「どうしても今月はお金が足りない……」そんなときに助かるサービスが、キャッシングです。キャッシングができる金融機関は消費者金融や銀行など、数多くあります。その中から、自分に合ったサービスを見つけるには、それぞれの特徴を知ることが大切です。今回は、キャッシングが可能な金融機関のジャンルを紹介します。

発行元で異なるキャッシングの特徴

プロミス,土日
(画像=PIXTA)

キャッシングができる金融機関は、大きく分けて「銀行系」「信販系」「流通系」の3つが挙げられます。最近増えている「IT系・交通系」も踏まえて、それぞれの特徴を見てみましょう。

・信頼性が高く安心感のある銀行系

発行母体が銀行なので信頼性が高い半面、最も審査が厳しい傾向にあります。ステータスのあるカードが多く、収入が高い人や正社員で長く会社に勤めている人に向いています。

・ショッピングがメインの流通系

流通系とは、大手ショッピングモールやショッピングビルの名前がついたクレジットカードです。流通系のカードは、ショッピングがメインのため審査が通りやすい傾向があり、特典も多くなっています。

・キャッシングの歴史と信頼がある信販系

信販系は、信用に基づく立て替え払いや割賦払いを行う信販会社が発行するキャッシングカードです。審査の通りやすさやお得さは「銀行系」と「流通系」の中間にあたります。

・その他、IT系・交通系など

IT系は発行母体がIT企業のもの、交通系は発行企業が交通機関のものです。審査の通りやすさは、どちらも流通系と同じくらいかそれより少々厳しい程度でしょう。電子マネーを併用できるので、ライフスタイルに合わせたカードを持ちたい人におすすめです。

銀行系のおすすめキャッシング

銀行系の場合は、カードローンを利用することになります。ほかのキャッシングと比べて金利が低めに設定されているため、コスト面を考えればできるだけ銀行系を選ぶことがおすすめです。

しかし、審査のハードルが高いことや、即日融資に対応できず1週間近くかかってしまうなどのデメリットもあります。土日はもちろん、平日の申し込みでも、実際に借り入れできるのは最短で「翌営業日以降」になります。

また、ほとんどの銀行カードローンには無利息期間の設定がありません。3~4ヵ月以内に完済予定の場合、無利息期間のある消費者金融のほうが利息を節約できる場合があります。

・楽天銀行 スーパーローン
利用限度額は最大800万円、金利は年1.9%~14.5%。利用に応じて、楽天ポイントが付与されます。

・auじぶん銀行 じぶんローン
利用限度額は最大800万円、金利は年1.48%~17.5%。auユーザーの場合は最大年0.5%の金利優遇もあります。

・住信SBIネット銀行 カードローン
スタンダードコースの利用限度額は10万~300万円(10万円刻み)、プレミアムコースの利用限度額は10万~1200万円。金利は金利1.59%~14.79%。SBI 証券の保有や住宅ローンの利用などの条件を満たすことで金利が優遇される場合もあります。

・みずほ銀行 カードローン
利用限度額は最大800万円、金利は年2.0%~14.0%。みずほ銀行で住宅ローンを利用している場合は年0.5%金利を引き下げてくれます。

・三井住友銀行 カードローン
利用限度額は最大800万円、金利は年4.0%~14.5%。メガバンクだからこそ安定の信頼感があります。

・オリックス銀行 カードローン
利用限度額は最大800万円、金利は年1.7%~17.8%。下限金利の低さが魅力です。

流通系のおすすめキャッシング

クレジットカードはショッピングで利用するので、すでに持っている人も多いのではないでしょうか。クレジットカードの作成時に審査を受けているので、すぐに利用できる点がメリットです。一方で、金利が高く借入限度額が低いというデメリットがあります。

すぐに借りてすぐに返したいという場合におすすめです。

・楽天カード
利用限度額は通常の楽天カードのキャッシング可能利用枠。最高100万円、金利は年率12.25%~15.0%。

・ACマスターカード
アコムのクレジットカード。利用限度額は300万円、金利は年率10.0%~14.6%。

・イオンカード
イオン系列でポイントが貯まるクレジットカード。利用限度額は300万円、金利は年率7.8%~18.0%。

・エポスカード
丸井のクレジットカード。利用限度額の上限は400万円、金利は実質年率18.0%。

・パルコカード
パルコのクレジットカード。利用限度額は300万円、金利は実質年率12.0%~18.0%。

信販系のおすすめキャッシング

クレジットカードがない人がすぐにお金を借りたい場合、「即日融資」に対応している消費者金融のカードローンを選ぶことになります。同じ消費者金融でも、利用目的や返済計画によっておすすめが異なってくるので、しっかりと詳細をチェックしましょう。

・プロミス
初回借入の翌日から30日間、無利息サービスが適用されます。金利は実質年率4.5%~17.8%。

・アイフル
審査通過率トップクラスの借りやすさが特徴です。金利は実質年率3.0%~18.0%。

・SMBCモビット
WEB完結なら電話連絡なし、郵送物なしでの対応が可能です。金利は実質年率3.0%~18.0%。

・アコム
利用者数トップなので、安心感は抜群です。金利は実質年率3.0%~18.0%。

・レイクALSA
初めての借り入れで60日間という無利息サービスは業界No.1です。金利は実質年率4.5%~18.0%。

・J.Score(ジェイスコア)
審査から借り入れまで最短30分で、低金利で借り入れが可能です。金利は実質年率0.8%~15.0%。

キャッシングを選ぶときに気をつけること

どこでキャッシングするのかを決める際、何を基準にして選べばよいのでしょうか。ここでは、そのポイントを紹介します。

・信用度が高い
・低金利
・申し込みのしやすさ
・審査基準がしっかりしている
・即日融資可能
・プライバシーがしっかりしている

このうち、どこに重点を置くべきかは人によって異なります。例えば、銀行や大手消費者金融の場合、審査がしっかりしているので安心感がある半面、審査に落ちる可能性があります。信用性が大切なのか、金利が大切なのかなど、自分が現在置かれている状況をしっかりと踏まえて検討しましょう。

金利で選ぶ

キャッシングでお金を借りる際には、借りた金額に利子も合わせて返済する必要があります。特に、利率を選べる場合は、借りる前に十分検討する必要があるでしょう。

利子は借りた金額、または審査で決まった貸付可能額のほか、借入期間や利率が大きく影響します。利率が高ければ高いほど支払う利子が増えます。特に、クレジットカードの場合、何回かに分けて返済する「リボ払い」を採用していることがあり、設定によっては返済に時間がかかるため、利率の違いで最終的に支払う利子に大きな差が出てしまうので注意しましょう。

利率の表示は、年〇%~〇%というように、下限と上限で設定されている場合がほとんどです。初めての借り入れで、下限の年利が適応されることはほぼありません。そのため、利率を比較する場合は上限金利に着目し、できるだけ安いところを探すのがポイントです。

審査基準・方法で選ぶ

キャッシングのカードをつくる際は、審査を受ける必要があります。審査に通らないとキャッシングができないため、自分の状況に合った借入先を選ぶことが大切です。

どの金融機関も審査基準を公表していないものの、審査では貸したお金が確実に返済されるかどうかが注目されます。その人の収入や勤務先、勤務期間などの「属性」をベースに、カードの利用や返済状況などの「信用度合い」がチェックされます。

金融機関によってはWebで申し込みから借り入れ、返済まで完了するものもあります。それぞれのカードの審査方法を確認して、自分の状況に合ったところに申し込みましょう。

支払い方法で選ぶ

クレジットカードに関しては、ほかの金融機関のものよりも審査が通りやすくなっていますが、リボ専用カードはさらに審査に通りやすい傾向にあります。リボ払いはカード会社の利息収入が大きいため、一般カードよりも審査基準がゆるい傾向があるのです。

リボ専用カードは、支払い方法が決まっています。借りた金額を毎月一定の金額で返済していかなければならないため、完済までに時間がかかる分、利息の最終支払額が大きくなってしまうというデメリットがあります。金額が大きいときには向いていないので注意しましょう。

そのほかのメリットで選ぶ

キャッシング機能つきクレジットカードの場合、発行元によってさまざまなメリットがあるため、そのメリットを基準にして選ぶことも可能です。

代表的なものとしては、ショッピングで使うほど付与されるお得なポイントプログラムがあります。ほかにも、「海外旅行保険」や「空港ラウンジ利用サービス」などが付帯されているカードもあります。

審査のゆるさでクレジットカードを選んでしまうと、このようなサービスがついていないことに後から気づくこともあります。特典は、迷ったときの最後のチェックポイント程度に思っておきましょう。

審査の甘い金融機関に注意

金融機関からお金を借りる際は、審査を避けることはできません。急いでお金を用意しなければならないときなど、審査に通過できるか不安なときは、「審査が甘い」という言葉に惹かれてしまいがちです。

しかし、貸金業法で禁止されているため、正規の金融機関で「審査が甘い」とアピールするところはありません。審査の手間にこだわりすぎると、法律無視の悪徳業者にひっかかってしまう危険があるので注意しましょう。

これらを踏まえて、しっかりと信用できる金融機関の中から自分に合ったキャッシングサービス選びましょう。

金子賢司
監修者・金子賢司(ファイナンシャルプランナー)
立教大学法学部卒業後、東証一部上場企業に入社。その後、保険業界に転身し、ファイナンシャルプランナー(FP)として活動を開始。FPの最上級資格CFP資格を取得し、個人・法人のお金に関する相談を受けながら、北海道のテレビ番組のコメンテーターなどとしても活動している。

■保有資格:CFP、住宅ローンアドバイザー、損保マスター