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第16回 表紙を飾る「最旬の人」FRONT INTERVIEW

【 PLOFILE 】
阿部サダヲ(あべ・さだを)
●1970年4月23日生まれ。
千葉県出身。
92年より「大人計画」に参加。
近年の出演作に、ドラマ『心がポキッとね』(CX)、映画『殿、利息でござる!』など。
バンド「グループ魂」のボーカル“破壊"としても活躍している。
2月には、東京・大阪でのライブも控える。

人生のうちの1年半だけと考えたら中学受験のために頑張れるかな…。
でも、僕にはやっぱり無理です

中学受験って、自分も経験していないですし、あまりピンとこなかったんです。

ドラマ『下剋上受験』のお話をいただいたとき、最初は実話だと知らなくて、原作を読んで「本当にこんな親子がいるの?」ってびっくりしました。

中卒の父と、偏差値41の娘が学習塾にも行かずに二人三脚で最難関中学を目指すというストーリーですが、何より「父親が自ら勉強をして娘に教える」というモチベーションがすごいですよね。

あとから聞いた話ですが、原作者の桜井信一さんは「自分のことだったら諦めていた。娘のことだからどうしても諦めきれなかった」っておっしゃっていたそうです。

娘には自分と同じように学歴でみじめな思いをさせたくないという執念と、親の深い愛を感じます。どこか〝スポ根物語〞のようなテイストもあり、ただのお受験ドラマにはならなそうな、おもしろいことが起きそうな気がしています。

妻役は深田恭子さんなのですが、深田さんが「お母さん」って、最初はあまりイメージがわかなかったんです。でも、元ヤンみたいな格好をして芝居をしているうちに、「なんかこういう人いそう」ってリアルになってきました(笑)。

娘役の美み紅く羽うちゃんもノリがよくて。その場その場で思いついたことも一緒に自由にやっていけたらと思っています。

成功する人の共通点は「絶対にあきらめない」

ドラマで中学受験に向けて勉強を始めるのが小5の夏。僕が5年生のときなんて、「アディダスの帽子は、どうかぶればカッコよく見えるか」とか、そんなことしか考えてなかったです。

でも考えてみると、スポーツの世界などでも、親子二人三脚で子供をプロにする話は、珍しくないですよね。

この前テレビを見ていたら、娘をプロゴルファーにしたシングルマザーの方が紹介されていたんです。お母さんはゴルフに関しては素人なのに、スナックで働きながら、女手一つで娘をプロに育て上げた。

それに比べると、このドラマでの中学受験は1年半のお話なので、考え方によっては効率的なのかも。僕には無理ですけど。

子育てはあっという間に終わってしまいます。この前、高校生になる息子に「週末、一緒に出かけよう」って誘ったら、「友達と約束がある」ってアッサリ断られました(笑)。僕は、なるべく子供との時間を大切にしてきたつもりなのですが。

ドラマが伝えたいメッセージは「絶対にあきらめない」。僕も役者になって、「こうなりたい」っていう目標を一つ一つクリアしてきました。劇団に入ったときは、「連ドラの主役をやりたいです」なんて言ったら怒られましたけど、でもそれが実現している。これも絶対にあきらめなかったからでしょうか。