耐火レンガの黒崎播磨がインドのタタ・グループに食い込んだ!

黒崎播磨は、製鉄所の高炉に使う耐火レンガ製造の分野で国内最大級の企業。このたびインドでレンガなどの耐火物で首位のタタ・リフラクトリーズ株の51%を取得し、インドでの受注を拡大する態勢が整った。買収した企業が所属するのはご想像通り、インド最大の財閥であるタタ・グループ。鉄鋼、自動車、電力などを多面展開し、インドのGDP(国内総生産)の4%近くを占める。

インド政府は国内高炉メーカーの競争力強化のため、鉄鉱石の輸出関税を高めに設定し、インド産の鉄鉱石を使ってインド国内で製鉄するよう奨励している。このため、インドでの粗鋼生産量は着実に増加し、タタ・グループに食い込んだ黒崎播磨の事業拡大も見込めるというシナリオである。 (森田陽二郎)

今月の「出番到来」「水産業復興特区」始動!水産インフラ関連は低位株がウヨウヨ♪

6月下旬、首相の私的諮問機関である「東日本大震災復興構想会議」で、養殖漁業などに民間企業の参入を促す「水産業復興特区」が盛り込まれた。宮城県の村井嘉浩知事が旗振り役となったことで、被災地における水産業の復興が活発化することになる。今回の東日本大震災では229を超える漁港が損壊。大破・流出した漁船は漁船保険に加盟している10万1478隻のうち1万8870隻(農林水産省調べ)である。

物色テーマとして水産インフラ関連は魅力的。関連銘柄の裾野が広く、比較的低位な銘柄が多いからだ。

まず、インフラ面では港の復旧に向けて、防波堤などの建設のために東洋建設、東亜建設工業、五洋建設といったマリコン(マリン・コンストラクター/海洋土木が中心の建設業者)から、漁港の設備である荷さばき場や燃料タンク、漁船を引き揚げるクレーン、保冷設備の整備、通信基地の復興が急務だ。漁船そのものでは小型船舶に強いヤマハ発動機が筆頭格。漁船の設備として船舶用 無線機、船舶用配電システム、魚群探知機、そして漁業資材である養殖網や各種魚網なども必要になる。

水産セクターの物色では、国際規制に絡んだ「クロマグロ」関連株が注目されたことがあるが、漁港・漁場関連が人気化したことは過去にほとんどない。株価200円台など低位のものが多いため、こうした銘柄の切り口としては新鮮な材料となる。漁港自体がライフライン、町づくりの要素を備えており、まさに国策テーマだ。 (竹中博文)

今月の拡大シナリオ
(画像=ネットマネー)

河合ウォッチャー達徳の そのとき株は動いた!

今月の拡大シナリオ
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●かわい・たつのり カブドットコム証券チーフストラテジスト。全マネー誌対象の『月刊宝島』による「年間アナリストランキング」で2006年1位、2007年2位、2009年上半期2位。相場診断力と銘柄選定力は抜群!

今回の注目株は、牛丼チェーンの最大手「すき家」のゼンショーだ。傘下にファミレスや回転ずしなどの外食チェーン店も有し、前期売上高は3708億円とマクドナルドの3238億円を超え、外食チェーンの日本トップ企業に躍進。ちなみに、店舗数は国内外で4144店舗。マクドナルドの3302店舗を大きく抜き去っている。

成長の原動力は積極的なM&A(企業の合併・買収)だが、商品開発においても牛丼店のメニューバリュエーションの開発を怠りなく進め、プライスリーダーとなった現在でも、価格引き下げなどで消費者を逃がさない経営工夫を行なっている。

業績面は2012年3月期は売上高9%増、経常利益32%増の予想。過去最高だった前期の経常利益を大きく上回り、いよいよ売上高4000億円台、経常利益200億円超えが見えてきた。今期の「すき家」出店は200店舗程度とみられ、積極展開を継続。続く2013年3月期は同8%増収、同17%増益が見込まれ、連続最高益更新の見通しだ。

株価は、大震災後に即座に反騰。3月10日の株価882円を5月中旬に捉え、またたく間に4ケタ台突破となった。3月15日の安値650円から6月14日の年初来高値1063円までの上昇率は64%!

株価4ケタ台に乗せても、依然としてPERは14倍台と割安。自律調整後のいわゆる「初押し買い」のスタンスで臨みたい。

今月の拡大シナリオ
(画像=ネットマネー)

今月の噴火目前株3連発 1 トーヨーカネツ(東証1部・6369)

脱原発の動きで需要増加が期待されるLNG(液化天然ガス)。この関連株ではトーヨーカネツはPBRが低く、インドネシア向けLNGタンクの大型受注を獲得するという業績面のフォロー材料も。売上高500億円前後の企業だけに、この受注の業績インパクトは絶大だ。

今月の噴火目前株3連発 2 VTホールディングス(ジャスダック・7593)

ホンダ系ディーラーなので、完成車メーカーの生産正常化の前倒しは支援材料になる。今期は早くも最終利益予想を上方修正しており、予想PER(株価収益率)は脅威の3倍割れ水準。省エネ関連事業にもテーマ性があり、震災前の高値360円を目指す動きに期待したい。

今月の噴火目前株3連発 3 ヤーマン(東証2部・6630)

主力の脱毛器が堅調で、今期は2ケタ増収増益の見通し。予想PERは4倍台と、美容・健康関連としても圧倒的に割安。東証2部だが、利益水準では1部昇格も近そう。機関投資家も気づいていない割安優良株として要注目だ!