ネットマネー 2017年1月号より一部を特別公開!

投資戦略① 相場は繰り返すもの。
圧倒的勝率の年末高銘柄20

「相場は繰り返す」というのは有名な投資格言。ならば、過去の個別銘柄の動きを検証すれば、今ここで投資すべき銘柄が浮かび上がってくるはずだ。短期投資の達人に聞いた。

フェアトレード代表
西村 剛さん

プロフィール
過去の株価データから有効なトレードパターンを探し出すシステムトレードを得意とする。『夕刊フジ』の「株-1グランプリ」では、2011年から3年連続で年間チャンピオンとなり、短期売買の達人として知られるようになった。近著は『株2年生の教科書』共著/(総合科学出版)。

統計データで銘柄のクセがつかめる

『夕刊フジ』と本誌の共同企画「株-1グランプリ」で、過去3年連続の年間チャンピオンに輝いたフェアトレードの西村剛さん。自他ともに認める短期投資の達人だが、彼の銘柄選びは、過去の統計データに基づいたテクニカル的なものだ。株式市場の格言に「相場は繰り返す」というものがあるが、実際に統計データを徹底的に分析して銘柄を選んでいる投資家はそれほど多くないのではないか?「過去数十年の株価データをエクセルなどに入れて検証すると、その再現性に驚かされます。ファンダメンタルズ分析では、株価の価値とスプレッド(価格差)で相場が形成されますが、実は外部要因などマクロの影響を大きく受けてしまいがち。統計データによるシステムトレードのほうが勝率は高いのです」

株式市場に関するさまざまなデータを検証すると、個別銘柄以外にも相場の傾向を把握することができるという。「たとえば、毎年12月は駆け込みの〝節税売り〞によって相場や個別銘柄の上値が重くなる傾向があります。しかし、それもクリスマス前後には一巡。年末から春先に向けては、勝ちやすい環境になるのです」(西村さん)もちろん、実際に投資する場合には、足元の相場状況も無視できない。これについても、それぞれの場面で過去どのような銘柄が買われたのかを分析することで、勝率を上げることができる(下の図)

相場は繰り返すもの。 圧倒的勝率の年末高銘柄20
(画像=ネットマネー)

どんな相場のときにどんな銘柄が上がるのか

「たとえば、相場が強気のときには話題性のある銘柄が買われます。高値を更新してくるような銘柄に順張りで乗っていく投資手法が有効です。一方、相場が弱気のときにはPER(株価収益率)や企業価値などの指標を参考に割安な銘柄に投資するチャンス。また、値下がり率の大きな銘柄のリバウンドを狙う逆張り投資も有効です」(西村さん) 最後に、投資家が心がけておきたいのが「株の4W2H」(下の図)。これは、西村さんが日本株のファンドマネジャーだったころから大切にしてきた考えである。

相場は繰り返すもの。 圧倒的勝率の年末高銘柄20
(画像=ネットマネー)

「『4W2H』だけが、自分自身でコントロールできること。銘柄を買う理由などを導き出し、コストを抑えながら、どの程度の資産配分で投資するのかを考える必要があります。これを繰り返し、スキルを磨くことで、数多くの危機を回避しながら資産を増やすテクニックが身につけられるのです」(西村さん) 下の表は、西村さんが過去26年間の統計データをもとに、11月末で買って、2カ月(60日間)保有した場合の勝率が高い銘柄の中から、昨今の相場概況に照らしてチョイスした20銘柄である。

ルボン、亀田製菓、コモ、竹内製作所、クラリオン ほか
(画像=ネットマネー)

投資戦略② 業績重視がトレードの王道。
外部の雑音に振り回されるな!

専業トレーダーになって11年。トータルで負けた年がないという松井さん。年間数千万円を 確実に稼ぎ出すその実績の裏には、日々の努力があった。常勝トレーダーの銘柄選択方法を取材した。

ブルボン、亀田製菓、コモ、竹内製作所、クラリオン ほか
(画像=ネットマネー)

銘柄選択に近道なし。日々の努力が勝ちを呼ぶ

大手証券会社の営業マン、株式ディーラーや機関投資家を経て、専業のトレーダーとなった松井明弘さん。日々、10画面に囲まれたトレードルームで相場と闘っている。株式市場は9時から15時だが、松井さんは毎朝6時には事務所の席に座り、いつものルーティーンを始める。

ルボン、亀田製菓、コモ、竹内製作所、クラリオン ほか
(画像=ネットマネー)

「株式投資のヒントはさまざまなところに存在しています。まず、『Newsモーニングサテライト』(テレビ東京系列)を見ながら、証券アナリストのレーティング変更や適時開示情報をチェックし、ノートに書き込んでいきます。その後は、専門紙や業界紙、各種ネット情報を閲覧。特に注目しているのは、『株探』という株式情報のサイトです。これは専業トレーダーのほとんどがチェックしているのではないでしょうか。場中は、値上がり率上位や売買代金が増えてきた銘柄、高値を抜きそうな銘柄などに注視し、エントリーのタイミングをうかがっていきます」と松井さん。

ブルボン、亀田製菓、コモ、竹内製作所、クラリオン ほか
(画像=ネットマネー)

毎朝欠かさずつけているノートを拝見すると、最初のページにはトレードの注意点が記載されていた(下)。「営業マンのころからつけているものを数えると、ノートは数十冊になります。トレードで失敗することは、そのほとんどが過去にも繰り返した過ち。だから、忘れないようにノートが変わるたびに書き換えるんです」(松井さん)

ブルボン、亀田製菓、コモ、竹内製作所、クラリオン ほか
(画像=ネットマネー)

松井さんの銘柄選択方法は多岐にわたる。デイトレードやオーバーナイトはもちろん、時には指標や要人発言によるイベントトレードも行なう。ただし、最も信頼を寄せているのが企業業績の変化。だから、決算時には帰宅が深夜に及ぶことも珍しくない。「決算では、前期の数字と今期の予想、『会社四季報』などを見比べて割安な銘柄を抽出していきます。少し前まではデイトレードが主流だっんですが、最近では相場のスピードも速く、儲けづらくなってきました。基本的には、含み益が出ている銘柄は持ち続け、含み損に関しては潔く損切りすることを心がけています。時にはナンピン買いも行ないますが、必ずロスカットを設定して失敗を認めるようにしています」(松井さん)

一方、最近では、専業トレーダーのツイッターなどで銘柄が動意づくことも多いが、「チェックはしているが、信頼はしていない」と松井さん。「なぜ、彼らがツイートするのか。それは事前に自分で仕込んだ銘柄を買い上がらせるためでしかありません。言い換えれば、フロントランニングという名の相場操縦なのです。もちろん、儲かるときもありますが、こんな怪しげな情報に頼っていると、大ケガのもとです」(松井さん)

表は、松井さんが日々の決算から時間をかけてはじき出した注目の10銘柄である。

相場は繰り返すもの。 圧倒的勝率の年末高銘柄20
(画像=ネットマネー)
業績重視がトレードの王道。 外部の雑音に振り回されるな!
(画像=ネットマネー)