みずほ信託吸収で8月に銘柄入れ替え。最右翼ソニーFG、次点オリックス

みずほフィナンシャルグループが8月29日付でみずほ証券とみずほ信託銀行を吸収する。同証券・信託ともに日経225採用銘柄なので空席が2つ発生し、補充銘柄には機関投資家が大量に買いを入れる公算が大きい。日経平均の銘柄選定では、合併などによる空席には原則として同一業種から補充されるルールだ。売買代金や株価だけでなく、経営の安定性もチェックポイントといわれる。

今回は過去の株価推移などから、ソニーフィナンシャルホールディングスとオリックスが最有力。プロミスやあおぞら銀行も活発に売買されてはいるが、安定性ではソニーフィナンシャルHDとオリックスが大きくリードしている。過去の例から、8月10日前後の夕方に正式発表されるだろう。 (森田陽二郎)

今月のいただきます!ハンバーガーより牛丼の時代。すき家がマックを抜き、売上高外食トップに!

5月中旬、相場全般が調整場面にあったとき、牛丼チェーン「すき家」を展開するゼンショーが孤軍奮闘。昨年来高値を更新した。野村証券が「投資判断・買い」を継続して目標株価を1100円から1300円へと引き上げたことがひとつの材料として働いた。このとき、飲食(外食)業界でゼンショーは、日本マクドナルドを抜いて売上高トップに立ったばかりだった。日本マクドナルドの2010年12月期の売上高は3237億円だったが、ゼンショーが5月に発表した2011年3月期売上高は3707億円。初めてゼンショーが業界トップに躍り出たのだ。

食材の効率的購入などの面で、売り上げ規模は取引条件の大きなアドバンテージとなる。株価はこれを素直に好感したと言っていいだろう。

この2社の業界における売上高は頭ひとつ抜き出ている。これに続く売り上げ規模(前期実績ベース)は、吉野家ホールディングス、ワタミ、プレナス、ロイヤルホールディングス、スターバックス コーヒー ジャパン、コロワイド、サイゼリヤと続く。

王将フードサービスがここ数年は売上高を拡大して徐々に順位を上げており、2009年には株価倍増を達成している。

今期増収予想を出している企業で顕著なのは、プレナス、ワタミ、スターバックス、サイゼリヤなど。利益は株価水準・位置を決めるうえで重要なファクターだが、株価の勢いには売り上げ拡大が大きく影響しているようだ。 (大庭貴明)

今月の新225銘柄候補
(画像=ネットマネー)

河合ウオッチャー達憲の そのとき株は動いた!

今月の新225銘柄候補
(画像=ネットマネー)

●かわい・たつのり カブドットコム証券チーフストラテジスト。全マネー誌対象の『月刊宝島』による「年間アナリストランキング」で2006年1位、2007年2位、2009年上半期2位。相場診断力と銘柄選定力は抜群!

ご存じ、業界最大手の中古本販売チェーンである。店舗数は直営店とフランチャイズチェーンなどを合わせて全国に約1100店舗を展開する。店舗数でも最大手であり、在庫流通も豊富だ。中古本市場の特性からも、書籍の量が多ければ顧客も増えるという、「数の論理」が成り立つ企業といえそうだ。

業績面では、前期は既存店売上高が上半期プラス、下半期マイナスとなったが、新規出店攻勢で売上高は増収基調を持続した。最終利益は資産除去債務の特損計上で減益にとどまったものの、経常利益は少ないながらも増益を維持している。2012年3月期通期予想は、大型店の出店を加速させ、売上高は5%増、経常利益は11%増と過去ピークの07年3月期を5期ぶりに更新する想定。

足元の国内景気状況も夏場にかけて節電や消費萎縮で巣ごもり消費が見込まれるが、中古本市場にはむしろ追い風か。

株価は09年8月の高値1440円以来、低迷を続け、大震災で大底を入れた格好だ。震災前の株価670円を約2カ月かけてクリアし、200日移動平均線を上回ってきた。今期の好業績&最高益更新をここから織り込んでいくステージとなりそうだ。

目標株価は、まずは年初来高値の739円超え。今期会社予想からPER(株価収益率)を算出すると、約8倍と割安水準である。最終的に市場平均のPER15倍を目指すとすれば、1320円に向けた上昇トレンドへ。

今月の新225銘柄候補
(画像=ネットマネー)

今月の噴火目前株3連発 1 アピックヤマダ(東2・6300)

半導体製造装置メーカーだが、ここにきて「LED(発光ダイオード)製造装置」の注目株として業界トップアナリストが評価している様子。LEDの市場拡大で、昨年参入したLED部品事業の成長期待は大きい。PBR(株価純資産倍率)は0・5倍前後であり、「バリュエーションで見ても割安感はきわめて強い」とも。

今月の噴火目前株3連発 2 OKK(東1・6205)

工作機械の老舗メーカーで、今期は大幅な黒字への転換が濃厚だ。工作機械専業でいえば、足元の受注もきわめて高い部類に。株価はPBR0・5倍台と、震災後のパフォーマンスも悪い。株価100円割れでの押し目買いニーズは強く、好業績の出遅れ低位株として注目度大!

今月の噴火目前株3連発 3 JUKI(東1・6440)

工業用ミシンが中国で需要旺盛、前期は最終利益の黒字転換に成功した。市場筋によれば「足元の受注の強さは想像を絶する」とも伝わっている。早くも期初予想の数倍規模の黒字確保を見込む声があり、株価数倍説が流れているとも……。

はみだしピタピタ

その3●セントラル硝子(4044)が発表した利益倍増の中期経営計画には好評価。自動車向けでは米国企業も買収するなど意欲的だ。ただ、この中期経営計画は東証の情報開示システムにもホームページにも掲載されていないため、機関投資家だけが独占できた情報といえる。個人投資家を置き去りにする情報開示の手法に批判の声も上がっている。断熱ガラスへの注目も高まっているので、次からは公平な開示をお願いしたい。