日立vs三菱重工。次期経団連会長の会社はマスト高収益。株価にもご祝儀が!?

日本経団連会長の米倉弘昌氏(住友化学会長)がこの6月、2期4年の任期の最終年に入った。次期経団連会長の座をめぐる争いは日立製作所の川村隆会長と三菱重工業の大宮英明会長が本命。対抗として三菱商事会長の小島順彦よりひこ氏の名前も挙がる。8月の夏休みシーズンから人選が本格化し、年内にも決着がつく。

経団連会長ポストは〝財界総理〞の異名があり、経済界だけでなく政治に対する発言力も絶大だが、政界からの献金再開要請への対応など難題も。一方、会長を輩出した企業は財界総代表として赤字経営や大リストラは許されないという不文律がある。これまでの例で会長企業は不祥事が発覚する可能性も低い。株価には「経団連プレミアム」が乗ることになるだろう。 (森田陽二郎)

今月の「金融株リベンジ みずほ証券押しの新興金融成長株。FPG、全国保証も成長戦略系!

みずほ銀行とみずほコーポレート銀行が7月1日付で合併を果たした。これでみずほフィナンシャルグループの大再編は完了したことになる。

ただ、株式市場でこの話題はさほど注目されなかった。そうした中、みずほ証券がこの合併に注目してほしかったのか、6月中旬に「アベノミクスで注目される新興金融成長株」というレポートを発表した。

レポートの背景には、6月5日に発表された産業競争力会議の「成長戦略」がある。この中では、アジア・ナンバーワンの金融・資本市場の構築を目指すための具体策を掲げ、自民党は昨年の衆議院選挙における経済政策で、金融のGDP(国内総生産)におけるシェアを英国並みの10%へ引き上げるとした。

今後は金融・資本市場活性化ワーキンググループで議論されるわけだが、アベノミクスによる株価と不動産価格の上昇は、金融株のプラス材料となるというのがレポートの趣旨。銘柄としては、オリックス、日立キャピタル、Jトラスト、そして日本取引所グループ、ソニーフィナンシャルホールディングスといったノンバンクの大手どころが、紹介されている。

しかし、インパクトを考えると中小型株に関心が集まりそうだ。FPGや全国保証などは事業環境、業績も堅調。特にFPGは9月決算銘柄で7月下旬ごろに出てくる第3四半期決算で、好調な事業展開が評価される可能性が高い。さて、個人に人気のみずほの評価は? (大庭貴明)

今月の「裏・総選挙」
(画像=ネットマネー)

河合ウオッチャー達憲の そのとき株は動いた!

今月の「裏・総選挙」
(画像=ネットマネー)

●かわい・たつのり カブドットコム証券チーフストラテジスト。『夕刊フジ』と小誌共同企画「株-1グランプリ」で第1回みごと優勝。相場診断と銘柄選定力は抜群! 4月から大阪国際大学の講師を務める。

ネットイヤーグループは、ウェブマーケティングが主力事業。株価は6月上旬に約2倍高した。ネット選挙解禁や、6月4日に「Googleアナリスティクス認定パートナー」として総合支援サービスを供給するとのリリースが上昇の一因だ。株価はそれまで400円前後で推移していたが、6月11日には一気に855円まで急騰、その後はやや落ち着き600円前後で推移。今後は、選挙を挟んだ収益拡大が材料化しそうだ。

業績面では、今2014年3月期は売上高8%増、経常利益は10%増と3期連続で2ケタ増益が続く見通し。今期は本社移転による特別損失を計上する見通しから最終減益が想定されるが、ここ4期の業績の好調維持は評価が高まりそうだ。特に売上高は30億円前後から約1.6倍の47億円を目指す。特に、SNS(交流サイト)を活用したマーケティング支援などが好調に推移する見込みで、大手企業からの引き合いも強いようだ。

過去の経常利益のピークは2008年3月期の3億2400万円で、同期中につけた高値が1390円。今期予想経常利益は1億5800万円なので、ピーク比では約49%水準。ここからの理論株価は680円近辺となる。

ただ、同株価は下値想定であることを強調したい。今後の大手企業からのSNSマーケティングの受注拡大、ネット選挙の定着などを背景とした中期的な期待値から4ケタの1000円超を上値目標として想定する。

今月の「裏・総選挙」
(画像=ネットマネー)

今月の噴火目前株 3連発! 1 JPホールディングス(東証1部・2749)

保育園専業の上場会社は2社しかないが、そのうち最大手が同社だ。アベノミクスの成長戦略にもなる保育ビジネスのパイオニア企業で、足元では欧米の年金やヘッジファンドによる同社取材が相次いでいるとの観測も。海外投資家比率が高い中小型株として安いところを狙いたい。

今月の噴火目前株 3連発! 2 MUTOHホールディングス(東証1部・7999)

今が草創期でもある話題の3Dプリンター。関連銘柄では数少ないPBR(株価純資産倍率)1倍割れ銘柄として注目だ。子会社には、3Dプリンターの入門機種を扱う企業がある。会社予想では、今期の営業利益は前期比2・8倍。想像以上の市場成長と同社の自信がチラリ。

今月の噴火目前株 3連発! 2 UNITED(東証マザーズ・2497)

同社が開発したスマホの画面を自由に飾り付けするアプリ「CocoPPa(ココッパ)」が海外で大ヒット。ダウンロード数は1000万件を突破し、同1億7000万件の「LINE」に次ぐ大ヒットアプリになるとの声も。まずは、どの程度の業績増額が出るかに注目!

はみだしピタピタ

日清紡ホールディングス(3105)はかつて本業だった繊維を軸に、優良資産を売却した資金による買収で繊維不況を乗り切ってきた歴史がある。2015年度までの3カ年計画でもM&A(企業の合併・買収)も活用した積極的な経営を打ち出しているが、新規事業に進出する代わりに、過去の買収案件のうち、収益が安定しない新日本無線(6911)を売却するとの観測が出ている。