織り込み前で狙い時。岩塚製菓、台湾のワンワン投資で大成功!

ジャスダックの岩塚製菓は新潟県に本社を置き、せんべいなど米菓を製造している。本業自体は緩やかな拡大基調にあるが、それよりも中国企業への出資が大成功した模範例として注目されている。

岩塚が投資したのは、香港に上場する台湾の会社「旺ワン旺ワングループ」。同社の株式の5%を取得し、日本式の厳格な品質管理と生産ノウハウなどを丁寧に伝授しながら友好関係を構築してきた。

旺旺は岩塚製菓の技術支援を受けながらアジア各国の消費拡大の波に乗り、今では中国有数の上場食品会社に急成長した。時価総額はなんと9000億円。現地通貨が切り上げられれば、円換算額はさらにふくらむ。岩塚も旺旺もアジアの内需企業なので、ドルやユーロの相場の混乱の影響を直接受けない点も投資するうえでの魅力となるだろう。

岩塚製菓が保有する旺旺株は約400億円相当だが、岩塚本体の時価総額は約200億円にとどまる。計算上は岩塚製菓に100億円出資して経営権を握れば、旺旺株の400億円分を間接的に支配できることになるのだ。

株価は旺旺出資の成功がまったく織り込まれていない水準といえる。〝隠れ含み益〞企業を発掘する村上ファンドが健在だったら、恐らく狙っていた銘柄だろう。 (森田陽二郎)

今月のアジアで稼ぐ株
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今月のイケイケ株 TOTO、来期予想を2回も上方修正。最大4回、やっちゃう!?

TOTOは、2012年3月期の業績予想をすでに2回も上方修正し、業績の好調ぶりが鮮明になった。ところが、機関投資家の間では、最大4回の上方修正があるとの観測が浮上している。今期の営業利益は、この7月末に2度目の上方修正した結果、前期比25%増の175億円の見通しだ。震災の打撃が懸念されたが、大方の予想を上回るスピードで需要が回復している。生産体制の復旧も終えており、国内ではコスト削減が、海外ではアジアなどの需要好調が利益を押し上げていきそうだ。

中国では今年5月に新工場が稼働したばかりだが、この分は2度目の業績上方修正には反映されていない可能性がある。アナリスト予想では最終的に営業利益が200億円近くまで拡大するとの観測が出ている。10月末発表の9月中間決算で小幅に上方修正され、さらに10〜12月の第3四半期決算発表のある来年1月末には通算4回目の上方修正が期待できそうなのだ。 (木島 隆)

今月の淡い期待株 外国人の売りにぶつける「外国人の買い」、トップバッターはマツダ!

8月に入って勢いを増した「外国人売り」。欧米の財政問題、景気減速リスクを引き金としたリスク回避の動きで、世界的に「株売り/金買い」の潮流が生まれた。外国人の日本株売りの勢いはすさまじく、8月第1週から3週間で1兆6000億円も売り越した(現物・先物合算)。

そんな土砂降りの需給環境だった8月だが、粛々と日本株を買っていた「外国人」もいたようだ。売っていたのはヘッジファンドを中心とした短期系だが、買っていたのは長期系。8月中旬、アメリカの運用会社大手アライアンスがマツダを大量に取得したと判明した。この投信はバリュータイプのため、株価急落による〝割安感〞に着目した買いと推測される。

こういった動きはマツダに限るものではない。ブラックロックがJR西日本、フィデリティ投信がJSRを一挙に5%以上買った報告なども出てきた。外国人による強烈な売りを受け止める「外国人買い」に淡い期待!?(真行寺知也)

今月のアジアで稼ぐ株
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今月の忘れられない株台詞 スマートハウス対応によって大手住宅メーカーに対抗できる

今月のアジアで稼ぐ株
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中堅住宅メーカーを買収したヤマダ電機の山田昇会長

ヤマダは8月12日、エス・バイ・エルをTOB(1株62円)により買収して子会社化すると発表。スマートハウス事業拡大が目的。ヤマダの15日の終値は12日同比140円高の5830円。しかしその後は値下がり傾向。エス・バイ・エルの終値は22日には111円に。

今月の忘れられない株台詞 今後は東南アジア事業ネットワークを形成する

NZの酒類大手企業を買収したアサヒグループHDの泉谷直木社長

今月のアジアで稼ぐ株
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アサヒGHDは8月18日、NZのインディペンデント・リカーの買収を発表。オセアニアでのM&Aは4社目となる。今後は東南アジアの企業買収を目指すという戦略が好感され、やや上昇。

今月の忘れられない株台詞 トップ同士が空港で偶然出会って交渉が始まった

フォード・モーターとの共同開発を発表した内山田竹志トヨタ自動車副社長の台詞。トヨタとフォードは8月22日、米国で需要の多い小型トラックやSUV向けハイブリッドシステムの共同開発を発表。発表を受けて23日の株価は5営業日ぶりに上昇。

※TOB=株式公開買い付け。SUV=スポーツ多目的車。

はみだしピタピタ

その4●円高に手を焼く政府が、経済対策として日本企業の海外進出支援に乗り出す。具体的には、海外の資源開発や権益獲得を後押しするもので、資源供給を安定させるだけでなく、円資金を使うことになるので、円安促進の効果も期待できるというもの。国際石油開発帝石(1605)のような石油開発会社のほか、大手商社や住友金属鉱山のような鉱山保有会社にとって、将来の業績拡大のチャンスになるだろう。

MONTHLY 怪情報&兜町の噂 株ピタッBLACK

「一運、二金、三度胸」を持つ大人向けR指定!?コーナー。ここでは思惑株、裏ネタなどハイリスクな情報を凝縮した。兜町をさまよう黒い噂、その真相は…。株ビギナーと心配性の人は読まないでね!

今月の「ヤバそう」 エルピーダメモリ、増資自体に不信感。再建は程遠く、アナリストも困惑…

国策半導体会社のエルピーダメモリは7月に増資を発表したが、今も投資家の間では不評が続いている。8月の決算説明会では、スマートフォンなど新型ハード向けの成長性が熱心に語られたが、業績悪化の原因であるパソコン向けDRAMについては苦境脱却の具体策は語られないままで、アナリストからは困惑の声が。

そもそも今回の増資自体が不信感を生んでいる。3月決算後の説明会では、設備投資は減価償却費 などを充てる方針が示され、増資は暗に否定された。これでは、投資家が新株発行に怒るのも当然だろう。

エルピーダは2009年秋にも経営再建を掲げて大型増資を実施したばかりだが、会社は再建とは程遠い。「半導体製造ではなく株式発行が本業」では、再々増資は事実上不可能といえそうだ。

今月の「買い増し」 米トレードウィン、日本製鋼所の大株主に浮上。政治問題に?

日本製鋼所の大株主となった米国籍の投資ファンド「トレードウィンズ・グローバル・インべスターズ(TGI)」が注目されている。6月提出の大量保有報告書では株式の10%強を保有している。

ところが、日本製鋼所は護衛艦の砲身などを製造する軍需ハイテク企業でもあり、外国人による10%以上の株式保有は認められていない。さらに、TGIは双葉電子工業や三信電気などハイテク企業の株式も大量保有している。一部では、「TGIの投資資金は中国系マネー」との臆測も出ている。日本製鋼所株がさらに買い増しされるようだと、政治問題化する可能性もありそうだ。

今月の「勇み足!?」 日立・三菱重工の統合は空中分解?

日立製作所と三菱重工業の経営統合が報じられたが、会社発表はまだない。報道関係者の間では「統合自体が空中分解したか、そもそも勇み足だった可能性が」と語られている。

日立が水面下で親密な提携相手を探していることは、電機業界担当記者の間では暗黙の前提になっていた。ただ、日立が否定とも肯定とも受け取れるコメントを発表した一方で、三菱重工側が統合報道を強く否定し、両社の温度差が明らかになった。

若林史江の株単ゼミナール 今月注目!株の言葉 ミセス・ワタナベ狩り

今月のアジアで稼ぐ株
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ミセス・ワタナベとは日本の個人FXトレーダーを指した言葉で、名づけ親は欧米メディア。5年ほど前に話題になったのが、ここ最近、再び騒がれつつあるのはご存じですか?

今から5年前の2007年といえば、第1次FXブームのころ。為替相場はドル/円が1ドル=120円を超え、どんどん円安に進んでいたとき。海外の金利は軒並み高く、とにかく「円を売れば誰でも儲かる」時代。為替差益も出るし、スワップポイントもザクザクと、いいことずくめ。

この日本のFXバブルは、世界の為替相場を動かすという事態に発展しました。2007年ごろから日本時間のお昼になると、相場が逆転するという現象が多発したのです。この不可解な現象に、プロのディーラーも動きが読めなかったとか。世界的にこの現象を解明しようと調べたら、実は日本の主婦やサラリーマンがお昼休みを利用して“強烈に円売り”していた……という結論に至ったわけです。そこから、世界のプロトレーダーも脅威に感じる日本の主婦トレーダー=ミセス・ワタナベという言葉が誕生。

しかし、今ミセス・ワタナベは大苦戦しています。「円売り」を仕掛けながらもトレンドは円高、スワップもスズメの涙……。為替が予想と逆方向に大きく動いては、資金不足になって自動的に強制決済(ロスカット)、の繰り返しになっています。

たとえば、東日本大震災後の3月17日には76.25円まで円高が進みましたが、ここでは世界的に日本企業を中心に円に戻す動きが強まるとの見方から、トレーダーが円買いを仕掛けました。これに巻き込まれた多くのミセス・ワタナベは強制決済の憂き目に。

さらに、最近ではプロトレーダーがミセス・ワタナベの損切りラインを見越して、わざと円買いを仕掛けて儲けているともいわれています。この結果、脅威であったはずのミセス・ワタナベは、為替市場のカモ。オヤジ狩りならぬ「ミセス・ワタナベ狩り」なんて言葉もあるとか……。

はみだしピタピタ

その5●自動車業界では、世界的な再編の話題が10年以上も続いている。マツダ(7261)も注目銘柄のひとつ。米国投資ファンド、アライアンス・バーンスタインが発行済み株式数の6・7%を保有しているとの大量保有報告書を提出しているためだ。自動車業界では、ドイツのフォルクスワーゲンがスズキとの提携関係を見直す方向にあるため、「フォルクスワーゲンがスズキを捨てて、マツダに乗り換える際、投資ファンドの株式を買う」との観測も。

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