今月の業績好調株 省エネ系、代金決済システム…大手合計4500店舗出店でコンビニ設備投資関連が輝く

4500店舗の大量出店! ファミリーマートの上田準二会長は「今期に勝負を決める」と発言するなど、コンビニ大手の今期における店舗拡大計画が、さながら「出店戦争」の様相を呈している。業界大手のセブン-イレブンとファミリーマートが各1500店、ローソンも800店の新規出店を計画し、大手5社合計の今期出店数は4500店に達するのだ。退店もあるが、それを考慮した純増数でも推定3000店舗超に上り、毎日10店舗以上が新規に増えている計算。消費税率の引き上げを見据えて、特需を得ようとする各社の動きが反映されている。

株式マーケットにおける従来の「コンビニ関連」というと、わらべや日洋、デリカフーズ、エフピコなどコンビニに総菜や弁当、トレーを納入する銘柄が注目され、実際、業績の急成長を見てきた。しかし2年前あたりからコンビニは、LED(発光ダイオード)などの積極採用による省エネ照明分野と省エネ型冷凍・冷蔵庫の業務用ショーケースを拡充してきた。これらに関連する銘柄が好パフォーマンスを発揮し始めている。

すなわち「コンビニの設備投資関連」だ。その代表格は、省エネ技術に強みを持ち、冷凍・冷蔵ショーケースや業務用冷蔵庫に強い福島工業。独自展開の「ESCO事業」は、同社製品にリプレイスする際に、新製品導入により見込まれる光熱費などの削減額を保障するというものでスーパーマーケットなどでの採用が続いている。昨年5月に1000円台だった株価は今年2月の2700円台まで約3倍となったが、この背景には確かな業績成長があった。さらに、生産工場を持つメーカーでありながら、ほぼ無借金の良好な財務体質を持つ。業務用冷凍冷蔵庫ではライバル関係にホシザキ電機があるが、同社も無借金経営だ。

このほか、新店舗拡大によるLED照明、店舗ディスプレー、代金決済システムなどがコンビニの設備投資拡大がストレートに業績に好影響を与える。(大庭貴明)

今月の業績好調株
(画像=ネットマネー)
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今月の新キング株 イオンのダイエー買収で小売りセクター再編!利益率の低さを克服できれば一段高

イオンが丸紅保有のダイエー株式の大半を買い取り、7月にも実質的に子会社化する。イオンは今後、首都圏の中堅スーパーとのグループ化を進め、ライバルのセブン&アイ・ホールディングスを規模で大きく引き離しにかかると予想される。

ダイエーは産業再生機構の支援下で一度は立ち直ったが、再び業績が悪化。今度はイオンと仕入れや店舗運営などを一体化してコスト削減を進める。両グループの売上高を単純合計すると6兆円を超え、1%のコストカットでも600億円が浮く計算だ。ダイエーはすでに全店の改装計画をまとめており、早くも攻めの経営に出る。

注目は他社との協業。小売業界では、イオン・ダイエー連合が、首都圏で食品中心の中規模スーパーを展開するマルエツやいなげやをグループ化するとの観測が出ている。

これまでのイオンの弱点だった利益率の低さをキッチリ克服できれば、株価は一段高に向かうだろう。(伊地知慶介)

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好評長期連載 株業界の番猫・みけこさんの兜町キャッツアイ 第61話 今年のヘッジファンドは…?

MEOW!MEOW! 東京株式市場は外国人投資家が最大の買い手。1週間に1兆円も買い越して株価を上げてもらった感謝の気持ちを込めて、今日は洋ネコになってみたんだにゃ。

毎年5月と11月になると2つのイベントがあるんだにゃ。まず、換毛期といって猫の毛がごっそり抜ける時期。ペルシャみたいな長毛種は大変そうだにゃ。そして換毛期とちっとも関係ないけど、この時期にはヘッジファンドの解約売りが出てくるんだにゃ。

ヘッジファンド業界には「45日ルール」って決まりがあって、6月と12月の決算期末の45日前に解約通知を締め切ることになっているらしい。相場の悪い年には、5月と11月の中旬には解約通知を受けたファンドが一斉に株を売ることが多いんだって。

今年はどうかにゃ?と思ってヘッジファンドから注文を受ける外資系証券の人に質問してみたら、「今年は久々に解約より新規申し込みのほうが多いみたい」って、喜んでたにゃ。

ということは、年間の下半期に入る7月には海外からの新規資金がヘッジファンド経由で東証に流入してくるのかにゃ? 外資系証券も採用を再開したようだし、『ネットマネー』も大人気みたいだし、しばらく株高かもしれないにゃあ。

はみだしピタピタ

その2●ニトリ(9843)は円高メリット株の代表銘柄として知られ、海外で生産した家具を割安な価格で販売し、2013年2月期までに14期連続で過去最高益を更新してきた。今期は為替が一転して円安に振れたが、値上げなしで乗り切り、最高益記録を15期目に伸ばす計画だ。円安対策はコスト削減に加え、米国への新規出店。同業の大塚家具が一部商品の値上げに動いただけに、ニトリの手腕が注目される。