ネットマネー 2017年1月号より一部を特別公開!

投資戦略⑥ 年末高は高配当株で狙え!

500万円を9500万円まで増やした個人投資家登場

資産を大きく増やしたバリュー投資家の角山さんは、セミナー講師としても引っ張りだこ。年末相場の中小型株でも株価が割安で配当利回りが高い銘柄が狙い目とか。しかも、景気や為替の影響を受けにくい銘柄なら最良の選択! 

500万円を9500万円まで増やした個人投資家登場 年末高は高配当株で狙え!
(画像=ネットマネー)

今は20年ほど前と酷似。割安銘柄の宝庫かも?

バリュー投資家として名高い角山智さとるさんが株を初めて買ったのは1995年のことで、当時と今は状況が似ているとか。

「日経平均の水準は異なるものの、当時は政府がPKO(プライスキーピングオペレーション=株価維持政策)を実施していて、公的年金や郵便貯金で株価下支えしている今とよく似た環境でした。ファンダメンタルズ(個別企業の業績)よりも、政府要人の発言などに投資家が振り回されて、相場が右往左往していたわけです」(角山さん)

500万円を9500万円まで増やした個人投資家登場 年末高は高配当株で狙え!
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言い換えれば、個別企業の業績にあまり目が向けられず、それらが株価の水準にきちんと反映されていないケースが少なくなかったということだ。つまり、探せば割安な銘柄を見つけられたのだ。

そして、角山さんが初めて買ったのは消費者金融のプロミスだったという。当時は消費者金融という業種にあまりいいイメージを持っていない人が少なかったせいもあって、業績が好調であるにもかかわらず、株価がかなり割安な水準に放置されていたからだ。

みごとにその読みは的中し、やがてプロミスの株価は上昇。以後もバリュー株を投資の中心に据えて、角山さんはどんどん資産を増やしていった。「成長産業よりも、むしろ成熟産業のほうに目を向けていました。もはや伸びしろが限られている業界で、一人勝ちしている会社を探したわけです。あまり脚光を浴びていない業界だから、勝ち組であっても株価が割安であるケースがあります。単に競合の業績がいまひとつで、結果的に勝てているだけでもOKです。会社四季報などを参考に、短期筋や一攫千金狙いの投資家が興味を持ちそうにない地味な好業績銘柄を探しました」(角山さん)

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日頃は見向きもされなくて株価が割安水準に甘んじていても、1人勝ちしている会社は何らかのキッカケで脚光を浴びる可能性を秘めている。こっそり仕込んで、そのタイミングを気長に待つわけだ。

ほぼ順風満帆だった角山さんだが、大きな試練として立ちはだかったのが2008年9月のリーマン・ショックだった。日経平均が1万円を切ったので、さすがに安いと思って逆張りの買いを入れたら、まさかの底割れ。わずか2週間のうちに500万円程度の損失を被ったという。角山さんは次のように語る。

「それからはリスク管理にも気をつけるようになって、2011年の東日本大震災やギリシャ・ショックの再燃でも、かすり傷程度の損失で済みました。投資手法についてもいろいろと検証してはみたんですが、やはり最も自分の性に合っているようで、気がつけばバリュー投資に回帰していました」 

現在、株式以外を含めた角山さんの総資産は9500万円に達しているそうだ。慎重なスタンスになったことで、突如として始まったお祭り騒ぎのアベノミクス相場では、さほど儲けられなかったとか。それでも、角山さん流のバリュー投資はほぼ確立されて、着実に実績を残してきているようだ。日本株全体の見通しに関してはこう占う。

「チャート上でトレンドを確認する限りでは、10月半ばごろから好ましい兆候がうかがえます。こうしたことから短期的には上昇が顕著になるかもしれませんが、景気がピークを過ぎてしまったのも確かで、楽観視は禁物でしょう」

この特集のターゲットである中小型株については、物色が二極化していると指摘する。「成長性に目をつけて割高な水準まで買われている銘柄がある一方で、地味な銘柄はかなり割安な水準に放置されたまま。個別に選んでいけば、地味な銘柄におもしろそうなものが残っています。年が明けると3月の期末に向けて物色が活発化する可能性も高いので、その中でも配当利回りの高い銘柄が狙い目」(角山さん)

割安であることに気づいた投資家のみならず、配当狙いの投資家まで飛びついて、日経平均が軟調でも逆行高する可能性があるということだ。さらに、継続的な増配を期待できる銘柄なら超理想的だと角山さんは説く。

「本当にいい会社は、毎年のように配当を増やしてくれます。経済全体のパイが増えない日本において、そういった会社にぜひとも投資したい」

残念だが、何十年も連続増配を遂げる会社は、米国には多々あるものの、日本では希少。目立つ存在だけに、株価が割安になりづらいのも難点だろう。

500万円を9500万円まで増やした個人投資家登場 年末高は高配当株で狙え!
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