クリーマ
(画像=NET MONEY編集部)

【目次】
①️クリーマIPOの基礎情報
②ビジネスモデル解説(11/19更新)
③IPOジャパン編集長 西堀敬 氏のコメント(11/19更新)

クリーマIPOのスケジュール

クリーマのIPOスケジュールは以下の通りだ。

仮条件決定 2020/11/09
ブックビルディング期間 2020/11/11 - 11/17
公開価格決定 2020/11/18
申込期間 2020/11/19 - 11/25
上場日 2020/11/27

クリーマのブックビルディング概要と初値予想

クリーマのブックビルディングの概要が次の通りだ。

仮条件 3,250円~3,570円
公募価格 3,570円
当選口数 18,399口
初値予想金額(※) 4,800円~5,355円→※初値4,850円
ブックビルディング期間 2020/11/11 ~ 11/17
狙い目証券会社 SBI証券
※NET MONEY編集部での予想金額(2020年11月21日時点)

クリーマIPOの幹事証券会社

クリーマのIPOの幹事証券が以下の通りだ。

IPOに申し込むなら、主幹事であるSBI証券で申し込んで抽選に参加するのがおすすめだ。

証券会社 割当率 前受金
主幹事 SBI証券 86.37% 必要
幹事 大和証券 4.54% 必要
みずほ証券 3.18 必要
SMBC日興証券 2.27% 必要
エース証券 0.91% 必要
岩井コスモ証券 0.91% 必要
岡三証券 0.91% 必要
丸三証券 0.46% 必要
水戸証券 0.46% 必要
※2020年11月21日時点

クリーマ業績情報

業績推移

売上高 経常利益 当期利益
2018年2月期 8.9億円 ▲3.5億円 ▲3.5億円
2019年2月期 12億円 ▲3.7億円 ▲3.7億円
2020年2月期 15億円 0.5億円 ▲0.3億円
2021年2月期(予想) 19億円 1.4億円 2.0億円
※2019年2月期から連結決算

着実に増収を続けており、2020年2月期に経常利益は黒字化した。

2021年2月期も増収増益を予定しており、経常利益は1億円の大台に到達し、今期から利益計上が本格化する予想である。Q2時点で売上高10億円、経常利益2.4億円であり、通期予想達成に向けた進捗は順調である。

財務状況

2020年2月期末時点で資産合計19億円に対し、純資産合計0.4億円、自己資本比率2.0%である。借入金6.7億円に対し現預金14億円を有している。

ただし顧客の支払いに対する預り金9.4億円が負債の部に計上されており、借入金などと合わせて負債合計は19億円である。

資金使途

IPOにより7.5億円の資金調達を行い、下記使途を予定している。

  • クリエイターエンパワーメント事業における既存サービスの拡大費用 2.0億円
  • クリエイターエンパワーメント事業における新サービスの実施 4.4億円
  • 事業所転移やセキュリティなどのインフラ強化費 1.1億円

調達資金の半数以上は、クリエイターエンパワーメント事業における新サービスの実施のための開発投資や広告宣伝費に充当される。

また公募株数113,000株に対し売出株数1,559,700株であり、売出株数が公募株数より圧倒的に多いIPO案件である。尚、売出はVC保有株を中心に行われる。

クリーマビジネスモデル解説(執筆=株価プレス管理人)

株式会社クリーマ<4017>はハンドメイドマーケットプレイス「Creema」の運営などを手掛ける企業である。

事業内容詳細

同社は創作活動に取り組む全国のクリエイターと生活者(ユーザー)が、オンライン上で直接オリジナル作品を売買できるCtoCのハンドメイドマーケット「Creema」の運営を2010年より行っている。

またハンドメイドマーケット「Creema」の運営を行うのみならず、2013年以降は来場者5万人を誇る日本最大級のクリエイターの祭典「HandMade in Japan Fes’」等のイベント開催や、常設ショップ「Creema Store(新宿・札幌)」「暮らしとクリーマ(二子玉川)」の運営なども手掛けている。

尚、上記は全てクリエイターエンパワーメント事業の単一セグメントである。

クリーマ1
(画像=新株式発行並びに株式売出届出目論見書)

マーケットプレイス「Creema」について

「Creema」はオンライン上でハンドメイド作品を売買できるCtoCマーケットプレイスであり、同社の中心的なサービスである。

「Creema」はクリエイターが自身の作品を同社のマーケットプレイスに出品し、ユーザーがその作品を購入する際に同社が決済の仲介を行い、購入代金から一定の販売手数料を差し引きその残金を売上金としてクリエイターに入金する、というビジネスモデルである。

また2016年7月は中国語版「Creema」をリリースするとともに、海外子会社を台湾に設立した。中国語版「Creema」をリリースすることで、日本国内で活動するクリエイターが台湾・香港のユーザーに向けて作品を簡単に出品することが可能となった。

尚、「Creema」の登録作品数、アプリダウンロード数、流通総額は下記で推移している。登録作品数、流通総額ともに着実に増加しており、ハンドメイドマーケット「Creema」の知名度及び活用は着実にアップしている。

クリーマ2
(画像=新株式発行並びに株式売出届出目論見書)

収益

同社の収益はマーケットプレイスにおける「Creema」上での販売手数料収入に加え、プラットフォームサービスにおける各種広告収入、イベント・ストアサービスにおける出店料・入場料、及び販売手数料収入、そしてクラウドファンディングサービスの成約手数料等から構成されている。

マーケットプレイス「Creema」の販売手数料は下記となっている。

  • 作品・素材販売→一律:10%%(税別)
  • 中国語版サイトでの海外販売(審査制)→一律16%(税別)
  • フードの販売(審査制)→一律14%(税別)
クリーマ3
(画像=新株式発行並びに株式売出届出目論見書)

まとめ

ハンドメイドマーケットプレイス「Creema」の運営などを手掛ける企業のIPO案件である。

増収は継続する一方で、2019年2月期まで赤字が継続。しかし2020年2月期から経常利益は黒字化し、2021年2月期から本格的な黒字を予想する。ただし営業活動によるキャッシュ・フローは2020年2月期までマイナスで推移した。(2021年2月期Q2時点でプラスに転換)

国内のみならず海外展開も行い増収を継続している。2020年2月期から経常利益は黒字化しており、今後は増収に伴い利益額の拡大も期待できる状態である。

IPOによる調達資金を活用するなどして、IPO後も継続的に成長を行い増益につなげることができるのか、という点が今後の注目ポイントになると考えられる。

IPOジャパン編集長 西堀敬 氏のコメント

当社グループは、クリエイターエンパワーメント事業として、ハンドメイドマーケットプレイスの運営を中核事業として、イベント・ストアサービス、クラウドファンディングサービスを展開している。

収入はクリエーターが出店した製品の販売手数料や広告手数料、出店手数料などからなる。株価のバリュエーションは、公開価格時価総額が217億円で、業績予想ベースPERは110倍となっており、かなり割高感があるが、流通総額の伸びからすると来期の利益まで織り込んだ株価だといえる。

上場当日の株価動向は、資金吸収額が65億円と大きいことにくわえて、VCが売出し後においても発行済株式数の30%超保有しているので、株価上昇の上値を抑えることになりそうで、初値は前場の早い時間帯に付くものと考えられるが、当日の相場の地合いによっては、初値が付いた後に売り込まれる可能性も念頭においておくべきだろう。

セカンダリーマーケットにおいては、第3四半期の開示のある1月中旬に業績予想が上振れしてくるようなことがあれば、上場後の調整からの反発のきっかけになるかもしれない。

当社はKPIとして、登録作品数、アプリダウンロード数、流通総額を開示するはずなので、この数字の伸び率が維持される限りにおいては、成長性は期待できるそうだ。注意すべきは、VC保有の株式の需給悪で、保有がなくなったことを確認できれば押し目買いも有効かもしれない。

クリーマ会社情報

会社名
株式会社クリーマ
コード
4017
市場
マザーズ
業種
情報・通信業
売買単位
100株
代表者名
代表取締役社長 丸林 耕太郎 /1979年生
会社住所
東京都港区北青山二丁目12番5号
設立年
2009年
社員数
70人(2020年9月30日現在)
URL
https://www.creema.co.jp/
資本金
100,000,000円 (2020年10月23日現在)
上場時発行済み株数
6,089,000株
公開株数
1,672,700株
連結会社
1社

大株主

丸林耕太郎31.89%
アニマリズムグループ(株)9.10%
グロービス4号ファンド投資事業有限責任組合8.57%
グローバル・ブレイン6号投資事業有限責任組合7.10%
大橋優輝6.92%
KDDI新規事業育成2号投資事業有限責任組合6.10%
KDDI新規事業育成投資事業有限責任組合5.80%
Globis Fund IV, L.P.5.15%
日本郵政キャピタル(株)3.07%
SBI AI& Blockchain投資事業有限責任組合3.07%

丸林社長が筆頭株主であり株式シェアの32%を保有している。第2位株主のアニマリズムグループ株式会社(株式シェア9.1%、ただし全株が潜在株式)は丸林社長が社長を務める会社であり、丸林社長の関係先で株式シェアの約4割が保有されている。

第3位株主(同8.6%)のグロービス4号ファンド投資事業有限責任組合他、VCが多数の出資を行っておりVC比率は54%で過半数を超えている。尚、VCはIPO後90日もしくは株価1.5倍のロックアップ契約を締結している。

ロックアップ情報

指定された株主は上場後90日目の2021年2月24日まで または、上場後180日目の2021年5月25日までは普通株式の売却ができず(例外あり)

調達額(公開株数×公開価格) 59億7153万9000円(1,672,700株×3,570円)
潜在株数(ストックオプション) 922,000株