ネットマネー 2017年2月号より一部を特別公開!

楽天証券 ETFカンファレンス2016 セミナーレポート

マーケットの見通しとETF投資術を学ぶ
小誌編集部員が潜入取材!!

ETFの取り扱いに力を入れる楽天証券が今年も恒例イベントを開催。ほぼ満員の大盛況で、日本でもETFへの関心が高まっていることを痛感! その概要を誌面で紹介しよう。

楽天証券 ETFカンファレンス2016
(画像=ネットマネー)

個人投資家の間でも高まるETFへの関心

米国大統領選挙直前の11月5日、東京・渋谷で開催された「楽天証券ETFカンファレンス2016」には、約400名の来場者が詰めかけて会場はすし詰め状態。シニア層のほか、若い世代や女性の姿も見られ、幅広い層で関心が高まりつつあることがうかがえた。講師の一人だった山崎元さんいわく、「ETFはE(いい) 、T(手数料の) 、F(ファンド)」なので、それは当然の現象かも? 手数料が安いうえ、比較的少額から本格的な分散投資を気軽に実践できるのだから……。

楽天証券 ETFカンファレンス2016
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最初の講演は人気ストラテジストの武者陵司さんによる今後の相場見通しで、米国大統領選挙を控えて様子見モードだった足元の情勢をものともせず、強気のコメントが飛び出して場内はどよめき気味に。その後はETFの運用会社によるスピーチへ。単なる自社ETFのPRにとどまらず、マーケット環境のほかタイムリーな話題も織り込まれ、濃厚な内容だった。

楽天証券 ETFカンファレンス2016
(画像=ネットマネー)

途中に2度の休憩時間を挟んだものの、終演は開演から約5時間半後。これだけの長時間、多くの人々がETFについて真摯に学ぼうとしていたのは、金融商品として魅力的だからこそ。しかも、今や日本銀行が金融政策の一環としてETFを積極的に買っている時代。こうした時流に乗る意味でも、ETFに注目する投資家が増えているようだ。

楽天証券 ETFカンファレンス2016
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ICT活用に よる生産性向上と、M&Aで飛躍を図る!

ソラストの石川社長を直撃!

生産性向上のために推進するICT活用の具体例、介護事業のM&A戦略に迫る!
医療や介護、保育の現場で活躍する人材を育て、医療事務受託や介護サービス、保育所を展開するソラスト。さらなる成長に向け、ICT(情報通信技術)活用やM&A(企業の合併・買収)にも意欲的だ。

ICT活用に よる生産性向上と、 M&Aで飛躍を図る!
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3つの具体策を通じてICT活用を推進する!

2016年6月に東証1部上場企業となって、さらなる飛躍のフェーズに突入したソラストは、医療、介護、保育を事業領域としている。まず、全国1500カ所以上の医療機関に医療事務のエキスパートを派遣。そして、首都圏、関西圏、名古屋地区で在宅系介護・施設系介護サービスを展開中だ。一方、東京都と千葉県で認可保育所を運営し、働く女性たちをサポート。医療事務はもとより、介護や保育の分野で活躍する人材を幅広く育成している。

少子高齢化が進む日本で、これらの分野はいっそう重要な役割を担ってくる。しかしながら、いずれもサービス業で生産性が低い(=人手がかかりすぎる)のがネックだ。そこで、ソラスト代表取締役社長の石川泰彦さんは「ICT活用でクオリティーと生産性を大幅改善させる」と宣言。その一環で2016年11月から、医療事務を担う社員にスマートフォン型タイムレコーダーを導入した。 

専用スマートフォンとICカードを用い、インターネット接続による出退勤打刻を可能としたのだ。手作業による集計ミスも防げ、システム上での一貫処理で飛躍的な効率化を達成できるばかりか、残業を極力回避してワークライフバランスも改善するという。

また、ソラストは日本IBM、ゼクウと連携し、高度なデータ分析を活用した人材採用システムを導入。適材適所のマッチングを促進し、短期離職率の改善やサービスの質の向上を図る。加えて、沖電気工業とも業務提携で合意し、患者の診療申込書記入の負担軽減や受付待ち時間短縮を図る「患者情報自動登録システム」を共同開発。同社の受託先を皮切りに、全国の医療機関への導入を働きかける。

ICT活用に よる生産性向上と、 M&Aで飛躍を図る!
(画像=ネットマネー)


M&Aを駆使しながら、ドミナント戦略を貫く!

ソラストが手がけるビジネスの中でも、特に注目したいのは介護事業である。訪問介護からデイサービスやショートステイ、有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅、認知症高齢者向け施設のグループホームなどまで幅広く手がけ、それらを特定地域に的を絞って多角展開するドミナント戦略を貫いているのだ。「要支援・要介護の度合いは、加齢や容体などに応じて変わっていくもの。当初はデイサービスのご利用でも、お体が不自由になって訪問介護や施設型介護に切り替えるというケースは少なくありません。当社は特定地域でトータルケアサービスを提供し、こうしたニーズの変化にきめ細かく応えていきます」(石川さん)

ICT活用に よる生産性向上と、 M&Aで飛躍を図る!
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その結果、「高齢者のケアはソラストに任せておけば安心!」との厚い信頼も獲得できる。しかも、厚生労働省は2025年をメドに「地域包括ケアシステム」の構築を推進中だ。高齢者が住み慣れた場所で人生を全うできる包括的な支援・サービス体制を整える構想で、ソラストはいち早くそれを具現化しつつある。基盤確立のため、M&Aも積極活用する方針だ。

「2000年4月の介護保険制度開始を機に民間の事業者が続々と参入しましたが、15年以上を経て、その多くが後継者不在という事態に直面しています。当社はそういった事業者をM&Aでグループ化し、スピード感を持って規模拡大によるスケールメリットを追求します」(石川さん)

すでに事業譲受や子会社化などを進行中で、今期はすでに10件のM&A案件を取締役会で承認している。現状630億円の売上高を2020年度に1000億円まで拡大させる経営ビジョンは、こうした果敢な成長戦略によって現実へと近づいていく。