オーケーエム
(画像=Net Money編集部)

【目次】
①️オーケーエムIPOの基礎情報
②ビジネスモデル解説(12/8更新)
③IPOジャパン編集長 西堀敬 氏のコメント(12/2更新)

オーケーエムIPOのスケジュール

オーケーエムのIPOスケジュールは以下の通りだ。

仮条件決定 2020/11/27→1,090~1,220円
ブックビルディング期間 2020/12/01 - 12/07
公開価格決定 2020/12/08
申込期間 2020/12/10 - 12/15
上場日 2020/12/17

オーケーエムのブックビルディング概要と初値予想

オーケーエムのブックビルディングの概要が次の通りだ。

仮条件 1,090~1,220円
公募価格 1,220円
当選口数 15,145口
初値予想金額(※) 1,160円 ~ 1,250円
ブックビルディング期間 2020/12/01 - 12/07
狙い目証券会社 三菱UFJモルガン・スタンレーSMBC日興証券
※NET MONEY編集部での予想金額(2020年11月21日時点)

オーケーエムIPOの幹事証券会社

オーケーエムのIPOの幹事証券が以下の通りだ。

IPOに申し込むなら、主幹事であるSBI証券で申し込んで抽選に参加するのがおすすめだ。

証券会社 割当率 前受金
主幹事 三菱UFJモルガン・スタンレー 90.43% 必要
幹事 SMBC日興証券 4.35% 必要
SBI証券 2.61% 必要
みずほ証券 0.87% 必要
いちよし証券 0.87% 必要
西村証券 0.87% 必要
※2020年11月21日時点

オーケーエム業績情報

業績推移

売上高 経常利益 当期利益
2018年3月期 59億円 4.1億円 1.8億円
2019年3月期 86億円 13億円 8.9億円
2020年3月期 89億円 8.5億円 5.7億円
2021年3月期(予想) 83億円 8.3億円 5.7億円
※2019年3月期から連結決算

2019年3月期に経常利益13億円となり利益ベースでは一旦業績のピークを迎えている。しかし2020年3月期も増収は継続した。

2021年3月期は減収及び若干の減益予想である。「陸用」の売上高41億円(対前年同期比12.5%減)、「舶用」の売上高42億円(同0.1%増)と予想しており、「陸用」の減収を受け全体的にも減収となる。2021年3月期Q2(累計)は売上高44億円、経常利益7.3億円であり、通期予想達成に向けて順調に推移している。

オーケーエムビジネスモデル解説(執筆=株価プレス管理人

株式会社オーケーエム<6229>は滋賀県に本社を置く1902年(明治35年)に創業された老舗バルブ製造メーカーである。

IPOレポート
(画像=新株式発行並びに株式売出届出目論見書)

事業内容詳細

同社はバルブ製造販売の単一セグメントで事業展開をしており、顧客の個別ニーズに合わせたカスタマイズバルブを開発・製造・販売し、標準製品では対応できないニッチ市場を開拓している。

主な取り扱い製品はバタフライバルブ、ナイフゲートバルブ、ピンチバルブである。2020年3月期の売上構成は、バタフライバルブ83%、その他17%でありバタフライバルブが主力商材となっている。

尚、同社のバルブはカスタマイズの組み合わせにより10万種を超える非常に多彩なラインナップを揃えている。

IPOレポート
(画像=新株式発行並びに株式売出届出目論見書)

各売上高の比率

2020年3月期の売上高は89億円であるが各比率は下記である。

IPOレポート
(画像=新株式発行並びに株式売出届出目論見書)

同社は販売先について下記の2種類に分類している。

  • 陸用→工場市場や建築市場向け中心
  • 舶用→船舶エンジンやバラスト水処理装置等船舶向け中心

2020年3月期は陸用48%、舶用52%の比率であり、舶用比率が陸用に比べ若干多い状態である。尚、2018年3月期より船舶用排ガス用バルブの販売を開始しており、それ以降業績が拡大している。

また地域別売上高では、国内72%、韓国14%、中国8%、その他6%の比率である。国内売上比率が7割を超えているが、約3割は韓国及び中国中心の海外向け売上となっている。尚、海外向けは船舶用排ガス用バルブが主力商材である。

成長戦略

今後については下記に注力することで成長を果たす考えである。

  • 成長市場に対応できる新商品開発と販売体制の確立(船舶用排ガスバルブの商品改良、販売網構築
  • 既存の商品力の強化

2020年10月に滋賀県野洲市に開設した研究開発センターでは、エネルギー情勢の変化、環境規制等から生じる新市場・特殊市場へ対応するため、5つの各種試験室を設置した。本試験設備の活用や産官学との連携強化等により、流体制御に関する広範囲の研究開発を強化する。

パルブ市場規模

バルブ生産額は下記のように2017年4,774億円がピークとなり若干縮小傾向にあるものの、4500億円を超える水準は維持されている。

IPOレポート
(画像=新株式発行並びに株式売出届出目論見書)

財務状況

2020年3月期末時点で資産合計103億円に対し、純資産合計57億円、自己資本比率55%である。借入金21億円に対し現預金20億円を保有している。

建物などの有形固定資産32億円に対し、流動資産65億円を有しておりメーカーながら高い流動比率となっている。

キャッシュ・フロー計算書では、2020年3月期の営業活動によるキャッシュ・フローは税金等調整前当期純利益8.3億円に対し、売上債権の減少(11億円)などにより16億円となった。ただし2019年3月期は売上債権の増加(▲7.9億円)等から2.9億円に留まっており、売上債権の増減が営業活動によるキャッシュ・フローに大きな影響を与えている。

資金使途

IPOにより13億円の資金調達を行い、下記使途を予定している。

  • 滋賀県野洲市に建設した研究開発センターの建設資金の借入金返済資金 11億円
  • 中国の連結子会社への投融資資金(新工場の新設) 1.7億円

調達資金の殆どが滋賀県野洲市の研究開発センター建設の借入金返済に充当される。

株主状況

創業者の奥村一族が多数の名義で株式を保有する。奥村晋一氏(同社取締役)が第2位株主且つ奥村一族での筆頭株主であり、株式シェアの8.3%を保有している。尚、奥村一族で株式シェアの約4割が保有されている。

第2位株主はOKM従業員持ち株会(株式シェア11%)となっている。また第6位株主滋賀銀行(同4.7%)、第9位日本生命(同3.0%)他、金融機関系の株主も多数参入している。

奥村一族、個人、取引先、金融機関など多彩な株主構成となっている。

まとめ

滋賀県に本社を置く老舗バルブ製造メーカーのIPO案件である。2018年3月期より開始した船舶用排ガス用バルブの販売が事業拡大に貢献し、2019年3月期は売上高86億円、経常利益13億円を達成している。

ただし業績は2019年3月期が一旦ピークとなった。バルブ市場はピークアウトしているが底堅い需要が存在する中で、研究開発センターの建設を行うなど今後の成長に向けた投資が行われている。2019年3月期の業績がピークとなることなく成長を続けることが出来るのか、という点が今後の注目ポイントになると考えられる。

IPOジャパン編集長 西堀敬 氏のコメント

当社グループは当社及び連結子会社3社で構成され、単一セグメントである「バルブ製造販売事業」として、顧客の個別ニーズに合わせたカスタマイズバルブを開発・製造・販売し、標準製品では対応できないニッチ市場を開拓しており、取扱製品も多種多様で、建築、発電、造船、各種プラント等、幅広い業界にバタフライバルブを中心とした流体制御機器を提供する事業を展開している。

上場市場は東証2部。株価のバリュエーションは、公開価格時価総額は53億円、予想利益ベースのPERは9.25倍となっており、PERの絶対水準はかなり割安感がある。上場当日の株価動向は、同日に当社も含めて4社が上場予定で、その中では最も地味なビジネス故に、個人投資家の注目は受けにくく、初値は前場の早い時間に付くと考える。

セカンダリー市場においては、期末配当金が1株当り35円との予想が出ており、公開価格での配当利回りは2.9%となるため、第3四半期の開示のタイミングで業績が好調と確認されれば、2月中旬から配当取りの動きが出て来る可能性がある。

また、BPSが今期末には1800円以上になることから、PBR1倍の水準まで株価が買われたとしても割高感は出てこないため、初値が公開価格水準であれば、水準訂正まで時間がかかるかもしれないが、先回りの買いにも妙味はありそうだ。

オーケーエム会社情報

会社名
株式会社オーケーエム
コード
6229
市場
市場第二部
業種
機械
売買単位
100株
代表者名
代表取締役社長 村井 米男 /1951年生
会社住所
滋賀県蒲生郡日野町大字大谷446番地の1
設立年
1962年
社員数
228人(2020年10月31日現在)
事業内容
バルブ製造販売事業
URL
https://www.okm-net.jp/
資本金
499,665,000円 (2020年11月12日現在)
上場時発行済み株数
4,315,200株
公開株数
1,317,000株
連結会社
3社

大株主

   
(有)クローバー通商 18.23%
OKM従業員持株会 11.19%
奥村晋一 8.26%
奥村恵一 6.03%
奥村芳柾 5.48%
(株)滋賀銀行 4.66%
奥村勇樹 3.34%
奥村俊慈 3.31%
日本生命保険相互会社 2.95%
須田美奈子 2.38%

ロックアップ情報

指定された株主は上場後180日目の2021年6月14日までは普通株式の売却ができず(例外あり)

調達額(公開株数×公開価格)
16億674万0000円(1,317,000株×1,220円)
潜在株数(ストックオプション)
77,000株