8月の9000円割れで膠着していた日経平均が、9月下旬に悪い方向へと動き、一時8359円に…。先進国で景気絶好調な国はない。よくも悪くも米国に左右される日本は振り回されるばかりだが、良質な材料株なら何とか勝負できそう!?

今月の成長株 医療機器メーカー株は円高でも輸出好調、アジアにバリバリ進出!

円高や震災、節電など国内の製造業はかつてない逆境と戦っている。そんな中でも国際競争を優位に戦っているセクターがある。ズバリ、医療機器メーカーだ。

外国人投資家が「ヘルスケア」と呼ぶ企業は「医薬品」と「医療機器」に大別できる。このうち医薬品は、景気停滞期に買われるディフェンシブ株として知られる。しかし、製薬大手を中心に特許切れ問題や薬価の抑制が響き、実際には株価の動きは思わしくない。

一方、医療機器の関連株はディフェンシブというより成長株としての性格が強い。医療機器の製造には高い技術水準が要求されることから、新興国メーカーの追撃がかなり少なく、円高下でも輸出の拡大トレンドを維持しやすい。また、海外製品を輸入する業者にとって円高は原価低減につながる好材料だ。投資の基本である「利益成長を買う」ことが可能な業種といえる。

医療機器を手がける上場企業は数多い。たとえば、ソニーは内視鏡分野に新規参入した。旭化成は世界的な人工透析装置メーカーでもある。しかし、両社とも医療以外の分野が売上高の大半を占め、医療関連事業の好調が必ずしも株高に結びつかないのが現実。やや寂しい。

そこで、左上の表では中小型の5銘柄をピックアップした。いずれも知名度は決して高くないが、医療現場では“テッパン”の地位を確立した高技術企業である。各社とも、国内を地盤に、中国をはじめとするアジア各国での販売拡大を進めている点が共通している。相場全体が低迷している今、株価は割安感が強い。

特にアジア地域では、生活水準の向上に伴って高度医療へのニーズが高まる一方で、日本の輸出製品は、半導体や自動車のように価格面が販売増のネックになりがちだ。しかし、医療分野に限っては安値競争を仕掛けてくる他国のライバル企業が少ないため、今後も利益成長が持続していくだろう。こればかりは一朝一夕でマネのできない分野なので、侵食される可能性は低いというわけ。

また、円高が一段落すれば、利益成長が急加速する可能性も高い。再生医療や検査・診断試薬といった分野でも、日本企業が技術力で世界をリードしており、相場全体の出直りを待たずに、株価が上昇していく可能性を秘めている。 (植草まさし)

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(画像=ネットマネー)
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はみだしピタピタ

その1●9月下旬、日産自動車(7201)と三菱自動車(7211)が電気自動車の共同開発などで合意したと発表。両社の関係は密度をいっそう増し、合併話まで出ている。だが、フランスのルノー傘下の日産と純国産代表ともいえる三菱では大株主の同意は難しく、統合は遠そうだ。一方、カルソニックカンセイやタチエスなど日産系部品会社には、三菱が出資するとの思惑。