メディア登場が急増。地味な地熱発電株はこれからが本番!

原子力発電に代わる代替エネルギーの必要性が高まる中、テレビの情報番組などで「地熱発電」の登場が増えてきた。同じ自然エネルギー発電の中でも、太陽光発電や風力発電に比べてハイテクイメージに欠けるためか、地味な存在だった地熱発電。一歩引いた存在だっただけに相場テーマとしては若く、意外な掘り出し銘柄がありそうだ。

地熱発電は、地中のマグマだまりで加熱された雨水や地下水から高温高圧の熱水・蒸気を取り出し、タービンを利用して発電する仕組み。発電に使った熱水は地下に戻すため、再生可能エネルギーの中でも特に環境に優しい発電方式だ。地熱が利用でき場所は限られているが、太陽光や風力と違って天候・気象に左右されない利点がある。

意外なことに日本は、三菱重工業、東芝、富士電機の3社だけで世界の地熱発電機市場の7割以上を占める〝先進国〟である。地熱発電に有効な地質は国立公園内に多いため国内での開発は難しいとされるが、これは法律の改正次第。むしろ地熱が利用できる環太平洋地域や中南米やアフリカの一部の国々が興味を示しているので輸出分野としても有望だ。

今月の「脱原発」
(画像=ネットマネー)

最近になって火がついたきっかけは、地熱バイナリー発電(アンモニアやペンタンなどの低沸点媒体を利用して、80〜150度程度の低温度域の蒸気や熱水を加熱・蒸発させて発電する技術)だ。政府が「地熱バイナリー発電は通常の地熱発電に比べて低い温度での発電が可能で、温泉資源が豊富なわが国においてポテンシャルが大」(原子力安全・保安院)と指摘したことで急激に注目が集まった。今年5月24〜27日に東京ビッグサイトで開催された「2011NEW環境展」で、第一実業が初めて小型排熱発電装置を展示したことも追い風に。第一実業の株価は6月中旬に短期間で急騰し、株式市場でもテーマとしてようやく意識されるようになった。日本における設備はまだ11例にすぎないが、政策次第では吹き上げそう。(大庭貴明)

今月の「脱原発」
(画像=ネットマネー)

今月の割安株 自動車関連の出遅れ、アイダエンジは高性能プレス機でトップレベル

パソコンより半導体、半導体より半導体製造装置メーカーの株が人気なように、自動車でも自動車部品製造装置株がおもしろい。アイダエンジニアリングはプレス機械専業の優良企業。新興国を中心とした自動車需要の拡大を受けて、生産が急速に上向いている。

売上高は400億円台と、東証1部銘柄では小粒の部類だが、部品会社の厳しい要求を満たす高性能プレス機では業界を代表する存在だ。

株式市場では、自動車関連の出遅れ株になりやすい銘柄としても知らられている。最近の株価を見ると、東日本大震災で急落して以来、安値圏で放置されている状態だ。しかし、今期の経常利益が16億円と47%増の見込みであることを考えれば、遠からず割安是正に向けて動きだすだろう。

ちなみにバンドー化学もこの銘柄と同じく出遅れる傾向があり、自動車株や大手部品メーカー株の上昇に対して、一呼吸も二呼吸も遅れて上げる習性を持つ。(伊地知慶介)

今月の「脱原発」
(画像=ネットマネー)

好評長期連載 株業界の番猫・みけこさんの兜町キャッツアイ 第39話 猫も杓子も上場OK?

今月の「脱原発」
(画像=ネットマネー)

昨夜は集会だったから、少し眠いにゃ〜。猫が毎晩集まって何をするかって? いつものメンバーがただ顔合わせするだけ。

証券業界でも、エライ人の集まりがいっぱいあるんだにゃ。金融庁と証券業界の「新興市場等の信頼性回復・活性化策に係る協議会」もそのひとつ。毎年のように粉飾決算企業が出てくる新興市場をクリーンにして、売買を盛り上げるための協議会なんだにゃ。

議論の中身はというと、あたしに言わせれば、上場のハードルを下げたいのが見え見え。上場申請直前期の決算に、監査法人の「無限定適正意見」がなくても上場できるとか、売上高の少ない項目は審査を簡略化するとか何とか。上場審査が面倒ってところも大事なチェック機能になっているのに、猫も杓子も上場させるのかにゃ?

証券会社の人たちが心配しているのは「反社会的勢力」。上場申請を認めない場合は理由を文書で説明する方向らしい。今まで「上の方からいろいろと……」ってお茶を濁して、お引き取り願ってたけど、同じやり方ができなくなるの。ってことは、明らかにそっちのスジの人が前に出てこない限り、上場OKかもしれにゃい。それとも、引受幹事会社名で「あなたの会社は○○で怖いからダメ!」って文書にするのかにゃ!?

はみだしピタピタ

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