ビートレンド
(画像=NET MONEY)

【目次】 ①️ビートレンドIPOの基礎情報 ②ビジネスモデル解説(12/2更新) ③IPOジャパン編集長 西堀敬 氏のコメント(12/2更新)

ビートレンドIPOのスケジュール

ビートレンドのIPOスケジュールは以下の通りだ。

仮条件決定 2020/11/27
ブックビルディング期間 2020/12/01 - 12/07
公開価格決定 2020/12/08
申込期間 2020/12/09 - 12/14
上場日 2020/12/17

ビートレンドのブックビルディング概要と初値予想

ビートレンドのブックビルディングの概要が次の通りだ。

仮条件 2,680~2,800円
公募価格 2,800円
当選株 3,338,500株
初値予想金額(※) 5,000円 ~ 7,000円
ブックビルディング期間 2020/12/01 - 12/07
狙い目証券会社 みずほ証券  マネックス証券
※NET MONEY編集部での予想金額(2020年11月21日時点)

ビートレンドIPOの幹事証券会社

ビートレンドのIPOの幹事証券が以下の通りだ。

IPOに申し込むなら主幹事である、みずほ証券で申し込んで抽選に参加するのがおすすめだ。

証券会社 割当率 前受金
主幹事 みずほ証券 95.77% 必要
幹事 マネックス証券 0.85% 必要
エース証券 0.85% 必要
岩井コスモ証券 0.85% 必要
丸三証券 0.85% 必要
いちよし証券 0.85% 必要
岩井コスモ証券 0.85% 必要
※2020年11月21日時点

ビートレンド業績情報

業績推移

売上高 経常利益 当期利益
2018年12月期 6.1億円 0.5億円 0.4億円
2019年12月期 6.4億円 0.2億円 0.1億円
2020年12月期(予想) 7.5億円 0.5億円 0.4億円
※2019年2月期から連結決算

着実に増収を続けており、既に黒字化している。

2019年12月期の部門別売上高はCRMサービス5.7億円(対前年同期比113%)、カスタマイズサービス1.5億円(同140%)、その他サービス0.3億円(同110%)である。いずれのサービスも増収となった。

2020年12月期は経常利益1億円目前の、経常利益0.9億円の予想である。Q3時点で売上高6.3億円、経常利益0.8億円であり、通期予想達成に向けた進捗は順調である。

財務状況

2019年12月期末時点で資産合計4.0億円に対し、純資産合計2.7億円、自己資本比率66%である。借入金0.4億円に対し、現預金1.5億円を有しており、財務内容に対し特段の懸念事項はない。

尚、ソフトウェア及びソフトウェア仮勘定中心に無形固定資産が1.0億円計上されている。

またキャッシュ・フロー計算書では、営業活動によるキャッシュ・フローは2018年12月期0.7億円、2019年12月期0.9億円とプラスで推移している。

資金使途

IPOにより2.6億円の資金調達を行い下記の使途を予定している。

  • スマートCRMの機能追加・既存機能のバージョンアップ 1.5億円
  • サービス用システムの冗長化(安定稼働対策) 0.8億円
  • 採用費及び人件費 0.3億円

調達資金の半数以上は機能追加などスマートCRMへの投資に充当される。

ビートレンドビジネスモデル解説(執筆=株価プレス管理人)

ビートレンド株式会社<4020>は店舗・ネット販促に必要な顧客管理ができるソフトウェアプラットフォーム「btrend」などをSaaS形式で提供する企業である。

IPOレポート
(画像=新株式発行並びに株式売出届出目論見書)

事業内容

同社は2000年の創業以来、時代の要請に応じた顧客情報管理ツールを提供している。CRMサービスである「btrend」は大規模なメールマーケティングサービスと、会員属性情報、行動履歴情報をワンストップで管理するソフトウェアプラットフォームであり、SaaS型で提供されている。

同社の主要サービスである「btrend」は、SasS形式で継続的に提供される「CRMサービス」、個別開発で「btrend」と連携させる「カスタマイズサービス」、ECの支援や決済連携などの「その他サービス」から構成されている。

IPOレポート
(画像=新株式発行並びに株式売出届出目論見書)

スマートCRMサービスについて

「btrend」の新サービスであるスマートCRMは、主に飲食店・小売店を展開する企業等にサービスを提供している。

導入企業はスマートCRMサービスを活用し、顧客の会員化及び属性情報(年齢・性別など)と行動履歴情報(来店・購買など)の管理ができ、下記の販売促進活動が可能となる。

  • アプリ会員証を使ったポイント管理
  • 来店履歴を活用した来店スタンプ
  • 属性情報と行動履歴情報を併用した顧客分析
  • 直近の利用状況に応じたクーポンの出し分け等

スマートCRMはPOSレジ・プリペイド/ポイントカード・予約台帳・ECカートなど、飲食店・小売店に必要となるサービスとの連携実績が豊富にある。また連携費用を1社で負担することなく導入できる点など、コスト面でもメリットがあることから順調に契約企業数を伸ばしている。

ビジネスモデル

「betrend」の収益は月額定額課金に加えて、会員数及び通信料に応じた従量課金や店舗毎課金を組み合わせた年間契約(リカーリング・レベニューモデル)となっている。尚、2019年12月期の売上高のうち76%が、解約されない限り翌期も継続的に売上高となる性質の売上(リカーリング性質の売上)で構成である。

またスマートCRMとメールマーケティングサービスの契約企業数などは下記のように推移している。新規事業のスマートCRMの年間経常収益(ARR)は2019年12月期末にメールマーケティングサービスを上回った。

IPOレポート
IPOレポート
(画像=新株式発行並びに株式売出届出目論見書)

まとめ

飲食店などに対し顧客管理ができるソフトウェアプラットフォームなどをSaaS形式で提供する企業のIPO案件である。同社サービスの導入企業は、アプリ会員証を使ったポイント管理・来店履歴を活用した来店スタンプなどのサービスを顧客に対し提供できる。

SaaS形式のビジネスモデルであり、顧客の積み上げにより安定的な収益計上が可能となっている。2019年12月期時点で全体売上76%がサービス継続先である。

積み上げ収益をベースに安定的に増収増益を重ねている。今後も顧客基盤の拡大とともに安定的な成長が期待できるが、IPOを機に成長を加速させることができるか、という点が今後の注目ポイントになると考えられる。

IPOジャパン編集長 西堀敬 氏のコメント

当社は、飲食店・小売店等を展開する企業向け顧客情報管理ツールであるCRMソフトウェアプラットフォーム「betrend」の提供・運営を事業として展開している。

株価のバリュエーションは、公開価格時価総額が29億円、予想利益ベースのPERは43.6倍となっているが、当社のビジネスモデルは、会員数に応じた従量料金や決済手数料による収益など、会員数に比例して加速度的に売上が増加する性質があり、公開価格はまだまだ割安と言えるかもしれない。

上場当日の株価動向は、資金吸収額が5億円程度であることから、当日IPOする4銘柄の中では断トツに買いが多く入る可能性がある。IPOが翌日もあることから、初値が翌日まで持ち越されると人気が離散するリスクがあるが、当日中に初値が付かない可能性も十分ありそうだ。

セカンダリー市場においては、当社はKPIとなる顧客数とCRMにおけるARRを開示し続けると考えられるので、この数値の伸びに陰りが出ない限り、高水準のPERが維持されるものと推測する。

とはいえ、12月は多くのIPOがあり、上場直後は大きな調整があるはずなので、事業の成長性を信じるなら、株価が底打ちしたタイミングと12月決算の開示のタイミングである来年の2月中旬の間で底値を拾っていく戦略が有効と考えられる。

ビートレンド

会社名
ビートレンド株式会社
コード
4020
市場
マザーズ
業種
情報・通信業
売買単位
100株
代表者名
代表取締役 井上 英昭 /1962年生
会社住所
東京都港区赤坂二丁目22番24号 泉赤坂ビル3F
設立年
2000年
社員数
46人(2020年10月31日現在)
事業内容
飲食店・小売店等を展開する企業向け顧客情報管理ツールであるCRMソフトウェアプラットフォーム「betrend」の提供・運営
URL
https://www.betrend.com/
資本金
173,528,000円 (2020年11月12日現在)
上場時発行済み株数
1,028,800株
公開株数
164,500株
連結会社
なし

大株主

永山隆昭51.25%
井上英昭22.05%
富士フイルム(株)9.08%
(株)USEN-NEXT HOLDINGS1.97%
投資事業組合オリックス11号1.97%
須山聖一1.18%
(株)エスネットワークス 1.03%
平川雅隆0.88%
澤田瑞樹0.88%
佐野力0.86%

ロックアップ情報

富士フイルム株式会社は上場後90日目の2021年3月16日まで井上英昭、永山隆昭、平川雅隆、澤田瑞樹、谷内進は上場後180日目の2021年6月14日までは普通株式の売却ができず(例外あり)

調達額(公開株数×公開価格)
4億6060万0000円(164,500株×2,800円)
潜在株数(ストックオプション)
68,700株