日本の医師はやっぱり日本の医療機器が好き。大研医器が最高益!

大研医器は、真空吸引機など手術室にある医療機器を製造する専門メーカーとして知られる。今年3月に上場5年目を迎え、連続増配中の優良企業だ。

医療機器業界全体では欧米メーカーが強く、国内メーカーが優位を保てる分野は決して多くはない。ただ、医療現場のニーズは国産製品にある。国産品のほうが医師からの改善要望が圧倒的に早く反映されるので、価格と性能が同じならば国産機器を使いたいというのが医師の共通した意見だろう。

大研医器の製品ブランド名は「クーデック」。〝独創的なテクノロジーで医療革命というクーデターを起こす〞という意気込みを示す造語だ。手術中に切開部位から出る血液を吸い取る真空吸引機では国内シェアの7割を獲得。手術後の麻酔剤の追加投与などに使う医薬品注入器では、米国バクスターを抜いて首位になった。また、手術室の手洗い設備でも定評がある。

今期も、過去最高益と増配が見込まれている。売上高は会社計画で75億円と、東証1部企業では小さいほうだが、遠からず100億円の大台に乗る勢いだ。タイでの生産比率を拡大し、コスト削減に成功しているが、販売面では今のところ国内に特化。販路が海外にも広がれば、規模拡大が加速しそうだ。 (木島 隆)

今月の「日本製」
(画像=ネットマネー)

今月の「名門企業」 今期営業利益は倍増!!トプコンの全自動建機が世界の資源国で活躍

トプコンは、精密光学機器を製造し、GPS(全地球測位システム)と組み合わせた建設機械の全自動運転化の先頭ランナーとして知られる。コマツと共同開発した完全自動機は世界の資源国に普及しそうだ。

トプコンは今でこそ東芝が筆頭株主だが、源流は戦前にさかのぼり、セイコーの精密測量部門が東京光学機械として分離した名門企業。本業は精密測量機器と眼科用の眼底検査装置で、ともに光学技術を活用したものだ。建機だけでなく、農業機械の自動化も手がけ、TPP(環太平洋経済連携協定)関連株でもある。

前期は減収に終わったが、コスト削減が進んで増益を確保。今期は売上高が1000億円台を回復するとともに、営業利益は115億円とほぼ倍増の見通し。5月末に公表した中期経営計画では、2016年3月期に営業利益220億円を見込む。会社サイトは、中期計画発表時の音声データや配布資料、Q&Aと内容が充実している。 (東 亮)

今月の「方針転換」 スターファンド「JPMザ・ジャパン」がバイオ株を売って、バリュー投資に変更

明らかにひところとは違う株式相場で、機敏な運用者は運用手法を切り替えている。脅威の成績で話題になったJPモルガン・アセット・マネジメントの「JPMザ・ジャパン」。ポートフォリオの組み入れ上位銘柄がノンバンクのJトラストだったり、含み資産株の東京都競馬だったり……。また、バイオ株の大量保有報告も連発、デイトレ御用達銘柄を組み合わせて成果を挙げる希け有うな存在でもある。

しかし、日経平均が急落した6月。同ファンドの大量保有報告から、パタッと消えたのがバイオ株の「買い」。買うどころか、メディネット、テラ、スリー・ディー・マトリックス、ラクオリア創薬の「売り」が判明した。一方で、新たに取得しているのが太陽光関連の田淵電機、データ分析のブレインパッド。田淵電機などは明らかにバリュー株投資のにおいがする。勝ち組に乗るなら、「バイオのヤラレはバイオで取り返す」というスタンスは、やめたほうがいい。(真行寺知也)

今月の「日本製」
(画像=ネットマネー)
今月の「日本製」
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はみだしピタピタ

来年4月に診療報酬改定があり、厚生労働省がジェネリック医薬品(後発医薬品)の使用目標アップに本腰を入れるとの観測。5年後にジェネリック医薬品の割合をフランス並みの6割(昨年は推定4割台半ば)へ引き上げるのが目標とされており、業界全体で売り上げが拡大しそう。なかでも増産対応能力に優れた大手が有利とみられる。日医工(4541)は今期の売上高が1000億円超と資金力がある。