自動車税とは、車を持っている人が毎年5月に納付する税金のことです。現在は、クレジットカードを使用して、自動車税を納めることができるようになっています。

自動車税をクレジットカードで支払うことで、クレジットカードのポイントが貯まったり、実質的な支払いが引き落し日まで猶予されたりするため、より利便性が高まることになります。一方で、納税証明書が自動的に発行されないなどの注意点もあります。

この記事では、自動車税のクレジットカード納税について詳しく解説していきましょう。

自動車税がクレジットカードで納税できる?

自動車税,クレジットカード
(画像=PIXTA)

従来は金融機関やコンビニなどで納税されていた自動車税ですが、近年クレジットカードで納税できるようになりました。その経緯を簡単に紹介しておきます。

・税制改革により実現

自動車税をクレジットカードで支払えるようになったのは、2016年の税制改正が発端です。翌2017年からは自動車税を含む各種税金の納付にクレジットカードの使用が可能になりました。

実は以前にも地方税については一部の自治体でクレジットカード納税が可能でした。この改正によって、クレジットカードで支払える国税や地方税の範囲が格段に広がったのです。

これまで自動車税は、金融機関やコンビニに出向いて納めなくてはなりませんでしたが、納付期限内なら24時間いつでも土日祝日に関係なく、インターネット経由で納税できるようになりました。簡単に短時間で完了するので、後回しにしているうちに納付期限が過ぎてしまうといった失敗も避けることができます。

・決済後は取り消しができないので注意

注意しておきたいのは、いったんインターネットで納税の手続きが完了すると、データが「納付済み」となって取り消しができなくなることです。

いったん納めてしまった税金は、後で納税猶予などの対象になることが分かっても、それを受けることは不可能になるので注意しましょう。

自動車税をクレジットカードで納税するメリットとデメリット

自動車税をクレジットカードで納税するメリットには、以下の3つが挙げられます。

●クレジットカードのポイントやマイルが貯まる
●支払期日を繰り延べできる
●納付期限内なら自宅でいつでも納税できる

これらのメリット3つを詳しく解説していきます。

まず、クレジットカードごとに設定されているポイントやマイルが付与されます。これは、クレジットカード納税ならではのメリットといってよいでしょう。ポイントが貯まることで、支払った自動車税が多少なりとも還元されることも、現金の支払いでは得られないものです。

次に、実質的な納税期日を繰り延べできます。クレジットカードの利用代金が口座から引き落とされるまで、無利息で繰り延べされるのと同じことです。月末締め翌月27日払いのパターンなら、翌月27日までに納税額を口座に入れておけばよいので、ほぼひと月近い余裕が生まれます。納税期限間近でお金に余裕がない場合、非常に助かるでしょう。

最後に、納付期限内なら自宅でいつでも納税できることもメリットと言えます。クレジットカードで支払う場合、24時間いつでも簡単に自宅から自動車税を納税することが可能です。従来は、自宅に届く納付書を使ってコンビニや金融機関で納税しなければならず、多忙な人には不便でした。時間を割いてコンビニに行ったものの、納付書を自宅に忘れていたなど笑うに笑えない失敗もあるようです。インターネットでクレジットカード納税ができるなら、多忙な人でも安心でしょう。

このようなうれしいメリットを受けられる半面、以下のようなデメリットもあります。

●納付証明書が発行されない
●手数料がかかる

クレジットカードで自動車税を納税する際の手数料

自動車税をクレジットカードで納める際の手数料について、詳しく解説しましょう。

・自治体に支払うシステム手数料

通常のクレジットカードの利用は、支払う先が手数料を負担してくれるので、自分が支払うのは代金のみですが、自動車税の場合は納める側が負担しなければなりません。自治体によって違いがありますが、システム利用料としておおむね300円程度の負担金が上乗せされます。

例えば、兵庫県では1件(自動車税種別割納税通知書1枚)の納税につき、330円(税込)のシステム利用料が加算されます。例えば税額3万9500円の場合、クレジットカード決済の時点で支払金額は3万9830円となります。

クレジットカードのポイント還元率が1.0%以上なら、差し引きで多少プラスになってかろうじて損はしませんが、0.5%の還元率ならマイナスになってしまいます。また二重納付などで還付されることになったとしても、システム利用料は返金されません。

・クレジットの決済方法による手数料

一部の自治体やクレジットカード会社を除き、納税のための決済方法にリボ払いや分割払いを選ぶこともできます。

この場合、リボ払いや3回以上の分割払いにすると、ショッピングでの利用と同様に手数料がかかります。

クレジットカード使用時の納税証明書は?

自動車税をクレジットカードで納めると、その時点ですぐに納税証明書をもらうことができません。納税の履歴がコンピューターに反映されるまで2〜3週間程度かかるためです。また申請しなければ納税証明書を送付しない自治体が多いので、注意しましょう。

・送付されないので必要なら申請を

納税証明書を送付してくれない自治体の場合、なにかの手続きで納税証明書が必要ならば、発行を申請しなければなりません。

・車検で納税証明書が不要に

自動車税の種別割納税情報をデータ上で確認する仕組みができているので、車検時の納税証明書の提示自体は不要です。しかし、前述したようにクレジット決済から2〜3週間程度はデータとして反映されないので、車検を受けるタイミングには注意が必要です。

納税後3週間以内に車検ならコンビニか金融機関窓口で

クレジット決済で自動車税を納めてから2〜3週間以内の車検は、データ上の納税確認もできず、納税証明書も発行されていないので不可能です。

そのような期間に車検を予約した場合は、コンビニか金融機関で納税しなければなりません。

以下では、それぞれの自治体ごとの納税方法について解説します。

東京都の自動車税クレジットカード納税について

東京都の自動車税クレジットカード納付は、パソコンやスマートフォンなどからインターネットを利用して納付する方法です。直接アクセスするやり方以外にも、スマートフォンやタブレットから「モバイルレジ」を利用して納税する方法もあります。

以下のサイトから手続きが可能です。

都税クレジットカードお支払サイト

都税事務所や金融機関などの窓口およびコンビニでは、クレジットカードは利用できません。納付書発行当日は、クレジットカードでの納税が不可となっています。

千葉県の自動車税クレジットカード納税について

千葉県の自動車税クレジットカード納税の手続きは、以下のサイトから手続き可能です。

千葉県税クレジットカードお支払サイト

必要事項を入力して納税手続きが完了すると、指定代理納付者(三菱UFJニコス株式会社、ちばぎんジェーシービーカード株式会社)が納税者に代わって千葉県税を立替払する仕組みです。

このサイトでの納税は、継続的な支払いではありません。そのため、納税通知書ごとに手続きをしなければならないので注意が必要です。

サイトが利用できる期間は、納税通知書に記載されている納付期限内です。

大阪府の自動車税クレジットカード納税について

大阪府の自動車税クレジットカード納税については、パソコンやスマートフォンなどから行うことができます。

ただし、納付番号と確認番号が記載された「自動車税(種別割)の納付書」での納付に限られます。納付期限を過ぎると、このサービスは利用できません。

手続きは以下のサイトから行えます。

大阪府自動車税お支払サイト

税額とは別に1件(自動車1台)につき330円(税込)の決済手数料が必要です。また、領収証の発行は行われません。

兵庫県の自動車税クレジットカード納税について

兵庫県では、パソコンやスマートフォンおよびタブレット型端末を使って、インターネット経由でクレジットカードによる自動車税の納税ができます。

その際、自動車税種別割納税通知書記載の税額とは別に、1件の納税につき330円(税込)のシステム利用料が加算されます。

金融機関等の窓口やコンビニ、県税事務所では、クレジットカードによる納税はできません。

このサービスを利用できる期間は、納税通知書に記載されている納付期限内です。

また、自動車税種別割納税証明書は送付されません。納税手続きが完了してから納税確認が取れるまで約3週間かかるため、その間は自動車税種別割納税証明書の発行もできません。

自動車税種別割納税証明書が必要ならば、クレジットカードでの納税手続きが完了してから3週間後以降に、管轄の県税事務所に申請しなければなりません。

クレジットカードを利用して手軽に自動車税を納めよう

自動車税のクレジットカード納税について、詳細や注意点などを解説し、主な自治体のクレジットカード納税サービスについても紹介しました。

納税の履歴がコンピューターに反映されるタイミングが遅いなど、デメリットがないわけではありませんが、さまざまな点でメリットのほうが多いと考えられます。

次の納税時期には、自治体のサイトで詳細を確認したうえで、クレジットカード納税の利用を検討してみてはいかがでしょうか。