大手カードローン会社のアイフルには、さまざまなローン商品があります。その中の一つ「おまとめMAX」は、複数のローン会社を利用している人にとって非常にありがたい商品です。複数の会社からのローンをまとめることで返済が楽になる理由や、「おまとめMAX」の特徴、利用方法などについて解説します。

金子賢司
監修者・金子賢司(ファイナンシャルプランナー)
立教大学法学部卒業後、東証一部上場企業に入社。その後、保険業界に転身し、ファイナンシャルプランナー(FP)として活動を開始。FPの最上級資格CFP資格を取得し、個人・法人のお金に関する相談を受けながら、北海道のテレビ番組のコメンテーターなどとしても活動している。

■保有資格:CFP、住宅ローンアドバイザー、損保マスタ

「おまとめMAX」とはどんなローン?

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(画像=PIXTA)

「おまとめMAX」は、複数社からの借り入れをアイフル1社にまとめることで、毎月の返済額を抑えて、金利も低くなるというプランです。また複数社への返済をアイフルのみにすることで、返済日の管理も楽になるなど、さまざまなメリットが考えられます。

・通常のアイフルのカードローンとはどう違う?

「おまとめMAX」とアイフルの通常カードローンの最大の違いは、「おまとめMAX」は返済のみのプランということです。通常のカードローンの場合、貸付上限金額の範囲内であれば、何度でも借りることが可能です。

しかし「おまとめMAX」はいくら返済を重ねても借りることはできません。アイフルでもっともポピュラーなプランである「キャッシングローン」と「おまとめMAX」の商品概要を比較してみましょう。


   キャッシングローン  おまとめMAX
 貸付利率(実質年率)  3.0~18.0%  3.0~17.5%
 遅延損害金(実質年率  20.0%  20.0%
 契約限度額  800万円以内  1~800万円
 返済方式  借入後残高スライド元利定額

 リボルビング返済方式
 元利定額返済方式
 保証人・担保  不要  不要
 追加借り入れ  可  不可

キャッシングローンは貸付上限の範囲内であれば繰り返し借り入れができますが、「おまとめMAX」は返済のみなので追加の借り入れはできないという違いがあります。また、「おまとめMAX」のほうが上限利率がやや低くなっています。

・ローンは一本化したほうがいいの?

では、そもそもローンは1本化したほうがよいのでしょうか?まとめたほうがよい理由について解説します。

多くの消費者金融やカードローンでは、毎月利息と元本1万円分を返済額に定めています。この考え方で、仮に30万円を金利年18.0%%で4社から借りている場合の毎月の返済額を考えてみましょう。

30万円借り入れていて、実質年率が18.0%であれば、30日間で利息は4438円となります。毎月の返済額が1万5000円と考えると、4社で6万円返済しなければなりません。

アイフルの「おまとめMAX」でまとめると、アイフル1社から120万円を借り入れていることになります。金利が年12.0%と想定すると、30日間で発生する利息は1万1835円です。

毎月元本を1万円返済すると考えると、毎月の返済額は2万2000円です。毎月元本を4万円返済すると考えると、返済額は5万2000円となります。4社に毎月元本を1万円ずつ返済した場合と比較して、毎月8000円の得ということになります。

カードローンの基本である「融資金額が大きいほど金利は下がる」という原理により、借り入れをまとめることでまず金利が下がります。また1ヵ所から借り入れることで、元本に充当する金額をある程度自由に決められ、そのため毎月の支払額も抑えられます。

このように、ローンは複数社から借りるよりも、1社からまとめて借りて、まとめて返済するほうが明らかにお得と言えるでしょう。

「おまとめMAX」のメリット・デメリットは?

複数社からの借り入れを1つにまとめると、返済が楽になることが分かったところで、おまとめMAXのメリットとデメリットを考えてみましょう。

・メリット1.返済管理がラク

複数社から借り入れを行っている場合、返済日にいちいち各社に返済を行う必要があります。借入先が多い場合、返済日が同じだと、その日はそれなりに時間とお金を確保して返済を行わなければなりません。各社で返済日をずらしている場合は、毎月何日も返済日があるため、仕事が忙しいときなどは混乱してしまう可能性もあります。

「おまとめMAX」で借り入れを1つにまとめることで、こうした返済管理の面倒から解放されるでしょう。

・メリット2.クレジットのリボ払いも対応

アイフルの「おまとめMAX」は、消費者金融や銀行系カードローンのほかに、クレジットカードのリボルビング払いもまとめることが可能です。クレジットカードのリボルビング払いの残高が増えすぎると、クレジットカードの枠がなくなり、カードが使えなくなってしまう可能性もあります。

「おまとめMAX」で一度クレジットカードの残高を清算してしまえば、クレジットカードの枠にも余裕ができ、利用しやすくなります。

・メリット3.家族にも知られず申し込み可能

「おまとめMAX」はWeb、店頭窓口、電話で申し込みが可能です。審査に通過した後の手続きもWeb上で完結でき、自宅に郵送物が届かないことから、家族にも知られることなく申し込みから利用までが可能になります。

・デメリット1.新規借り入れができない

非常に便利なサービスである「おまとめMAX」ですが、デメリットもあります。「おまとめMAX」を利用する条件は、「現在アイフルを利用している」もしくは、「かつてアイフルを利用していた」というものです。つまり現在アイフルを利用している人は、アイフルからの借り入れもおまとめの対象となるということです。

アイフルからの借り入れも「おまとめMAX」に組み込まれるということは、「おまとめMAX」に借り換えた時点で、アイフルからは追加で借り入れができなくなります。余計に借りる心配がなくなると考えればメリットですが、何かあった場合も借り入れができないといういのはデメリットと言えます。

・デメリット.2審査があるので利用できるかは分からない

複数社からの借り入れをまとめるにしても、借り入れには当然審査があります。審査の結果、「おまとめMAX」が利用できない可能性はあります。また、利用できたとしてもすべてをまとめられず、一部のみまとめることになってしまう可能性もあります。状況によっては利用できないというのはデメリットと言えるでしょう。

・デメリット3.返済期間が長くなると支払総額が増えることも

「おまとめMAX」を利用すれば、毎月の返済金額を抑えたうえで、低金利で借り換えることができます。ただし、約定返済金によっては、返済期間が長くなり、その結果支払総額が高くなってしまうことがあります。

上で紹介した例で考えてみましょう。4社から30万円ずつ借り入れており、毎月1万5000円ずつ返済した場合、1社当たりの返済回数は25回、支払総額は37万3000円ほどになります。4社の支払総額は149万2000円ほどになります。

これを「おまとめMAX」でまとめ、金利年12%、約定返済金額を3万5000円に設定したとしましょう。この場合の支払回数は44回、支払総額は150万7000円程度になります。

最終的な支払総額を抑えたい場合は、約定返済金額を考える、定期的に繰り上げ返済を組み入れるなどの方法も考えておくとよいでしょう。

「おまとめMAX」の利用に向いている人・向いていない人

「おまとめMAX」は、どのような人に向いていて、どのような人に向いていないのかを確認しておきましょう。

・向いている人

「おまとめMAX」の利用に向いている人は、ある程度収入と支出のバランスがとれており、今後新規の借り入れがなくても、無理なく生活ができる人です。収入が安定しており、後は返済するだけという人にとっては、手間もかからず、毎月の返済額も一定なので非常に便利なプランと言えます。

・向いていない人

「おまとめMAX」に不向きなのは、今後も融資をお願いする可能性がある人です。収入が安定していない、近く転職などを考えており、収入が下がるかもしれない、家族が増えるなど、普段の支出が増える可能性などがある人にとっては、新規の借り入れができなくなるのは不安でしょう。このような人は生活が軌道に乗り、借り入れを考えなくてもよくなるまでは、通常のカードローンでしのぐこと考えたほうがよいかもしれません。

「おまとめMAX」の具体的な審査の流れ

ここからは「おまとめMAX」の申し込みや審査に関してまとめていきます。

・申し込みから簡易審査

「おまとめMAX」は、店頭窓口、電話、Webから申し込みが可能です。いずれの方法でも、まず簡易審査が行われ、その場で審査の可否が分かるようになっています。簡易審査に通過ずれば、本審査が行われます。

・本審査から契約

本審査の結果は、基本的に当日中に出ますが、申し込み時間や内容によっては翌日以降となる場合もあります。また、Web申請は土日祝日でも可能ですが、審査結果が出るまで3日ほどかかる場合もあります。

審査に通過したら、窓口、アイフルATM、Web上のいずれかで手続きを進めることで契約が完了します。契約後、他社への返済に充てる資金が融資されるので、その資金で各社へ返済を行い、あとはアイフルの「おまとめMAX」の返済を行う形になります。

「おまとめMAX」への返済は基本的に口座振替となりますので、毎月指定口座の残高が不足しないように注意しましょう。

・必要書類は?

「おまとめMAX」の申請を行うには、本人確認書類などが必要です。通常のカードローンとは違う部分もあるので確認しておきましょう。

顔写真つきの本人確認書類
・運転免許証

運転免許証がない場合
・パスポート(所持人記入欄があるもの)
・住民基本台帳カード
・特別永住者証明書
・在留カード
・公的証明書類(氏名・住所・生年月日のあるもの)
・個人番号カード(表のみ)

顔写真つきの本人確認書類は、以上のものが対象となります。いずれか1点、有効期限内のものが利用できます。

顔写真つきの本人確認書類がない場合
・健康保険証
・年金手帳
・母子健康手帳

以上から2点を提出することで本人確認が可能です。さらにこの3種類から2点が用意できない場合は、いずれか1点に加えて以下の書類が必要になります。

・戸籍謄本(戸籍抄本)
・住民票
・住民票記載事項証明書
・公共料金の領収書(電気・ガス・水道・NHK/発行より6ヵ月以内のもの)
・官公庁発行書類で氏名、住居、生年月日の記載がある書類(納税証明書・印鑑証明書など/発行から6ヵ月以内のもの)

顔写真付きの本人確認書類が用意できない場合は、電話などで問い合わせ、ご自身で準備できる書類を用意しましょう。

続いて必要となるのが収入証明書類です。

・源泉徴収票
・住民税決定通知書
・給料明細書(直近2ヵ月分/賞与がある場合1年以内の賞与明細書も必要)
・確定申告書
・所得証明書

これらのうち最新発行のものが1点必要になります。

最後に、他社の借り入れ条件などが確認できる書類が必要です。「おまとめMAX」を利用するには、「本人確認書類」、「収入証明書類」、「他社借り入れ条件確認書類」の最低3点が必要と覚えておきましょう。

・借り入れから返済まで

「おまかせMAX」の審査に通過すると、指定口座に融資金が入金されます。この融資金で、他社の借り入れを完済しましょう。すべて完済したら、あとは毎月の引き落としに対応するのみです。

まとめ

アイフルの「おまとめMAX」は、すでにアイフルを利用しており、さらに他社からも借り入れがある人を対象に、すべての借入金をアイフルにまとめるサービスです。アイフル1社にまとめることで、金利が低くなり、毎月の支払いが楽になります。

ただし、「おまかせMAX」は返済専用のプランなので、新規の借り入れはできません。経済状況が安定しており、以降借り入れをしなくても生活が立て直せるという人におすすめのプランです。

複数社からの借り入れがあり、返済日に大変な思いをしている人は、ぜひ一度利用してもらいたいプランと言えるでしょう。