ネットマネー 2017年2月号より一部を特別公開!

持ち株のお悩みをズバッと解決!

買ったはいいけれど、どこで売ればいいのか、
もう少し保有したほうがいいのかわからない…。
そんな疑問にプロがお答えします。
投資アドバイス付きの超親切連載です!

※株価は2016年12月8日現在。チャートは日足。

Q. 独自のビジネスモデルに魅力を感じ、2016年6月上場の同社の株を3000円で購入しました。まずは、目先の売り場が知りたいです。また、懸念材料などがあれば教えてください。

A. 同社は、コールセンターやビルメンテナンスなどを中心に、高齢者社会に特化したシニアの人材派遣業を展開しています。生産人口の減少や政府がアクティブシニアの就業促進を掲げるなど、同社には追い風です。

業績は好調で、2017年9月期の営業利益は前期比3割増で、前期に続いて2ケタ増収・増益の見込み。シニアワーク事業のほか、介護施設に看護師や介護士を派遣する事業も順調に推移しています。

懸念材料としては、人材関連の同業者がシニア市場へシフトするなど、競争の激化による採算悪化が考えられるでしょう。PER(株価収益率)は27倍ですが、成長性を加味すれば割高ではありません。戻りのポイントはまず、7月の上場来高値7140円から8月の安値までの半値戻しとなる4775円。次に10月の高値4965円。また、過去の累積出来高が多いのは5200円前後、6000円代半ばです。

Q. 業績のよさと将来性に期待して、同社の株を2016年の8月に買いました。このごろ株価が芳しくないので、今後の展開が気になります。長い目で様子を見ていても大丈夫ですか?

A. 同社は精神疾患の患者に特化した訪問看護事業が奏功し、大きく業績を拡大してきました。しかし、この11月に2016年12月予想を下方修正し、営業利益では7億6600万円から4億5900万円へと40%減に。新規拠点の開設に遅延が生じていることや、人員(看護師)採用の遅延、稼働率低下が大きな要因です。業績の拡大には人員の確保が必須ですが、新入看護師には一定の教育期間も必要。人員の確保に遅れが生じている限りは、大きな業績拡大を見込むことができないために、高い成長性にブレーキがかかっています。

株価も2016年5月以降は緩やかな下降トレンドにあり、先の業績の下方修正によって、その流れが加速する可能性もあります。成長への期待に疑念がくすぶる中では、積極的な買いは入りにくく、当面は上値が重い展開が続くことが想定されることから、いったん損切りすることをお勧めします。

Q. 学生のころからなじみのあるブランドを展開している会社なので、半年ほど前に同社へ投資してみました。このところ株価は順調ですが、売り場はどのあたりと考えたらよいでしょうか?

A. 利益確定をお勧めします。トランプラリー以降、バリュー株と呼ばれる割安銘柄を見直す流れが続いている状況。決してバリューとはいえない同社株の保有とは、地合いに逆らっているといえます。利益が乗っているうちに売却すべきでしょう。そもそも11月に大幅高した場面も、特に理由はありません。少数の投資家の買いで値が飛びやすい銘柄なのです。

同社は、2013年11月に上場しましたが、初値がついた上場2日目の高値が上場来高値です。上場直後から株価は大崩れしたわけですが、その間も業績予想の大幅な下方修正を繰り返してきました。前8月期に不採算店舗の減損を計上し、現在ではインターネット販売に経営資源を集中させる方針で動いています。今期は黒字転換を計画していますが、まずは黒字を達成してからです。株式市場で信頼を得るには、ほかの銘柄以上に時間が必要だといえるでしょう。

Q. さらなる成長に期待を込めて、上場初日にLINE株に飛び乗りました。勢いよく買ってはみたものの、売りのタイミングがわかりません。損失が小さいうちに、見切りをつけたほうがいいですか?教えてください。

A. 現在、同社は「ツムツム」などのコンテンツ事業や「LINEスタンプ」の販売などのコミュニケーション事業で伸び悩んでいます。ただ、その他の「LINEバイト」などの事業が成長しているほか、6月にスタートしたパフォーマンス型広告は順調に拡大しており、2016年12月期第3四半期の売上高は360億円前後です。株式市場が想定していた数字には少々届かなかったようですが、同事業の成長スピードが今後のポイントとなります。

同社は時価総額1兆円近い東証1部の銘柄ですから、業績および株価に今後の大きな変化を求めるのは難しいでしょう。ただ、マザーズ市場のネット系の銘柄のような乱高下はある程度避けられると思いますので、じっくり保有することはできると思います。広告事業の成長性と既存事業の底入れを決算発表時に確認するぐらいの中長期的な投資スタンスが最適だと思います。