イオンのダイエー子会社化で商業ビル管理のイオンディライトに恩恵

商業ビル管理最大手のイオンディライトは、2014年2月期も大幅増収が濃厚。9期連続の増配も視野に入ってきた。

同社は日々の清掃や警備、自販機の運営、店舗新設・改修に伴う内装工事など、ビル管理業務を幅広く請け負っている。イオン向けが売上高の6割と高く、残りを病院などグループ外施設からの受託が占めている。LED(発光ダイオード)化による節電の提案や電気自動車用の充電システムの設置なども手がけており、清掃業務中心の街のビル管理会社とは事業内容がまったくと言っていいほど違う。

注目材料は、ダイエー向けの受注拡大。イオンは丸紅が保有するダイエー株を買い取って、事実上、子会社化する。イオンがダイエーを事実上傘下に入れることで、イオンディライトには新たにダイエー系大型店舗の管理業務も加わってきそうだ。そうなれば、売り上げアップと増益が見えてくる。

この会社はもともと、倒産してイオンに吸収されたマイカル系のビル管理会社と、イオン系のビル管理会社が統合してできた経緯がある。会社計画では、今期の売上高は2670億円。イオンやダイエーのような巨大スーパーには多額の経費がかかり、いかに経営が難しいかを示す数字でもある。 (木島 隆)

今月の「超棚ぼた!」
(画像=ネットマネー)

今月の「coming soon」コメ卸の神明との提携はカッパ・クリエイトHDと元気寿司のM&Aの伏線?

回転すし業界2位のカッパ・クリエイトホールディングスが資本提携した相手は、米穀卸売り最大手の神明。日ごろ大量消費するコメの仕入れ値安定に役立つ理想的な提携だが、外食業界では提携の先にM&Aを予想する声が上がっている。

というのは、神明は回転すしトップである元気寿司株の28%を握る筆頭株主。元気寿司は100円ずし店への転換を成功させたが、原料価格はジワジワと上昇しており、値下げ競争はほぼ限界にきている。低価格追求がさらに進めば、牛丼業界のような「勝者なき値下げ合戦」になりかねない。元気寿司とかっぱ寿司の統合説が出てくるのは必然といえそうだ。

カッパ・クリエイトや元気寿司はTPP(環太平洋経済連携協定)関連株としての切り口もある。特にカッパ・クリエイトはコンビニ向けにパンや弁当を納入しており、海外産食材も多いため、小麦やコメなどの関税率引き下げは朗報だ。 (東 亮)

今月の「わらしべ長者」 IPOが絶好調!未公開株をたっぷり保有するVC銘柄の含み資産が爆増中

IPO(新規株式公開)市場が例年にない活況ぶりだ。最近では価格情報比較サイトのオークファンの初値が公開価格の4倍に。IPOが人気化するとこんな現象も起こる。オークファン株を上場前から保有していたネットプライスドットコム、この株が短期間で3倍強に跳ね上がったのだ。新興市場の劇的な好転を受け、この機に上場したいと考えるベンチャー企業も急増。安い価格で出資していた未公開株を多く持つ企業は狙い目だ。

その観点で浮上するのがベンチャーキャピタル(以下、VC)だ。昨年まで投資資金の回収に苦戦。IPOが少ないため、未公開株を投資資金より安く転売することも多かった。この事業環境が劇的に改善したことで、株式売却益の急拡大に期待。VC大手にはジャフコがあるが、SBIHD、サイバーエージェント、意外なところではSNSゲームのKLabもVC事業を手がける。これも〝含み資産株〞のひとつだ。(真行寺知也)

今月の「超棚ぼた!」
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今月の「超棚ぼた!」
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はみだしピタピタ

その4●櫻島埠頭(9353)は港湾施設を保有する倉庫セクター株。大証2部の小型銘柄で、売買したことのある投資家は少ないだろう。石炭火力発電用の石炭保管場の拡張や大阪カジノ構想による再開発など、突然、周囲が浮き足立ってきた。発行済み株式数が1540万株と少ないうえ、大株主や機関投資家による安定保有が多いため、浮動株は推定300万株台。投資家の関心が集まれば、あっという間にストップ高か。