ネットマネー 2017年2月号より一部を特別公開!

先月号では元手を少しだけ減らしたが、米国大統領選挙で乱高下した日本株相場で清水はどのように動いたのか!?
文●清水友樹 写真●村越将浩

株価が下がらなそうな銘柄を物色する

11月1日
よくわからないままRIETを購入

先月号で注目した、いちごホテルリートは、一時12万円割れの水準に。そんなタイミングで、同リートのスポンサー、いちごグループの不動産再生ノウハウを活用した運用が軌道に乗るというニュースを目にした。「過去を見ても12万円近辺は、ほぼ最低水準だし、とりあえず買っておくか」と12万1924円で1口購入し、その後は順調に株価は推移。10%上昇したあたりに売りの指さし値ねを入れて様子見している。

もう少し元手が増えるまでは、なるべく減らしたくないので、株価の下がる余地が小さそうな銘柄を中心に買っていくつもりだ。

トランプ当選による日経平均の暴落に焦る

11月9日 鳥貴族に指値を入れたが約定せず…

米国大統領選挙の日。世界中が固かたず唾をのんで、その動向に注目していたが、自分も事務所で米国の大手メディアCNN、ABC、NBCに加え、NHKのサイトを開き、仕事そっちのけで開票速報の行方を注視していた。

日本の株式市場はクリントン氏が優勢という報道が流れると上昇し、トランプ氏が優勢と報道されると下げ幅を拡大していった。

ずっとウオッチしていた鳥貴族は、10月20日の年初来高値2886円を天井に調整していたが、この日も日経平均と歩調を合わせるように大きく下落した。

「やっと焼き鳥の飛ぶ力が弱まってきた」―。そう思ったので、日足のボリンジャーバンドのマイナス2σ(シグマ)付近の2530円に指値を入れて待ち構えた。しかし、ジリジリと下がってきたものの、マイナス2σに到達する間際で反発。焼き鳥のクセして目前で上昇していった。

結局、日経平均は前日比1000円を超える大暴落。きっと夜の米国市場も大荒れになり、明日はもっと下がるにちがいないと、株を大して持つわけでもないのに戦々恐々とするのであった。

11月10日 前日の大暴落から一転、急騰に慌てて買う

ところが朝起きて、米国の株式市場をチェックすると、予想に反して上昇していた。

「日経平均は大暴落したのに、ダウ平均はなぜ上昇したんだろう……」と思いつつ、この日は寄り付きから買いが優勢。「今日は上がる」と確信したので、2016年3月を天井にずっと右肩下がりで、さらに前日の大暴落で利回りが6・4%にもなっていたインベスコ・オフィス・ジェイリートを勢いで2株買った。月初に買った、いちごホテルがそこそこ上昇していたので、同じように長い間、右肩下がりで推移していたRIETを狙っていたのだ。「この配当水準なら、さすがに下げ止まるだろう」という、根拠なき直感が買いの決め手だが、こんな思い付きで売買していていいのだろうか。

また、1000株保有していたSJIが大きく下げていたので、1000株を買い増した。SJIは低位株で下値余地がほとんどないと思われるので、さらに下がったらまた買い増そうと思っている。

大統領選挙前は、「ヒラリー当選で株高、トランプ当選なら株安」といった専門家の意見が多かったような気がする。ましてや自分のような素人が予想するとロクなことはなさそうだから、流れがわかってから株を買うほうがいいのかもしれない。

ついに焼き鳥をキャッチ!鳥貴族をやっと購入

11月15日 鳥貴族をついに購入

「清水さま、お誕生日、おめでとうございます」

この日、メールをチェックすると、登録時に誕生日を入力したサイトから、誕生日を事務的に祝うメールがたくさん来ていた。それで誕生日であることに気づいた。

最近は年をとるたび、もっといえば時計の秒針が進むたびに、「あー、着々と死に近づいている」と思うことが多くなったが、そんなことを言わずに時間を味方につけて、株で老後資金を増やしたいものだと思った。

そして、この日も日足のボリンジャーバンドのマイナス2σ付近に仕掛けていたワナ(指値)に鳥貴族が引っかかり、ついに約定した。今後は、この焼き鳥が大空高く舞い上がることを祈るばかりだ。

楽天が巨額契約でバルサのスポンサーに

今後、株価をウォッチしようと思っているのは「楽天」。

その理由は、スペインの強豪FCバルセロナとメインスポンサー契約して、来シーズンからユニフォームの胸に「RAKUTEN」のロゴが入ることが決まったからだ。 年64億円の4年契約で総額256億円という途方もない額だが、サッカー好きでなくても名前を知っているメッシやネイマールを擁する世界屈指の人気サッカークラブのユニフォームにロゴが入る効果は計り知れない。

楽天の世界展開はうまくいっていないようだが、この契約は知名度アップに大きく貢献するのではないだろうか。

発表直後は巨額な契約金を嫌ってか、同社の株価は下落したが、将来的には「安かった」となるような気もする。ドイツやスペインに子会社もあるようだし、業績も悪くなさそうなので、長期保有を前提に買うかもしれない。

ところで、ほしくなった銘柄を買ってばかりだと、資金的な余力がなくなり、次に買いたい銘柄を買えなくなる。そろそろ利益が乗った銘柄や、上昇が期待できない銘柄を見切る必要があると考えている。

利益確定をしたいが、どれも中途半端で躊躇

大統領選挙後の株価上昇のピッチが急なので、利益が出ている銘柄を売りたいのだが、保有全5銘柄は、どれもこれも中途半端な利益(または損失)しか出ていない。

2017年9月までの目標は、100万円を1・32倍の132万円にすることだ。つまり、毎月3万円弱の利益を出す必要がある。しかし、今のままだと達成が難しそうだから、何か手を打つ必要がありそうな気がしてきた。株でお金を増やすのはつくづく難しいな、と実感する日々だ。