ジオコード
(画像=NET MONEY編集部)

【目次】
①️ジオコードIPOの基礎情報
②ビジネスモデル解説(11/19更新)
③IPOジャパン編集長 西堀敬 氏のコメント(11/19更新)

ジオコードIPOのスケジュール

ジオコードのIPOスケジュールは以下の通りだ。

仮条件決定 2020/11/05
ブックビルディング期間 2020/11/09 - 11/13
公開価格決定 2020/11/16
申込期間 2020/11/17 - 11/20
上場日 2020/11/26

ジオコードのブックビルディング概要と初値予想

ジオコードのブックビルディングの概要が次の通りだ。

統計的に値上がりしやすい「クラウド事業」のIPOのため、初値の高騰が予想される。

仮条件 1,200円~1,250円
公募価格 1,250円
当選口数 7,705口
初値予想金額(※) 2,500円~3,500円→※初値3,025円
ブックビルディング期間 2020/11/09 ~ 11/13
狙い目証券会社
※NET MONEY編集部での予想金額(2020年11月21日時点)

ジオコードIPOの幹事証券会社

ジオコードのIPOの幹事証券が以下の通りだ。

IPOに申し込むなら、平等抽選で実質的に割当株数の多いマネックス証券や楽天証券、前受金不要の松井証券が狙い目だろう。

証券会社 割当率 前受金
主幹事 いちよし証券 78.26% 必要
幹事 SMBC日興証券 5.22% 必要
東洋証券 2.61% 必要
楽天証券 1.74% 必要
松井証券 1.74% 不要
SBI証券 1.74% 必要
マネックス証券 1.74% 必要
極東証券 1.74% 必要
岩井コスモ証券 1.74% 必要
岡三証券 1.74% 必要
丸三証券 1.74% 必要
※2020年11月21日時点

ジオコード業績情報

業績推移

売上高 経常利益 当期利益
2017年7月期 22億円 0.4億円 0.4億円
2018年2月期 13億円 0.7億円 0.4億円
2019年2月期 24億円 0.6億円 0億円
2020年2月期 30億円 1.6億円 1.1億円
2021年2月期(予想) 32億円 1.7億円 1.1億円

2018年2月期は7月から2月に決算期変更を実施しており減収となっている。売上高20億円台前半で2019年2月期まで推移していたが、2020年2月期は売上高約30億円まで増収を果たして、経常利益も1.6億円となり1億円の大台を突破した。

2021年2月期は若干の増収増益を予想している。セグメント売上ではSEO対策8.6億円(対前年同期比▲4.1%減)、Web広告19億円(同8.6%増)、Webサイト作成2.4億円(同52%増)であり、Webマーケティング事業が売上高30億円(同7.0%増)、クラウド事業が売上高1.4億円(同4.9%減)となっている。

尚、Q2時点で売上高14億円、経常利益0.5億円まで進捗している。

財務状況

2020年7月期末時点で資産合計12億円に対し、純資産合計3.0億円、自己資本比率26%である。借入金2.3億円に対し現預金6.0億円を保有している。また資産合計における最大の科目は現預金となっている。

キャッシュ・フロー計算書では2020年2月期の営業活動によるキャッシュ・フローは仕入債務の増加(+1.2億円)などにより、+3.0億円で大幅なプラスとなっている。

資金使途

IPOにより5.7億円の資金調達を行い、下記使途を予定している。

  • 採用活動の強化に伴う関連費用 2.4億円
  • 設備資金 1.3億円

調達資金の大半は人件費(2.4億円)を中心とする採用活動の強化に伴う関連費用に充当される。

ジオコードビジネスモデル解説(執筆=株価プレス管理人)

同社は下記2事業を展開している。

  • Webマーケティング事業
  • クラウド事業

Webマーケティング事業

Webマーケティング事業では

  1. SEO対策
  2. Web広告
  3. Webサイト作成の3サービス

を展開している。

事業内容詳細

まず①SEO(検索エンジン最適化)対策サービスでは、Google、Yahoo! JAPAN等の主要検索エンジンを通じて集客を行うことを目的としてSEO対策サービスを創業間もない2005年より提供している。

顧客の要望を踏まえ、同社で培ってきたSEO対策ノウハウ等に基づく調査・分析を行い、優先的に対策を施すべきキーワードの選定を立案している。

またWebサイトに掲載する記事の作成なども併せて行うことで、検索結果の上位表示のみならずCV(Conversion:売上や契約など)獲得の最大化まで踏み込んだサービス提供が可能である。

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(画像=新株式発行並びに株式売出届出目論見書)

次に②Web広告について、同社はリスティング広告を中心としてWeb広告全般の運用代行サービスを10年以上提供している。Google LLCやヤフー株式会社等が提供するリスティング広告及びコンテンツ連動型広告を主軸としつつ、Facebook,Inc.やLINE株式会社等が提供するSNS広告等も含め幅広い広告媒体に対応した運用代行を行っている。

最後に③Webサイト作成は、顧客が開設またはリニューアルを予定するWebサイトの企画・制作・保守運用サービスを2006年より提供している。同サービスでも、企画設計の段階から集客を意識したWebサイト制作を行っている。

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(画像=新株式発行並びに株式売出届出目論見書)

●クラウド事業

クラウド事業は、交通系ICカードを利用する勤怠管理・交通費精算・経費精算ツール「ネクストICカード」サービス及び、営業支援ツール「ネクストSFA」をSaaS形態により提供している。

両者ともに中堅・中小企業に対し操作性に配慮し且つ顧客が必要とする機能を低価格で利用できる、クラウド型業務支援ツールとなっている。

■2020年2月期のセグメント別売上高

2020年2月期 売上高30億円

Webマーケティング事業 28億円

  • SEO対策 9.0億円
  • Web広告 18億円
  • Webサイト作成 1.6億円

クラウド事業 1.3億円

Webマーケティング事業が売上高の90%以上を占める主力事業である。またWebマーケティング事業の中でも、Web広告全般の運用代行サービスを行うWeb広告サービスが売上の約6割となっている。

クラウド事業の売上比率は全体売上の1割未満であり、全体でも売上の約6割がWeb広告サービスから計上されている。

まとめ

Webマーケティング事業とクラウド事業(クラウド型業務支援ツールを提供)を展開する企業のIPO案件である。

これまで手堅い成長を続けているが、2020年2月期に本格的な増収及び黒字化を果たしており、今後更なる成長が期待できる。コロナ禍もありWebマーケティングに対する企業の投資は今後も増加すると予想される中で、同社の継続的な成長余地は残されていると考えられる。

IPOによる調達資金を活用するなどして成長を加速化させることができるのか、という点が今後の注目ポイントになると考えられる。

IPOジャパン編集長 西堀敬 氏のコメント

当社は、顧客のWeb領域における課題を総合的に解決するWebマーケティング事業とクラウド型業務支援ツールをSaaS形態で提供するクラウド事業を展開している。株価のバリュエーションは、公開価格時価総額で31億円、業績予想ベースのPERが29倍となっているが、類似会社比較ではやや割高感がある。

上場当日の株価動向は、資金吸収額が10億円弱なので、通常であれば需給はタイトとなり、初値は後場の遅い時間まで持ち越されると予想されるが、上場市場がJASDAQということで、成長性が緩やかとされる部分だけ、初値の付く時間帯は早まるかもしれない。

もし、午前中の時間帯に初値が付くようなことがあれば、需給で買われてストップ高もありえる。セカンダリーマーケットにおいては、VCの保有株比率はわずか1.9%と少ない為、需給で株価が下押しする可能性は低いと考えられる。

上場直後に買い上げられた後に必ず調整局面があるが、次に株価が動意付くタイミングとしては、来年4月の決算発表のタイミングが挙げられる。来期の業績予想の数値がここ数年間の成長率と同等か、それ以上で出てくれば、株価反発のきっかけとなるため、じっくりとその時を待ったった方が良い銘柄である。

ジオコード会社情報

会社名
株式会社ジオコード
コード
7357
市場
JASDAQスタンダード
業種
サービス業
売買単位
100株
代表者名
代表取締役社長 原口 大輔 /1976年生
会社住所
東京都新宿区新宿四丁目1番6号
設立年
2005年
社員数
129人(2020年9月30日現在)
URL
https://www.geo-code.co.jp/
資本金
72,500,000円 (2020年10月21日現在)
上場時発行済み株数
2,470,000株
公開株数
670,000株
連結会社
なし

大株主

(株)ディーグラウンド43.01%
原口大輔37.53%
吉田知史3.70%
(株)ビジョン3.58%
坂従一也1.72%
識学1号投資事業有限責任組合1.43%
(株)Orchestra Investment0.47%
後藤隼人0.43%
小島伸介0.43%
加藤康二 鈴木慎吾0.34%

筆頭株主(株式シェア43%)の株式会社ディーグラウンドは原口社長の資産管理会社である。原口社長は個人でも第2位株主(同38%)となっている。原口社長の関係先で株式シェアの約8割が保有されており、安定的な株主構成である。

識学1号投資事業有限責任組合(同1.4%)などの出資はあるが、基本的に個人中心の株主構成となっている。

ロックアップ情報

原口大輔、株式会社ディーグラウンド、吉田知史、坂従一也は上場後90日目の2021年2月23日までは普通株式の売却ができず(例外あり)

調達額(公開株数×公開価格) 8億3750万0000円(670,000株×1,250円)
潜在株数(ストックオプション) 274,800株