日経平均1万円台回復したかと思ったら再びガクンと割れ、イマイチ方向感が定まらない東京市場。だが、3月決算企業の第1四半期業績発表ラッシュで上方修正や業務提携という材料を受け、盛り上がる銘柄も見られる。さて今月狙うべきは?

イラスト●ナンシー小関 チャート協力●楽天証券

今月の「水面下」 「外国人」も買いに来た。東証・大証の統合交渉は大詰めで、今秋にも!?

東証と大証の統合交渉が佳境に入ってきた。統合の時期や手法については両取引所の隔たりは大きいが、統合そのものには賛成しており、この夏も水面下で交渉が続いている。外資系投資ファンドによる大証株などの大量保有が明るみに出たこともあり、早ければ今秋にも一定の結論が出そうだ。

東証は現物株では国内最大の取引シェアを持つ。大証は日経225先物を上場させているほか、ジャスダックを買収し、新興株マーケットの運営でも東証をリードしている。規模では東証が大きいものの、大証は2004年4月に株式公開を果たした一方、東証は誤発注問題で赤字を計上したことなどから現在も株式公開のメドは立っていない。

東証と大証の統合交渉がもつれているのは、主導権争いに決着がつかないためだ。大証は速やかな経営統合が望ましいとしている。東証が上場する前に統合してしまえば主導権を握れそうだが、大証が非上場の東証を抱き込めば「不適当な合併」に相当する懸念がある。

上場企業同士の統合なら大きいほうが有利なので、東証は早期上場への意欲を示し、大証を牽制している。しかし、大型買収を予定した状態では上場時の企業像が定まらず、上場申請そのものが難しい。こうした中、英国籍の資産運用会社であるJOハンブロ・キャピタル・マネジメントが大証株の5%超を取得したとする大量保有報告書を提出した。大証の外国人持ち株比率は70%近くに達したと推測され、株主利益保護の圧力はいっそう強まるようになった。「海外勢は東証が大証株を高値で買い取るシナリオを描いている」(大手証券)との憶測も流れている。

ちなみに、このJOハンブロは今年3月、日本証券金融株の大量保有も届け出ている。取引所再編に絡めて、日証金と大証金の統合による株価上昇を見込んでいる可能性もある。また統合前後に東証が上場すれば、東証株を保有する中堅証券会社は数十億円単位の臨時収入になると予想されている。海外では欧米の証券取引所の再編が進み、英国のロンドン取引所、米国のシカゴ取引所、NYSEユーロネクストなどの3極体制が完成しつつある。東証も大証も世界の潮流からは取り残され気味。最終的に金融庁が介入して統合話がまとまるかも。 (植草まさし)

MONTHLY株ピタッ!!~ピタッと当たる株ニュース満載~ 儲かる 材料一発 クリック!
(画像=ネットマネー)
MONTHLY株ピタッ!!~ピタッと当たる株ニュース満載~ 儲かる 材料一発 クリック!
(画像=ネットマネー)

はみだしピタピタ

その1●東日本大震災後も巨大地震来襲のリスクは消えていない。そこで、地震感知器の設置拡大を見越して山武(6845)に注目。学校などを含めた官公庁関連施設や大型ビル・マンションのエレベーターが対象になりそうだ。営業エリアは東北の被災地だけでなく全国各地に広がるため、巨大ビジネスになる可能性を秘めている。政府による補助金で設置費用をカバーできるようになれば、さらに言うことなし。