ネットマネー 2017年1月号より一部を特別公開!

個人投資家の多くは、「そろそろ下げ止まるはずと期待して、逆張りを好む。だが、上昇中の銘柄がさらに勢いづくことを見込んで投資する順張りのほうが勝率は高いのだ。素直に相場の流れに乗れ!

中小型株で上昇中の銘柄に順張りが王道!

外国人投資家がアベノミクス相場を牽引したのは周知の事実で、2012年秋から日経平均2万円到達の2015年夏までに、彼らは累計20兆円も日本株を買い越したという。だが、今年の1〜9月には、約6兆円を売り越しており、「1〜9月としては統計開始の1982年以来となる過去最大の規模です」と岡山憲史さんは指摘する。

「海外勢が弱気になったのは、企業業績への不安があるためです。昨年末に1ドル=120円台だった為替相場が100円台になり、輸出関連企業に業績下方修正の懸念が生じています」(岡山さん)

外国人投資家の売りを吸収して買い支えているのは、日銀によるETFの買い入れだ。言葉を変えれば、外国人投資家と日銀の〝綱引き〞が続いている大型株は、なかなか方向感が定まらないともいえる。岡山さんはこう言う。「日経ジャスダック平均の上昇が顕著であるように、東証1部の主力株の動きに不透明感が強い中で、中小型で値動きのいい銘柄が物色される傾向が強まっています。円安が進んで日経平均の上昇が顕著になれば話は別ですが、そうでなければ中小型株における個別物色が続くでしょう」

つまり、中小型株の中ですでに人気化し始めている銘柄がさらに続伸する可能性が高いということだ。そういった方向感が明確になっている銘柄に照準を合わせて順張りを仕掛ければ、おのずと勝率も高まるだろう。

「出来高の増加を伴って上昇中のものを中心に、チャート的に狙える20銘柄を選んでみました。たとえば、FRONTEOは法的紛争・訴訟の際に証拠保全のための電子データ収集や分析を手がけるUBICが社名変更した会社。AIを活用してガン患者に適した治療法を選ぶ新規事業に取り組むなど、チャート的にも強いが、話題性もあります。また、ケイアイスター不動産は上場来高値の2999円を上抜けば、一段高が期待できそうです」(岡山さん)

もちろん、残る18銘柄も同様に勢いづくものばかりだ。

12月はIPOラッシュ!2016年の勝率は約8割!
(画像=ネットマネー)

“超高速取引”の事業者は登録制に

12月はIPOラッシュ!2016年の勝率は約8割!
(画像=ネットマネー)

金融庁は、アルゴリズムを用いた“超高速取引”を行なう事業者に登録制を導入する方針を示した。「超高速取引は市場の流動性を高めているとの声もあるが、現実には市場の不安定化を助長している」と岡山さんは指摘。登録制導入はむしろ朗報だという。

マーケットバンク 代表取締役 岡山憲史さん
日本初の資産運用コンテスト「S1グランプリ」で優勝した。トレードに関するシステムを開発し、投資家に助言を行なっている。