オバマ大統領も推奨!急浮上テーマ3Dプリンター関連

株式市場では、事前に予想されない物色テーマが年に1つは急浮上するものだ。予期せぬテーマだけに、意外な銘柄が人気化する。

株式市場が乱高下する5月から6月にかけて、株価上昇率ランキングに突如登場してきた群栄化学工業、ローランド ディー.ジー.、MUTOHホールディングス、パルステック工業、その共通するキーワードは「3Dプリンター」。3Dプリンターとは、CADやCGの3次元コンピューターデータを取り込み、それを樹脂や金属などで立体的に形作る機械のこと。紙とインクでプリントされる2次元プリンターとは構造がまったく異なる。

3Dプリンターは製品としてはこれまでもあったが、米国の3Dシステムズ社、ストラタシス社の世界2強を中心に技術革新が進み、製品コストが低下。その結果、産業用にとどまらず個人需要も創出した。米国のオバマ大統領がここ数年、小学校の授業で3Dプリンターの使用を奨励したことも追い風だ。

日本ではパナソニックが3Dプリンターを家電製品の大量生産に活用したことが報道され、普及に弾みがつく期待が膨らむ中、経済産業省が3Dプリンターの開発に5年間で30億円の支援を行なうことを発表し、テーマ人気に火がついた。

関連銘柄は「販売」でMUTOHホールディングスのほか、JBCCホールディングス、ナブテスコ(子会社のシーメットが老舗)、キーエンス、ローランド ディー.ジー.、そして、基となる3Dデータを取り込む3Dスキャナーを製造するパルステック工業などが挙げられる。

今月の「世界の新鮮テーマ」
(画像=ネットマネー)

合成樹脂など化学品の製造販売を手がける群栄化学工業は、唯一「原料関連」として物色の中軸にある。

大和証券投資戦略部が今年2月に作成した3D関連レポートでは、3Dプリンターを使って作られたギターの写真が載っていた。ローランドディー.ジー.はもともとプリンター売り上げが主力で、今後は親会社の楽器製造での活躍も。 (竹中博文)

今月の「世界の新鮮テーマ」
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今月の「外国人注目」 東証1部昇格も!?高収益をキープし増配ムード大の日精エー・エス・ビー

4〜6月期の決算発表が終わると、銘柄選別のポイントが年度計画から実際の収益状況に移ってくる。最近は原点回帰とも言うべき利益率重視の流れが強まっており、ROE(自己資本利益率)が高い日精エー・エス・ビー機械の注目度が増していくだろう。

日精エー・エス・ビー機械はペットボトル成形機で世界トップ。生産の軸足をインドに置き、海外売上高比率は約90%にもなる国際企業だ。売上高は200億円に届かない規模だが、営業利益率はリーマン・ショック後の世界不況期でも10%超をキープし、機械メーカーではトップグループの競争力の強さを実証した。

2013年9月期の配当は年20円の会社予想だが、それでも配当性向は20%にも満たない。株主からの増配圧力が一段と高まるだろう。インド工場の強化とブラジルやアフリカへの販売拡大で売上高を増加させる方針を示しており、東証2部から1部への昇格も遠くないはずだ。(伊地知慶介)

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好評長期連載 株業界の番猫・みけこさんの兜町キャッツアイ 第63話 不祥事企業も猫かわいがり?…東証

今月の「世界の新鮮テーマ」
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猫かわいがり」って、親がかわいいわが子を甘やかすことで、かえってダメにしちゃうことも。東証も上場企業の猫かわいがりをやめようとしてるにゃ。

上場企業に粉飾決算が発覚すると、東証は最悪の場合、上場廃止にする権限がある。でも、実際にはライブドアや西武鉄道みたいに上場廃止になった企業もあれば、オリンパスみたいに上場維持が認められた企業もあって、部外者にはよくわからにゃい。金融庁が「上場廃止を具体的に示すように」と要求したのを受けて、東証もようやく重い腰を上げて、細かなルール作りを始めたんだにゃ。

でもって、今までは不祥事企業への罰金「上場契約違約金」は企業規模に関係なく一律1000万円だったけど、8月からは最大9120万円に引き上げられる。厳しいにゃ。

でも、決算書類の提出にはちょっと甘くなる。決算短信や有価証券報告書を期限までに提出できないと、今までならすぐに「特設注意市場銘柄」に指定されてたけど、これからは遅れた理由と提出メドを示すだけで特にペナルティーなし。それでも提出しないと、ようやく特設注意市場銘柄に指定される。これって今よりも基準が甘くなるってこと。上場企業をかわいがるのもいいけど、甘やかすのはよくないにゃあ。

はみだしピタピタ

安倍首相はこの秋にも「成長戦略第2弾」として景気浮揚策を追加する。企業による設備投資支援が成長策の柱となり、リースを利用した際の税制優遇措置が盛り込まれそうだ。これまでの例では、この手の臨時減税措置は延長されることが多く、オリックス(8591)に限らずリース業界全体の大きなメリットになるだろう。みずほ系でリース大手の興銀リース(8425)などにも要注目だ。