「写真」から「医療」へ。ノーリツ鋼機が新分野参入に大成功!

ノーリツ鋼機が急速な多角化を推進中だ。業務用の大型写真プリンターで世界首位だが、写真関連マーケットの縮小を踏まえ、医療やLED(発光ダイオード)照明などの分野を拡大し、成功を収めている。

この会社は2010年3月期に前期比40%減の280億円という大幅な売り上げダウンに見舞われ、最終利益から1株当たり600円近い大幅赤字に転落した経緯がある。しか し、今期売上高は550億円にほぼ倍増する見通しで、数年前の大幅赤字がウソのようだ。

V字回復の要因は、医療関連を中心とした積極的な他社買収にある。実際に、写真関連ビジネスは業界全体で市場が縮小する傾向にあり、他分野への新規参入戦略という同社の路線は正しいといえそうだ。

また、他社買収に積極的な企業は借金まみれになりがちだが、ノーリツ鋼機は有利子負債が利益剰余金の4割以下の水準にとどまっており、財務の安定性にも十分な配慮がうかがえる。

今月の「路線変更」
(画像=ネットマネー)

ただ、業績拡大に投資家の評価がまったく追いついていない。株価700円でもPBRはわずか0・5倍弱と、かなりの割安圏に放置されている。相場全体の下値切り上げが進んで、割安銘柄探しの流れが強まると、この銘柄が大幅高する可能性が出てくるだろう。 (木島 隆)

今月の「株価への効能」規制緩和で健康食品の機能性表示が解禁!?ファンケルに特需も

7月の参院選は自民党圧勝で終わり、政策そのものへの関心は、あまり高まらなかった。しかし、この間も安倍内閣の指示のもと、政府は経済成長戦略を練ってきた。

規制緩和もそのひとつで、企業の活性化に大きな威力を発揮する。健康食品の表示規制も緩和に向けて検討が進んでいる分野である。今まで健康食品は医薬品ではないことを理由に「機能性表示の禁止」として、「血圧を下げる」など具体的な効能をうたうことが禁じられてきた。

しかし、実際には食品の中でも具体的な効能を持つものは少なくない。このため、機能性表示の解禁後は、健康食品もはっきりと効能を掲げることができるようになり、市場拡大にもつながる。

当然、健康食品には医薬品のような劇的な症状改善効果は期待できないが、薬局やスーパーに強固な販売網を持ち、一般消費者向け商品の開発力に優れたファンケルや小林製薬の株価には効きそうだ。 (東 亮)

今月の「逆転現象」グリー↓◎、任天堂↓◎ゲーム株物色に原点回帰の兆候!?

ゲーム株といえば、今上半期はガンホー・オンライン・エンターテイメントやコロプラといった新鋭のSNSゲーム会社が躍進した一方、草創期を支えたディー・エヌ・エーやグリーが売られた。それが今、原点回帰の兆候を示している。一方、任天堂やスクウェア・エニックス・ホールディングス、カプコンなどが明らかにいいのだ。

今月の「路線変更」
(画像=ネットマネー)

この逆回転は、SNSゲーム株の弱点に市場が気づいたからかもしれない。きっかけは、人気株のKlabの第3四半期決算で、「4本のゲームタイトルで2・5億円の特別損失を計上」とあったのだ。ゲーム会社は開発したゲームを「無形固定資産」として資産計上する。しかし、ゲームはいつか飽きられるもの。そうなると収益が稼げなくなり減損処理を迫られる。これは、人気離れを起こしたゲームを抱える全SNSゲーム会社に共通するリスクだ。ゲームタイトルの栄枯盛衰がゲーム株の今後をみごとに映していくだろう。(真行寺知也)

今月の「路線変更」
(画像=ネットマネー)

はみだしピタピタ

その4●インテア・ホールディングス(3734)は来年3月で上場10周年を迎える。IT系ベンチャーに多い例だが、この会社も技術革新の波を業態転換で乗り越えてきた。今の主力ビジネスは、WiFiなどの通信インフラやコンテンツの配信。株価は最近、電子書籍を材料に動いているが、本当の材料は「大株主である光通信による完全買収観測」だ。投資家の思惑に終わるか、それとも……。