ネットマネー 2017年1月号より一部を特別公開!

株式投資の収益を元手に不動産の世界に足を踏み入れる

今年で専業大家になって10年になる松田淳さん。以前はホームセンターに勤務するごく普通のサラリーマンだった。「不動産の世界に興味を持ったのは、2004年に当時ベストセラーになっていた不動産投資の本を読んだのがきっかけでした。それまでは株式投資をしていたんですが、株で安定して収益を上げるのは難しかったんです。でも、不動産なら自分にもできるのでは? 本を読んでいるうちに、そんな思いがフツフツと湧き起こってきて、読み終わるのも待ちきれずに不動産屋に駆け込みました(笑)」 

狙い目は地方都市の 一戸建て。安く買い セルフリフォームで 付加価値を高める!
(画像=ネットマネー)
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その不動産屋で、1000万円以下で購入できる物件がないか問い合わせたところ、埼玉県入間郡の1棟4室のアパートが900万円で購入できることが判明。内見した物件にも特に不満点はなかったので、購入を決断する。

「銀行から650万円の融資を受けることができたので、それに株式投資で稼いだ200万円あまりを加えて購入したんですが、銀行にローンの相談に行ったときは、『もし失敗したらどうしよう』という考えが頭をよぎって、急に背筋が寒くなったことをよく覚えています」

失敗したときのことを考えれば怖くなるが、まずはやってみないことには始まらない。そんな思いで大家業の第一歩を踏み出した松田さんだが、購入した物件が期待以上に順調に収益をもたらしてくれることに驚かされたという。「毎月12万円ほどの家賃収入で、ローンの支払いを引いても9万円ほど手元に残りました。年収400万円ほどだった当時の私にとっては、大きな副収入です」 

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もっと所有物件を増やせば、収益もさらに上がるのでは? 不動産投資の世界に魅せられた松田さんは、新たな物件を手に入れるべく、休日には不動産屋巡りをするのが習慣となり、着実に所有物件を増やしていく。

どんな地方都市にも中古の一戸建ての需要は確実に存在する

不動産投資を始めて2年後の2006年に専業大家となった松田さん。現在は13棟もの物件を所有しているが、最近購入している大半は地方都市の一戸建て住宅だという。 

しかし、多くの地方都市で空き家の増加が問題となっている昨今、投資対象としてはややリスクが高そうだが……。「そういう懸念を抱く人も多いんですが、空き家問題に悩む地方でも、毎年、何戸かの住宅は新築されています。つまり、どんな過疎地にも、その土地で家を持ちたいという人は必ずいる。では、なぜ空き家が増えるのかといえば、住みたいと思うような魅力的な中古住宅がないからです。だからといって、魅力的にリフォームしようとするとお金がかかる。その結果、『どうせ買い手もつかないだろうから』と空き家のまま放置されたり、『タダでもいいから手放したい』と二束三文の値段で売りに出されたりするわけですが、そうした物件こそ、まさに狙い目なんです」

〝投げ売り〞された地方都市の一戸建てを格安価格で購入し、リフォームして魅力的な物件に生まれ変わらせることで客を呼び込む。それが松田流不動産投資成功の極意だ。「リフォームにはお金がかかると言いましたが、それは専門業者に依頼した場合。自分で手がければ、コストは数分の1に抑えることができます」 

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ホームセンター勤務時代にリフォーム用の資材などを取り扱った関係で、壁紙や建材に関する知識が豊富にあったことが、セルフリフォームの発想にもつながったという。「とはいえ、知識はあっても実際に作業した経験は皆無でした。最初はリフォームの本を参考に作業を進めていましたが、壁紙の張り替えもうまくできずに苦労しました」 

それでも、物件を購入するたびに自らリフォームを手がけ、少しずつ経験を積み重ねていき、今ではプロ顔負けのリフォーム技術を身につけるまでになっている。実際、今回取材した茨城県古河市の物件では、ペット臭が染みついた壁や床板を自らすべてはがして張り直したという。 

松田さんによれば、「不動産投資は失敗に寛大な世界」だという。「リフォームもそうですが、投資自体も、少しくらい失敗しても、そこからノウハウを学んで挽回することが十分可能です。『まずやってみる』の精神が成功を引き寄せる秘訣ではないかと思います」

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