カードローンは、急な支出が発生した場合にもすぐに現金を用意できるため大変便利な仕組みです。申し込みをすれば口座にお金が振り込まれ、コンビニのATMや銀行などで現金を引き出せるようになります。

ただし、カードローンを利用するためには事前の審査が必要です。今回の記事では、審査基準や審査をパスするための対策について紹介していきます。

カードローンとは?

カードローン, 審査
(画像=PIXTA)

カードローンは、金融機関やカード会社などが提供している個人向けの融資サービスです。カードローンを利用する場合、限度額の範囲内で自由に借り入れができ、毎月一定金額を返済する方法や、一括で返済する方法などで返済します。

カードローンを利用すれば、急な出費が発生した場合でもすぐ申し込みができ、短時間で自分の銀行口座に振り込まれたり、現金をATMなどで引き出せたりするようになります。多くのカードローン会社では、コンビニにあるATMと提携し、24時間365日どこからでも借り入れによって現金を引き出せます。

カードローンのメリットと利用の流れ

カードローンを使うことで得られるメリットについて紹介していきましょう。

・カードローンのメリット

カードローンを利用するメリットは、必要な額の現金をすぐに借り入れできる点です。後ほど詳しく紹介しますが、あらかじめ審査を通過していれば、申し込みから振り込みまで数分〜数時間で完了し、借り入れが可能です。すぐに現金が必要な場合でもスピーディーに現金を手に入れられるため、いざというときのために口座を開設しておくと安心です。

カードローンと同じようなサービスにクレジットカードのキャッシング機能があります。クレジットカードのキャッシング機能には、買物に使える「ショッピング利用枠」と、ATMなどから現金を借り入れることができる「キャッシング利用枠」が設けられています。金利がカードローンよりも高い場合が多いことから、カードローンのほうが利用するメリットが大きいと言えるでしょう。

・カードローン利用の流れ

カードローンの流れは大まかに以下のとおりです。

● カードローン会社への申し込み
● 必要書類の提出
● カードローン会社による審査
● カードの発行後に利用開始

カードローンを利用する場合、まずはカードローン会社のWebサイトにアクセスし、申し込み画面で必要情報を入力します。申し込みが完了すると、審査に必要な書類の提出を求められるため、必要書類をオンライン上でアップロードしたり、郵送で送付したりします。

カードローンの審査に必要な書類は以下のとおりです。

● 本人確認書類
・運転免許証
・パスポート
・健康保険証
・個人番号カード
・在留カード
・特別永住者証明書など

● 所得が証明できる書類
・源泉徴収票
・確定申告書
・納税証明書
・給与明細書など

必要書類を提出したら、カードローン会社による審査が行われます。審査内容については後ほど詳しく紹介しますが、審査に通ればカードローン用のカードが発行されます。

審査に要する期間は会社によって異なります。スピード審査をうたうカードローン会社では、申し込みから15分から30分程度で利用できる場合があります。一般的には1日から3日程度かかると考えておくとよいでしょう。審査のスピードは顧客満足に直結することから、どの会社も比較的スムーズに対応してくれることが多いですが、書類の不備があると審査に時間がかかるため、必要書類を提出する際には不備がないように気をつけておきましょう。

カードローンの審査基準

カードローン会社は申請者のどのような点を審査するのでしょうか。ここでは審査について紹介します。

・審査を行う理由

カードローン会社はお金が必要な人に貸し、利息をつけて返してもらうことで経営が成り立っています。返済能力がない人にお金を貸すということはカードローン会社にとって大きなリスクであり、申込者が確実にお金を返してくれる人かどうかを貸す前に見極める必要があります。

そのために、申し込み時に審査を行い、申込者の返済能力を見極めて融資を行うのです。融資可能な金額は年収や過去の返済実績などによって異なります。融資できる金額が高いほど返済能力も高いとみなされ、金利は安く設定されます。

・審査基準とは?

カードローン会社の審査項目は公開されていません。しかし、基本的には返済能力の有無を審査していると推測できます。後ほど詳しく紹介しますが「信用情報」「借り入れ状況」「本人属性」の3項目が審査基準といわれています。

審査は申込者が申告した年収や勤務先といった情報だけでなく「信用情報機関」と呼ばれる金融機関向けの情報機関で申告者の情報を照会して決定します。信用情報機関には銀行口座を持っている人の信用情報が集約されており、これまで金融機関を利用した際の融資状況やローンの支払い状況などを記録したデータベースが構築されています。

信用情報には滞納などの金融事故の履歴も記録されるため、金融事故を起こしていると通常より高い金利になったり、信用情報が悪い場合にはカードローンの利用ができなかったりする恐れがあります。

また、申請者が実際に申し込み時に記載した勤務先で働いているかを確認するため、在籍確認を行うカードローン会社もあります。このように、申し込み時に申告した情報だけでなく、カードローン会社が持っている情報などを使って審査が行われます。

・審査に落ちるとどうなる?

カードローンの審査に落ちると信用情報機関に審査に落ちた履歴が記録されるため、信用情報に傷がつく可能性があります。

カードローンの審査に落ちる理由はいくつか考えられます。1つは、総量規制に抵触した金額を申し込んでいることです。総量規制とは個人向け融資を年収の1/3分までに制限するルールで、年収300万円の場合は100万円が融資可能な金額の上限です。複数のカードローン会社や消費者金融を利用していて、合計100万円を超えるような申請をした場合には審査をパスできません。

また、過去にカードローンを利用して滞納した経験がある場合、審査基準が厳しくなることから、滞納履歴を理由として審査が通らない可能性も考えられます。ほかにも借入件数が多いと多重債務者と判断される場合や、年収や雇用形態が基準に満たない場合なども考えられます。

審査基準1:信用情報

信用情報とは、これまでの金融機関との取引履歴を指しています。カードローンは銀行の融資と違い、返済できなかった場合の担保を取らずに融資をします。その際にカードローン会社が重視するのは、過去に申込者が借りていたお金を返済してきた実績があるか、金融機関との取引でトラブルを起こしていないかという実績です。

この金融機関との取引実績を「信用情報」といい、審査をするうえでの重要な判断基準となります。これまでの金融機関との取引は「信用情報」という形で信用情報機関が保管しており、各金融機関は信用情報を信用情報機関に照会することで、これまで取引実績がなかった申込者に融資を実行してもよいか判断するための材料として利用します。

審査基準2:借り入れ状況

2つ目の審査基準は、他の金融機関やカードローン会社からの借り入れ状況です。紹介したとおり、審査では「総量規制」に抵触していないかを確認するために、信用情報機関に登録されている借り入れ状況を照会します。

複数のカードローン会社から借り入れをしていても、照会するとすべて金額が把握できるため、すでに他の金融機関やカードローン会社から総量規制に抵触する金額の融資を受けている場合には審査に通るのは難しいと言えるでしょう。

ただし、この総量規制は貸金業法によって定められているため、銀行法が適用される銀行では総量規制の制限は受けません。もちろん、銀行も貸し倒れを防ぐ観点から自主的に総量規制と同じような規制ラインを設けています。

審査基準3:本人属性

3つ目の基準は本人属性です。本人属性とは、借入額を返済できるだけの能力や属性を指します。最も分かりやすい本人属性は「20歳以上」「定職に就いている」「学生不可」といった内容です。カードローン申し込み時にも対象者として明記されている場合が多く、この基準を満たしていないと、そもそもカードローンを利用できない可能性が高いです。

本人属性としては、ほかにも

● 職業/勤務先
● 年収
● 勤続年数
● 保有資産
● 持ち家の有無
● 家族構成など

といったさまざまな要素が審査され、信用情報や借り入れ状況、本人属性を総合して審査したうえで審査を通すかどうか判断されます。公務員だと通りやすい、持ち家があると通りやすいといったうわさもありますが、審査基準を金融機関やカードローン会社が公開していない以上、うわさの域を出ないと言えるでしょう。

カードローン審査を通すポイント

カードローンの審査を通す最も大切なポイントは、より良い信用情報で審査に臨むことです。過去に滞納などの履歴がある場合には小額の申し込みを行い、確実に返済することで信用スコアをアップさせていきましょう。

審査を通すポイント1:適正な金額で申し込む

審査を通すポイントとして大切なのは、申し込み時の金額を適正に設定することです。例えば、年収が300万円だからといって初回の取引から総量規制の範囲内である100万円を融資してもらえるとは限りません。

カードローン会社としては、いきなり限度額まで融資することは大きなリスクです。まずは10万円、30万円とある程度返済される確率が高い金額で取引実績を積み重ね、返済状況によって今後の融資額が変更されます。まずは必要最低限の金額で申し込むほうが審査に通りやすくなります。

審査を通すポイント2:所得証明を添付する

カードローンを申し込む際に、年収を記載する項目がありますが、あくまで申請者の自己申告です。カードローン会社としては実際の年収を把握できていないことから、あまり高額な申込金額の場合は審査を通さない可能性があります。そこで、申し込み時に所得証明を添付することで、実際の返済能力を証明し、審査に通りやすくなります。確実に審査を通したいと考える場合には、本人確認資料とともに所得証明書類を添付するとよいでしょう。

カードローン審査の基準を把握し、審査を通過しよう

カードローンの審査基準は、どれもこれまでの行動や経験の蓄積による部分が多いため、すぐに信用情報や本人属性を変えることはできません。しかし、カードローンを利用する場合、これらの基準を意識するだけでも信用情報を高めるのに役立ちます。

早期の返済完了や確実な返済を継続することで、信用情報に良い履歴が残ります。カードローンの審査基準を把握し、しっかりと対策することで審査に通過できる可能性を高めていきましょう。