消費者金融の波乱終了?アコム、一番乗りで利息返還の壁クリア

武富士倒産など大波乱に見舞われた消費者金融業界だが、アコムが早早と今期に黒字化を達成しそうだ。貸金業は一度軌道に乗れば安定して利益を出せる業態であるため、株価の先高期待も増している。

会社計画では、2012年3月期は営業損益が429億円の黒字(前期は2026億円の赤字)に転換予定だ。これには、過払い利息の返還請求に備えた引当金が含まれず、業績を圧迫してきた利息返還が峠を越えたとの会社見解がうかがえる。

アコムには三菱UFJフィナンシャル・グループが出資しているため、消費者金融大手の中でも高い信頼感を誇っている。テレビCM再開の噂もあって、ようやく「冬の時代」を抜け出すことになりそうだ。

消費者金融の上場企業では武富士が倒産し、アコムのほか、プロミスとアイフルの3社が大手として生き残った。このうちプロミスは三井住友グループに属していることから、信用度が高い。無担保・迅速審査による少額融資というビジネスモデルと大手銀行系の安心感で顧客に訴える戦略は両社ともに大差はないため、中長期的にはプロミスはアコム株の後を追って上がっていきそうだ。消費者金融株は発行株数が多く大量の売買をこなせる銘柄。業績が正常化すれば、ディーリング銘柄としての人気も戻ってくる。 (木島 隆)

今月の復活劇
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今月の騒動株 コメ先物がついに上場!米問屋といえばヤマタネ、大穴は肥料のクミアイ化学

コメ先物が72年ぶりに上場する。ヤマタネなど米問屋の流れを組む本命銘柄を第1グループとすれば、穴株は全農系の肥料大手、クミアイ化学工業だ。

コメ先物は東京穀物商品取引所と関西商品取引所が認可を申請。農水省は7月、2年間の期間限定で試験的に上場を認め、遅くとも9月には売買が始まる。コメ先物が定着すれば、価格形成の主導権はマーケットが握ることになる。

農家には経営効率化に向けた有形無形の圧力が高まり、クミアイ化学などが製造・販売する肥料や農薬の需要が増大すると予想される。3年前にもコメ先物上場の機運が盛り上がったことがあり、その際にもクミアイ化学株が関連銘柄として買われた経緯がある。

この銘柄は、海外の穀物市況にも連動する習性がある。小麦や大豆などの国際市況が材料になるので、世界的な増産傾向が続く今の状況は、買い材料になりそうだ。 (東 亮)

今月のイチ抜け!アナリスト評価が全部「強気」!!〝日産びいき〞で系列部品株に光明

自動車部品のサプライチェーン(供給網)が予想以上の速さで復旧。自動車大手は生産の正常化に向けて、期間従業員の採用再開など、早くも「攻めの経営」の姿勢を打ち出しているようだ。

この動きを受け、アナリストも自動車セクターに好意的な見方を示している。その中で話題なのが、日産自動車に対する評価。6月以降、日産に関して10社以上のアナリストがレポートを出したが、すべてが「強気」評価! 特にゴールドマン・サックス、シティ、大和は立て続けに投資判断を引き上げ、完成車メーカーの中での「日産推奨」を強調している。このアナリストによる〝日産びいき〞の背景には、中国など新興国を取り込む成長戦略、電気自動車の取り組みなど、積極的な経営姿勢への評価がありそう。日産への評価の高まりを受け、日産系部品メーカーへの〝日 当たり〞もよくなる可能性大。カルソニックカンセイ、鬼怒川ゴム工業、ユニプレス、河西工業などに注目。 (真行寺知也)

今月の復活劇
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今月の忘れられない株台詞 今の日産には制約がない

今月の復活劇
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6カ年の中計を発表した日産のカルロス・ゴーン社長

日産自動車は6月27日、2016年までの中期経営計画を発表。販売店の増強やロシア最大手自動車会社の買収、世界シェア8%を目指すことなどを明らかにした。その計画が好感されて翌日の始値は前日終値比8円高の853円をつけた。

今月の忘れられない株台詞 月を追うごとに影響度合いが低下している

今月の復活劇
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営業利益12%減を発表したパナソニックの上野山実常務

パナソニックは6月20日、2012年3月期の連結営業利益が大震災の影響によって前期比12%減になると発表。だが急ピッチで回復していることも強調した。そのため下げも小幅に。

電力不足で個人消費の先行きが不透明

業績予想を上方修正した髙島屋の木本茂常務より。髙島屋は6月24日、2011年3-8月期の業績予想を上方修正した。売上高の増加ではなく人件費の削減や税金費用の減少の影響だが、市場は好感して27日の終値は前営業日同比6円高の536円に。

はみだしピタピタ

その4●ジャストシステム(4686)とキーエンス(6861)の業務提携という未公開情報によるインサイダー取引で6月に逮捕されたI容疑者はイー・キャッシュ(3840)株の 14・8%を保有する筆頭株主でもある。兜町 では、I容疑者逮捕の一報とともに、イー・キャッシュ株売却に対しての警戒感が急浮上した。

MONTHLY 怪情報&兜町の噂株ピタッBLACK

「一運、二金、三度胸」を持つ大人向けR指定!?コーナー。ここでは思惑株、裏ネタなどハイリスクな情報を凝縮した。兜町をさまよう黒い噂、その真相は…。株ビギナーと心配性の人は読まないでね!

今月の大吸収 ソフトバンクが東電保有のKDDI株取得でauゲットか!?

福島第1原発周辺住民への賠償資金を確保するため、東京電力の保有株放出が濃厚になってきた。なかでもKDDI株には、ソフトバンクが関心を寄せているとの噂。

東電は京セラ、トヨタに次ぐ3位株主としてKDDI株の約8%を保有。KDDIの携帯電話「au」事業はスマートフォンでの出遅れが響き、ドコモ対ソフトバンクの対決の中で存在感が薄れがち。民主党はソフトバンクびいきともいわれ、auのソフトバンク化もありえない話ではない。

今月の再建話 イオンが日振銀買収!?イオン銀行上場で負債圧縮の狙い?

昨年9月に開業6年余りで破綻した日本振興銀行。現在、再建スポンサーの選定が大詰めを迎えている。金融関係者の間では、イオン傘下のイオン銀行が選定されるとの観測が強まっている。

気の早い証券マンの間では、イオン銀行が実店舗を持つ日本振興銀行を手に入れれば、イオンは銀行の株式上場に打って出るとの観測も出ている。

今月の疑惑株 東電株インサイダー疑惑でも大商いで調査不能か

東電株が148円の上場来安値をつけたのは6月9日だが、その日は安値更新後に29%も急騰し た。原子力損害賠償支援機構法案の閣議提出が確定した日だった。首相官邸周辺では情報漏れが疑われているが、当日は4億株もの大商い。どうやって調べるのやら。

今月の大逆転 昭和HD、会計監査人は任期途中で辞任続き

昭和ホールディングスは、2年連続で会計監査人が任期途中で辞任。しかも後任は未定で投資家は不安になるばかり。次の監査法人が中堅以上の規模なら、この銘柄の株高材料になりそう。

今月の介入株 昭和電線HD…人気化の裏側に投資家グループ?

昭和電線ホールディングスは東芝系の電線専業メーカーで、指標面での割安感と4年ぶりの復配で注目されている。株価が100円前後と売買しやすいため、デイトレーダーにも人気とか。大同特殊鋼を手がけた筋が介入中ともいわれ、イレギュラーな動きも……。

若林史江の株単ゼミナール 今月注目!株の営業 信用格付けの引き下げ

今月の復活劇
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本格的な夏・到・来♪……ですが、節電モードが企業の生産に影を落とす中、日本企業の「信用格付けの引き下げ」が相次ぎました。では、この信用格付けとはどんなもの?

「信用格付け」とは、民間の第三者機関による企業や国の信用力の評価のことをいいます。民間といっても、日本では金融庁が指定格付け機関を定めていて、ムーディーズ、スタンダード&プアーズ(S&P)、フィッチ、格付投資情報センター(R&I)、日本格付研究所(JCR)の5つがあります。

これらの格付け機関は企業や国の評価をA、B、Cといったアルファベットで公表します。S&P を例にすると、AAA が最上位で、AA、A、BBB、BB、B、CCC、CC、C、Dと下がっていきます。この段階の中でも、BBBとBBを境に「投資適格」と「投資不適格」に分けられ、投資の判断基準のひとつとなっています。

ただ、信用格付けは企業が発行する債券の安全性や債務履行性(返済能力)に重点を置いた評価で、企業に“お金を貸す”金融機関や社債投資家向けの側面が強い情報といえます。借金が少なく、キャッシュの多い企業が高く評価され、株価に最も反映されやすい「成長性」は入っていないのです。でも当然、企業は借金をして設備投資をすることもありますし、業種によっては売掛金の多い企業だってありますよね。

ですから、信用格付けの上下だけで株式投資するのは間違い。でも、株式投資の判断に信用格付けを利用することは可能です♪ 

たとえば、「AAA」の企業が大きな借り入れをして、「BBB」に格下げされ、株価が下落したと しましょう。しかし、それが将来の成長に向けた前向きな借金だったとしたら? 格下げで下がった銘柄も、長い目で見れば「買い」といえるかもしれませんよね。格下げされるとたいていの株価は下がりますが、内容によってはキラリと光る銘柄があるかも♪ 実際、格下げ後に株価が急反発する銘柄も少なくありません!

はみだしピタピタ

その5●倒産した日本振興銀行系のノンバンク、NISグループ(8571)の子会社が債務不履行を起こした。22億円分を債務保証しているだけでなく、連結子会社の債務不履行発生時には、ドル建て普通社債の繰り上げ償還条項に引っ掛かる可能性があり、資金繰りに注目が集まっている。株価が10円未満で、1円抜きを狙うデイトレーダーの売買も多いが、かなりの高リスク銘柄であることを再確認しておきたい。