ウェルスナビ
(画像=NET MONEY編集部)

ウェルスナビIPOのスケジュール

ウェルスナビのIPOスケジュールは以下の通りだ。

仮条件決定 2020/12/03
ブックビルディング期間 2020/12/07 - 12/11
公開価格決定 2020/12/14
申込期間 2020/12/15 - 12/18
上場日 2020/12/22

ウェルスナビのブックビルディング概要と初値予想

ウェルスナビのブックビルディングの概要が次の通りだ。

仮条件 1,100~1,150円
公募価格 1,150円
当選口数 17,153,700株
初値予想金額(※) 1,000円 ~ 1,400円
ブックビルディング期間 2020/12/07 - 12/11
狙い目証券会社 SBI証券
※NET MONEY編集部での予想金額(2020年11月21日時点)

ウェルスナビIPOの幹事証券会社

ウェルスナビのIPOの幹事証券が以下の通りだ。

IPOに申し込むなら、主幹事であるSBI証券で申し込んで抽選に参加するのがおすすめだ。

証券会社 割当率 前受金
主幹事 SBI証券 62.00% 不要
幹事 大和証券 27.50% 必要
みずほ証券 4.50% 必要
三菱UFJモルガン・スタンレー 4.50% 必要
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 1.20% 必要
岡三証券 0.30% 必要
※2020年11月21日時点

ウェルスナビ業績情報(単位:1千円)

売上高 経常利益 当期利益
2018年12月期 881,171 -1,718,020 -1,721,820
2019年12月期 1,552,903 -2,057,005 -2,060,805
2020年12月期(予想) 1,764,921 -765,012 -767,862
※2019年2月期から連結決算

ウェルスナビビジネスモデル解説(執筆=株価プレス管理人)

ウェルスナビ株式会社<7342>はロボアドバイザー「WealthNavi」の開発及び提供を行う企業である。2020年9月末時点で業界トップとなる預かり資産2,892億円を有している。

IPOレポート
(画像=新株式発行並びに株式売出届出目論見書)


事業内容詳細

同社は働く世代の豊かな老後のために、「長期・積立・分散」の資産運用を全自動化したサービスであるロボアドバイザー「WealthNavi(ウェルスナビ)」の開発及び提供を行っている。「WealthNavi」は2016年7月に正式リリースした。

国内には既に複数のロボアドバイザーサービスが存在するが、同社の強みは下記3点である。

・手数料1%で高品質なサービス提供
・高い市場シェア
・積み上げ型のビジネスモデル

●手数料1%で高品質なサービス提供
「WealthNavi」は預かり資産の1%のみの費用というシンプルな手数料設計であり、顧客はサービスを利用する際にリスク許容度に応じた運用プランが提案され、手軽に申し込むことができる。

入金後は運用プランに従って、ポートフォリオの構築、発注・積立・再投資、リバランス及び税金の最適化まで全て自動で行われる。

●高い市場シェア
同社は国内ロボアドバイザー市場において、預かり資産、運用者数ともに国内第1位を継続的に維持しており、9月末時点で預かり資産2,892億円を有している。

2019年6月から2020年6月の1年間で国内ロボアドバイザー市場全体の預かり資産は1,416億円増加したが、同社の増加分が962億円と全体の68%を占めている。

IPOレポート2
(画像=新株式発行並びに株式売出届出目論見書)


●積み上げ型のビジネスモデル
同社の収益の中心である受入手数料は預かり資産に連動している。月次平均で1%以下の低い解約率且つ既存顧客からの積立を含む追加入金が順調に進展しており、Net AuM retention(新規運用者の預かり資産が年何%の速度で増加したかを表す指標)は120%超を実現して預かり資産は順調に増加中である。


マーケティング戦略

多くの顧客に利用されるサービスを目指しており、ダイレクト事業と提携パートナー事業でサービス展開している。ダイレクト事業と提携パートナー事業ともに、同社と顧客との間で「投資一任契約」「外国証券取引契約」を締結しており、顧客に提供されるサービス内容は同一である。

提携パートナー事業は、金融機関などの提携パートナーが顧客へ同社サービスの紹介を行い、顧客から受領する手数料を提携パートナーとレベニューシェアしている。

提携パートナーは2017年1月のSBI証券から始まり2020年9月の岡三証券まで17社存在する。尚、同社株主且つ販売パートナーであるSBIホールディングス<8473>グループから計上されている営業収益の割合は2019年12月期40%である。2018年12月期は50%であり、徐々にSBIグループの依存度は低下している。

IPOレポート3
(画像=新株式発行並びに株式売出届出目論見書)


業績推移

2017年12月期 営業収益2.1億円、経常利益▲7.6億円、当期純利益▲7.8億円
2018年12月期 営業収益8.8億円、経常利益▲17億円、当期純利益▲17億円
2019年12月期 営業収益16億円、経常利益▲21億円、当期純利益▲21億円
2020年12月期(予想) 営業収益24億円、経常利益▲12億円、当期純利益▲12億円

同社は2015年4月に創業され、「WealthNavi」は2016年7月に正式リリースされた。

営業収益は大幅な増加ペースで推移しているものの、赤字が継続中。預かり資産の増加に向けてマーケティング投資(広告宣伝費が中心、2019年12月期16億円)を行っており、2019年12月期は経常利益▲21億円となった。

2020年12月期も大幅な増収を見込むものの赤字が継続の予想である。ただし経常利益は▲12億円と赤字額は大幅に減少の予想。2020年12月期Q3(累計)は営業収益18億円、経常利益▲7.7億円となっている。

尚、2020年12月期Q2より四半期ベースでは広告宣伝費を除くと営業損益は黒字化している。


財務状況

2019年12月期末時点で資産合計127億円に対し、純資産合計53億円、自己資本比率41%である。借入金10億円に対し、現預金49億円を保有している。

負債合計74億円であるが、顧客からの預り金が62億円と大半を占める。また顧客からの預り金は資産の部において、預託金(35億円)と預け金(36億円)が計上されている。


資金使途

IPOにより32億円の資金調達を行い、下記使途を予定している。

・新規顧客獲得のための広告宣伝費 21億円
・事業拡大に係る採用費及び人件費 1.0億円
・無担保転換社債型新株予約権付社債の償還資金 10億円

調達資金の半数以上が新規顧客獲得のための広告宣伝費に充当される。

尚、公募株数2,500,000株に対し売出株数13,094,300株であり、売出株が多数のIPOである。売出はVC保有株中心に行われる。


株主構成

筆頭株主は芝山社長であり株式シェアは25%となっている。

第2位株主(株式シェア9.2%)AT-Ⅰ投資事業有限責任組合以下、多数のVCが株主参入しておりVC比率は約50%である。大半のVCはIPO後90日、株価1.5倍のロックアップ契約を締結している。


まとめ

ロボアドバイザー「WealthNavi」の開発及び提供を行う国内ロボアドバイザーのトップシェアを誇る企業のIPO案件である。

2016年7月のサービスリリース後、2020年9月末時点で預かり資産2,892億円であり、着実に預かり資産は増加している。顧客の預かり資産に対し手数料1%を受領しており、預かり資産の伸びが同社収益に直結する。宣伝広告費を投入し預かり資産を伸ばしている状態である。赤字が継続中だが、2020年12月期Q2以降は四半期ベースで宣伝広告費を除くと黒字化している。

今後どのタイミングで黒字化するのか、またIPO後に預かり資産がどのように伸びるのか、という点が注目ポイントになると考えられる。またVC比率が約50%であるため、株主状況の推移にも注意する必要があると考えられる。

IPOジャパン編集長 西堀敬 氏のコメント

当社は、資産運用を全自動化したロボアドバイザーの開発・提供する事業を展開している。いわゆる資産運用業でビジネスモデルは預かり資産の1%を運用アドバイス手数料として顧客から得ている。

株価のバリュエーションは、公開価格時価総額が516億円、予想利益ベースPERは赤字のため算出できない。上場当日の株価動向は、資金吸収額が約200億円と大きいので、初値は前場の早い時間に付くと考える。

セカンダリー市場においては、VCが売出し後も発行済株式数の30%近くを保有しており、ロックアップ解除後に売り圧力が懸念されるが、おそらく機関投資家へのブロックトレードで市場での売却は限りなく少ないと考えられるので、需給悪化による急落の恐れは低いと考える。当社は資産運用会社のKPIとして、預かり資産の残高を毎月末ベースで開示すると考えられる。

ここ数年の預かり資産の伸びからすると、来期中には黒字転換すると考えられる。いったん黒字転換すると、その後は預かり資産の増加がそのまま黒字額の増加に繋がってくるビジネスモデルなので、株価を気にせずに1単元でも長期保有すれば将来楽しみなお宝株になりえるのではないだろうか。

ウェルスナビ情報

会社名
ウェルスナビ株式会社
コード
7342
市場
マザーズ
業種
証券、商品先物取引業
売買単位
100株
代表者名
代表取締役CEO 柴山 和久 /1977年生
会社住所
東京都渋谷区渋谷二丁目22番3号
設立年
2015年
社員数
83人(2020年9月30日現在)
事業内容
資産運用を全自動化したロボアドバイザーの開発・提供
URL
https://www.wealthnavi.com/
資本金
100,000,000円 (2020年11月18日現在)
上場時発行済み株数
44,967,649株
公開株数
15,594,300株
連結会社
なし

大株主

柴山和久24.84%
AT-I投資事業有限責任組合9.18%
SBIホールディングス(株)6.46%
Infinity e.ventures Asia III,L.P.6.39%
グローバル・ブレイン6号投資事業有限責任組合5.96%
FinTechビジネスイノベーション投資事業有限責任組合5.38%
(株)SMBC信託銀行3.53%
DBJキャピタル投資事業有限責任組合2.80%
協創プラットフォーム開発1号投資事業有限責任組合2.40%
(株)SBI証券2.40%

ロックアップ情報

指定された株主は上場後90日目の2021年3月21日までまたは、上場後180日目の2021年6月19日までは普通株式の売却ができず(例外あり)

調達額(公開株数×公開価格)
179億3344万5000円(15,594,300株×1,150円)
潜在株数(ストックオプション)
6,486,606株