ネットマネー 2017年1月号より一部を特別公開!

日本市場は想定通りの堅調な相場展開となっている。日経平均株価は11月1日に、1万7473円の高値をつけた。マーケットでは「目標達成感」を指摘する声が聞かれるが、反騰相場は始まったばかりである。

深掘り株(1)大豊建設(1822)都市部の大型工事に強み。PERに割安感!

杉村富生の今月の深掘り株
(画像=ネットマネー)

都市部での大深度のトンネル工事、立て坑工事など、大型の土木工事に強みを有する。今後、リニア中央新幹線、首都高速道路の新設・改修、大型下水設備のメンテナンスなどの受注が期待できる。

もちろん、足元の業績は好調だ。今後も東京外かく環状道路大泉南工事などが寄与する。東京五輪関連工事の獲得も見込める。

今2017年3月期について、会社側は減益と予想している。しかし、採算の改善に加え、大型工事の竣工、公共投資の増額(補正予算の編成)などがあり、通期も増益を確保できそうだ。

配当については未定だが、2014年3月期が2円、2015年3月期が3円、2016年3月期が5円と増配を続けており、今期は7〜8円とする可能性が濃厚だ。

株価はもちあい中だが、PER7〜8倍と出遅れている。

深掘り株(2)アーレスティ(5852)アルミダイカストの大手。今期業績は予想を上回る!

アルミダイカストの大手メーカーだ。業績面では円高のほか、アルミ材料の価格下落(売上高が減少する)の影響を受けているものの、中国の減税による小型車ブーム、北米でのライトトラック系部品の伸び、さらには生産性の改善などによりカバーできている。もちろん、自動車の軽量化に対するニーズもある。今期は若干の減収になるが、純利益は2割強の増益を見込んでいる。

年間配当は2015年3月期が12円、2016年3月期が14円だったが、今期も16円と連続増配を予定している。配当性向が11%程度と低いのは、ここ数年、海外投資の拡充などで高水準の投資を続けているためだ。将来的には配当性向の引き上げに期待できるだろう。

なお中期経営計画では、2019年3月期には売上高1500億円(今期予想1344億円)、売上高営業利益率5・5%(同4・5%)、ROE(自己資本利益率)7%(同5%)が目標だ。株価は力強い上昇波動を描いている。

今月のもうひと掘りCOLUMN

ULSグループ(3798)はビットコイン取引所を運営するQUOINE(非上場)と提携、飛躍を期す。狙いはブロックチェーン技術を活用した仮想通貨取引、金融サービス事業の展開である。昨年3月の高値2119円を目指して上昇基調に入っている。

杉村富生
講演などで個人投資家に人気の株式評論家。業績や配当、株価指標などから、まだ発掘されていない銘柄を見つけ出す。『超高速取引に打ち勝つ!株の「トリプル投資」作戦』(ビジネス社)など著書多数。