有していた日本航空は2010年に会社更生法の適用を申請して上場廃止になったし、吉野家ホールディングスは2008年のリーマンショックで暴落したので、仮に持ち続けていても大損は免れなかったと思います。

―今の三平さんの主戦場は株よりも

FXですよね。FXを始めたのはいつ頃でしょうか。株を始めたのとだいたい同じ時期です ね。当時手にした投資雑誌で「これからは豪ドルのスワップ投資だ!」と書かれ ていたのをやはり真に受けてしまって(苦笑)。だから、株と同様に長期投資のスタンスで豪ドル/円を買ってほぼ放置。それだけで、スワップ金利(保有通貨に 対して発生する金利)がもらえるうえ、値上がり益も期待できたんです。  2003年にゴールドマンサックスが「2039年にはBRICs4カ国のGDPの合計がG6(米国、日本、ドイツ、イギリス、フランス、イタリア)を抜く」というレポートを出して以来、新興国投資ブームが巻き起こり、豪ドルも上昇を続けていたからです。私が80円台で買った豪ドル/円は2007年に100円を突破。150万円の元手が330万円にまで増えて、「倍になったぜ!」と会社の人間に自慢していた記憶があります。

ロスカットで240万円がパー。その後、RCI分析を開眼

―2007年にはサブプライムショックのダメージがあったのでは?

そうなんですよ(苦笑)。サブプライムショックで資産の70%を溶かしました。私はプラント系の会社を経営しているのですが、ちょうど配管のなかで仕事をしているときに「チロリーン」と携帯のアラームが鳴ったんです。240万円の強制ロスカットがされたという通知でした。あの音は今でも忘れられません……。

―その後、投資スタイルはどう変えていったのですか?

 FXを始めた当初からいろんなテクニカル分析を試して勉強を続けていました。 その中で、あるFX系のブロガーさんが「RCI」というオシレーター(相場の買われすぎ・売られすぎを示すテクニカル指標)を使って、トレンドの底からてっぺんまで取るトレードで稼ぎまくっていると書いていたんです。

 その人はトレード成績を公表していませんでしたが、検証してみると、確かにRCIはトレンドの転換点を見事に示していました。それで、私もRCIを使い始めたのですが、サブプライムショックまでは予見できませんでしたね。

鉄板トレードはRCIの「満タンパターン」

―「RCI」は当時、あまりメジャーなテクニカルではなかったのでは?

 オシレーター系テクニカルでは、「RSI」や「ストキャスティクス」などがポピュラーですよね。私も試してみたんですけど、RCIほどはピタリと相場の転換点を示していませんでした。RCIはほかのオシレーターと異なり、短期・中期・長期の3本の線が上下に変動して、買われすぎや売られすぎのサインを示してくれます。3本あるから、ほかのオシ レーターよりも多くの情報を提供してくれるんです。

 たとえば、トレンドが出ていないレンジ相場でもRSIやストキャスティクスのラインは上下にうねりますよね。でもRCIだと中期や長期の線が真ん中あたりで方向感なくさまようので、一目でレンジ相場だとわかります。

 一方で、上昇トレンドの時は、中期・長期の線が右肩上がりを続けて、短期線だけが上下にうねっていたりします。この短期線が下げて再び上昇に転じたポイントは絶好の押し目買いのチャンスとなるわけです。  さらに、強い上昇トレンドが発生している時は、短期・中期・長期の線が天井に張り付きます。しばらくして、短期線が下げ始め、中期線も追随するようならトレンド転換のサイン。私はこれを「満タンパターン」と呼んでいます。3本の線が天井ないし大底で満タンになるまでエネルギーを蓄えたのち、一気に逆方向に転じるからです。この満タンパターンでは、トレンド転換にのって大きな利ざやを稼ぐことも可能です。

4カ月で4200万円の利益に!RCIを使った トレードで 一撃2000万円
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―そのRCIを使ったトレード方法を確立できたのはいつ頃ですか?

 5~6年前のことですね。サブプライムショックを経験してからは買って放置するようなトレードはしなくなり、デイトレードでコツコツ利益を積み重ねていくスタイルに変えました。日足チャートのRCIで大きなトレンドを確認して、5分足や1時間足などの短期のRCIでエントリーポイントを探す。朝30分だけチャートを見て、指値を入れるというスタイルにしてから大負けすることはなくなりました。  それで、5、6年前から1トレードで200枚(200万通貨、ドル/円200枚なら約2億円のポジション)までロットを増やしたんです。そこからは毎年2000万円~4000万円の利益をあげられるようになりました。  ただ、2019年も1回だけ800万円の損切りを経験しています。ちょうど上海出張のときに、米中貿易戦争のリスクが高まり、ドル/円の400枚の買いポジションが飛行機を降りた途端に数百万円のマイナスになっていて……。

ロットの大きいトレードで短期間で数千万円をゲット

―2020年のコロナ相場での成績はいかがでしょうか?

  4カ月で4200万円の利益を得られたので、4月までは絶好調でした。狙ったのはユーロ/豪ドルの売りです。オーストラリアは中国に対する貿易依存度が高いため、中国の株式市場が崩れると豪ドルが売られる傾向にあります。一方で、コロナ相場の初期には欧州での感染報告がなかったので、ユーロは変われやすい状況でした。  だから、豪ドル売りのユーロ買いで、ユーロ/豪ドルは急騰。2月から3月にかけて1カ月ほどで20%以上も上昇したのです。ただ、私は必ず欧州でも感染が拡大すると予想していました。震源地とされる中国はいち早く立ち直って、豪ドルが買われるのも時間の問題だと。だから、ユーロ/豪ドルを売り上がっていったのでで、一時含み損は1000万円を超え、一度ポジションを整理して、上昇したところで売り直すということもしました。その結果、最初に売りを入れてから10日目にピークから半値まで下落したんです。この勢いならば61・8%戻しまでは行けると踏んで、売り持ちした結果、1トレードで2000万円を稼ぐことができました。

―1トレードで2000万円の利益はでかいですね。ただ、「4月まで」ということは、その後は……?

 4~6月にかけて、1500万円減らしました……。何度か数百万円単位の損切りをしてから、熱くなってしまったのが敗因ですね。それで3日間だけ、トレードを休んでリフレッシュしました。それからは枚数を減らしてトレードするなど、今も半ばリハビリ中です。

4カ月で4200万円の利益に!RCIを使った トレードで 一撃2000万円

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初心者は、まず勝つことより負けないこと!

―その教訓を、これから投資を始める人に伝えるとすれば?

 実は、私は有料の投資サロンを運営しています。生徒には投資の初心者も少なくありません。その生徒を見ていると、「相場に勝てる」という妙な自信を持っている人がいるんです。相場はプロが集う弱肉強食の世界。初心者なんて、そう簡単には生き残れません。だから、まずは稼ぐことよりも生き残ることを学ぶべきです。つまり、負けないことが重要なんです。  3年も相場を張り続ければ、負けないための方法論が自然と身に付きます。まずは、みっちり3年は相場と向き合うこと。そのなかで、負けたときの自分を振り返って、同じミスを繰り返さないようにするべきでしょう。私も繰り返してしまうのですが……大負けしたときはきっちり切り替えられるようになってきたとは思います。今年も今のところ2000万円以上の利益は確保できていますし。

―FX会社はどのように選ぶべきだと思いますか?

 私はYJFXとJFXを使い続けています。YJFXは旧サイバーエージェントFXで、いち早くトレードアプリにRCIを取り入れた会社です。ネット系企業だけあって、当初からアプリは抜群に使いやすかったですね。

 今でこそ、どのFX会社のスマホアプリでもトレンドラインが引けたり、オシレーター系テクニカルのパラメーター設定をイジれるようになっていますが、私がFXを始めた当初はサイバーエージェントFXのアプリが断トツに使いやすかったんです。

 JFXは完全にスキャルピング向けのFX会社といっていいでしょう。というのも、ほかのFX会社と比較して付与されるスワップ金利が小さい傾向にあるからです。私のようにスワップ金利を期待せず、短期トレードに徹するトレーダーからすると、スプレッド(買いと売りの差)が狭くて使いやすいですね。

 同じように短時間で売り買いを繰り返すトレードスタイルを目指すならば、「〇〇ショック」などの大相場でもスプレッドが広がりにくいFX会社を選ぶべきです。FX界隈の大御所である羊飼いさんのブログでは、相場急変時の各社のスプレッドをまとめていますので、それをチェックしてみるといいでしょう。