カードローンを利用すると、借りたお金を毎月返済することになります。もしも返済が滞ってしまったら、どうなるのでしょうか。また滞りそうになったら、どのように対処すればよいのでしょうか。

今回は、カードローンの返済について知っておくべきことを解説します。

カードローンの返済方法

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(画像=PIXTA)

カードローンの返済には、登録口座からの引き落としとATMでの返済の2つの方法があります。登録口座からの引き落としでは、毎月決まった日に自動で、登録されたカード利用代金が支払い口座から引き落とされます。毎月計画的に返済したい場合や、翌月の1回払いで返済する際に利用されます。

ATMでの返済は、提携しているATMから登録されたカードの利用代金を返済できます。こちらの方法の場合、お金に余裕があるときに繰り上げ返済も可能です。

どちらの返済方法が自分に合っているかを考えて、返済方法を決めましょう。

カードローンの返済方式

毎月返済する場合のカードローンでよく利用される返済方式には、元利定額リボルビング方式と残高スライド元利定額リボルビング方式があります。それぞれの違いについて解説します。

・元利定額リボルビング方式

毎月の返済額が一定になるため、支出を管理しやすい点が特徴です。しかし、返済初期は借入残高が多くなるため、元金に対して利息分の割合が大きくなり元金が減りにくいことがデメリットです。

・残高スライド元利定額リボルビング方式

基本は元利定額リボルビング方式と同じですが、借入残高に応じて毎月の返済額が変動するという特徴があります。返済が進むと毎月の返済額が変動するため、月ごとの返済額をその都度確認する必要があります。また、追加借り入れなどによっても返済額が変動します。

元金と利息の関係

利息は融資利率(金利)に応じて計算します。借りたお金(元金)に金利を掛けることで利息を算出し、利息と元金の合計額を返済していきます。元金が大きければ、その分利息も大きくなるので、借り入れの際には利息分も計算に入れて返済のシミュレーションをしておく必要があります。

返済時には、いかに元金を早く減らすかを計算することも重要です。元金が減るスピードが早くなるほど、支払う利息の合計額は少なくなります。できる限り臨時返済などを利用して、元金を減らす努力をすることも大切です。

返済が遅れてしまった場合はどうなるのか

返済が遅延するとカード会社から借入金の返済を催促する「督促状」が届き、それでも返済しなければ、滞納金を期日内に返済することを求める「催告書」が届きます。

そして、実際に返済できるまでの日数分の遅延損害金が別途発生します。その額は延滞した金額の20%前後が多いようです。遅延損害金は当然、カードローンの利息分とは別に支払わなければならず、返済が遅れるほど最終的な返済金額も増えるため注意が必要です。また、延滞中は新たな借り入れはできません。

もしも返済できなかったら?

期日どおりに返済できなかった場合、先に説明したとおり「督促状」が届きます。そこですぐに支払いをすれば、延滞金を支払うだけでほかに問題はありません。しかし、それらの連絡を無視し続けてしまうと、さらに大変なことが起こります。

いったい何が起こるのか、段階を追って解説します。

・メールなどで確認の連絡がくる

返済が遅れると、まずはメールやショートメッセージなどでカード会社から連絡がきます。この時点ではまだ状況確認の段階であり、厳しく催促されることはありません。

できればこの段階で対応し、状況を説明して返済の期日や金額を相談すれば大きな問題になることは避けられます。怖がらずに、きちんと対応しましょう。

・電話や書面で督促の連絡

連絡を無視していると、カードの利用が停止されます。さらに滞納が続くと、郵便や電話で支払いの催促や督促を受けることになります。連絡手段が何であれ、第三者には「カードローンの督促である」という事実が分からないように配慮される場合も多いようです。

・一括での残額返済を求められる

督促状を無視して延滞を続けると、借入金の残高と遅延損害金を一括で返済するように求められます。一括返済の催促も無視すると、最終的には裁判所の強制執行によって、財産を差し押さえられてしまう可能性も出てきます。

とはいえ、一括請求であっても強制執行であっても、お金を借りながら会社からの連絡を無視する悪質な行為の結果です。その期間を引き延ばすほど、状況は悪化するので、できるだけ早い段階で解決するように心がけましょう。

延滞しないためにするべき対策

このように、カードローンの支払いを延滞することには大きなリスクがあります。そこで、カードローンを延滞しないコツと、どうしても延滞せざるを得ないときの対処法を解説します。

・借入残高を確認する

カードローン利用者は、自分が今、いくら借り入れしているのか分からないという状況に陥りがちです。それは、必要もないのに借入限度額上限まで借り入れてしまうケースが多いためです。返済に困らないようにするには、必要な金額だけを借り入れるようにしましょう。

また、毎月の返済に必要な額が口座に入っているかも、きちんと把握しておきましょう。借り入れする前に自分が返済できる額を把握しておくこともポイントです。

・毎月の支出を見直す

毎月支出を見直し、できれば節約を心がけましょう。収入を増やすことが難しくても、支出を減らすことができれば、その月の残金を返済へ回すことができます。

もし返済が滞ってしまいそうなときは、旅行や大きな買い物などの生活に必要ではないものの支出はなるべく抑えましょう。まず借入金の返済を優先するように意識することが大切です。

それでも延滞しそうになったら、カードローンの会社の連絡を待つのではなく、自分から早めに連絡して相談しましょう。状況に応じて、月々の返済金額の見直しなどの対応をしてくれる可能性もあります。

返済プランのシミュレーション

カードローンの返済で困らないためにも、事前にしっかりと返済プランをシミュレーションしておく必要があります。たとえ詳細なものでなくても、現在の残高や金利、毎月いくら支払えるのかなどの必要最低限のポイントを押さえておけば、計画どおりにいかないときも事前に対処できます。

カードローンの場合、毎月一定額を返済する契約がほとんどです。借入額や金利が同じ条件であっても、返済方式によって返済総額が変わるので注意しましょう。

大半のカードローン会社は、自社サイトで返済額シミュレーションツールを用意しています。利用可能な借入限度額や返済期間の算出は計算が複雑です。借り入れの前にシミュレーションすることで、「月々いくら返済すれば、完済までどれくらいかかるか」を簡単に調べられるのでおすすめです。

都合があって返済できないときの対処法

普段は問題なく返済していたものの、思いがけない事情ができて次回の返済が難しい……。そんなとき、どうしたらよいのでしょうか。

カードローンの利用中に収入状況が変わったり、突発的に支払いができない状況に陥ったりしても、返済義務は変わりません。しかし、入院や休職などの不測の事態が起こる可能性もあります。

そんなときは、先にも説明したとおり、まずは借りているカードローン会社に相談しましょう。状況によって対応策は変わるものの、今後の返済についてアドバイスしてくれます。

いくつか具体的なケースを紹介します。

病気で一時的に休職するようなケースでは、支払いが滞らないのであればカードローン会社への連絡は不要です。しかし、転職や退職の場合は届け出が必要になります。

カードローン契約者が死亡したときには、法定相続人が返済義務を負うことになります。相続放棄をしない限り、この義務を免れることができません。

知っておきたいオトクな返済方法

冒頭でも紹介したとおり、カードローンを返済する方法は1つではありません。資金の状況に合わせて、少しでも早く元本を減らす方法を考えることが大切です。

一番重要なのは、いかに早く元金を減らすことができるかです。

利息の計算は、「利用金額×融資利率(年利)×利用日数÷365日(うるう年は366日)」となります。お金に余裕があるときは、返済額を一時的に増やす「繰り上げ返済」や、現在の残高を一括で返済する「一括返済」などをすることで、利息を減らすことができます。

毎月の返済金額が多ければ短い期間で返済でき、その分利息を減らすことはできますが、あまり切羽詰まった支払いをしていると生活に支障が出る可能性もあります。毎月の返済額は少し余裕を持たせておいて、資金が多めに確保できた場合に余分に支払うとよいでしょう。

カードローンの利用は無理せず計画的に

当然のことですが、お金を借りるときに最も大切なことは、返せる分だけ借りるということです。余裕があったほうがいいからと、多めに借りれば、その分の利息も支払わなければいけません。また、返済額が大きくなれば、返済が厳しくなって返済のために新たな借金を作ってしまうこともあります。

カードローンを使うときは、借りた後のことをしっかりと考えたうえで、計画的に利用しましょう。この点に注意すれば、カードローンはあなたの生活にメリットをもたらしてくれるサービスと言えるでしょう。