ネットマネー 2017年3月号より一部を特別公開!

日経平均株価は12月半ばに1万9000円台を突破。そんな相場状況の中で、清水が保有する株の動きはどうだったのか?

相場はアゲアゲだけどその動きを見る余裕なし

明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。そして、皆さんにとっても、よい年、よい投資になりますように。

ところが、そんな挨拶を書いているのは、師走の真っただ中。しかも、いわゆる年末進行(正月休みを挟むため、1月発売の雑誌は、いつもより早めに作業を進めないといけないこと)で、青息吐息だったりする。

この『ネットマネー』以外の雑誌の原稿も同じく年末進行で重なるうえ、12月初旬に鹿児島、愛知、高知、三重、和歌山と出張が集中したため、世の中が忘年会で大騒ぎしているときに、パソコンの前に座りっぱなしだ。 しかも、それに加えて最後の和歌山出張から帰ってきた日に事件が起こったことで、さらに僕の生活は混迷を極めることになった。

関西国際空港から羽田空港に着き、そこからバスと電車を乗り継いで、自宅に帰ると23時を過ぎていた。しかし、家には誰もいなかったので、風呂に入って、さっさと寝た。自分ではよく覚えていないが、疲れきっていたのですぐに眠りに落ちたはずだ。

ところが午前2時ごろ、叫び声で目が覚めてしまった。我が家は夫婦2人暮らしのため、夜中に叫ぶヤツは一人しかいない。

実は、酔っぱらって帰宅したわが家のボスが、玄関先で意味不明のことを叫び、それで目を覚ましてしまうことはそんなに珍しいことではない。そういうときは、たとえ目が覚めても寝たフリを決め込み、話しかけられても断固として反応しない。

その日もいつもと同じように、ベッドの中で息を殺して寝たふりをしながら、様子をうかがっていると、いつもと様子が違うことに気づいた。「いたーい、いたーい。あ~っ、肩の骨が出っ張ってる!」

その声を聞き、さすがにダンマリを決め込むこともできず、飛び起きて肩を見ると、あらぬ場所の骨がポコッと盛り上がっていた。自転車同士で衝突して転倒したらしい。慌てて救急車を呼び、そのまま病院へ。レントゲンを見ると、肩の骨がバキッと折れていて、それが肩の皮膚を今にも突き破りそうになっていた。わが家のボスは即入院することになった。

結局、タクシーで帰宅すると午前6時。出張で疲れていた43歳にとっては、かなりの体力的ダメージになった。

こんな感じで出張やら入院やらがあって、株式相場について考えることができない12月初旬だった。

日経平均は上昇したが持ち株は一進一退の動き

そんな12月初旬の日本の株式市場を振り返ると、トランプ相場で日経平均は上昇の一途をたどり、1万9000円を突破した。米国大統領選挙発表の11月9日に1万6111円まで下がった日経平均は、わずか1カ月ほどで、約20%も上昇したことになる。

では、ボクの保有銘柄の動きは、どうだったのか。

一言で言えば、まったくさえず、その波にまったく乗れなかった。

総資産で見ると、わずか2%程度の上昇だ。減らなかっただけマシかもしれないが、我ながら"ヘボ"であることを再認識し、少し凹んでいる。

それでも個別に見ていくと、先月買ったインベスコ・オフィス・ジェイリートは、買った直後からジリジリと上昇を始め、その値上がり幅は約15%になった。ただし、投資額が2口で約16万5000円なので、いくら15%上昇しても、含み益は2万4000円程度にしかならないが……。
「もし1000万円投資すれば、150万円も儲かるのか」とも思ってしまうが、こういうタラレバを考え始めると、無茶な投資に走って、ろくなことにならなそうだから、グッと我慢しようと思う。

12月8日 値下がりを続ける鳥貴族を100株ナンピン買い

一方、11月に2513円で100株買った鳥貴族は、購入後も下落を続け、ついにザラバで2270円台に突入。しかし、業績自体は悪くないので、2270円台で100株のナンピン買いをした。

同社が12月9日に発表した2017年7月期第1四半期決算は増収増益だったが、これは予想通りの結果。いわゆる「材料出尽くし」で下落したのだ。すぐに2300円近くまで戻ったが、まだ下がるのかなと思いつつも、なぜか「絶対に上がる」という自信が不思議とある。

12月13日 現金が枯渇したので中途半端だった純プラチナ上場信託を売却

ところで、鳥貴族をナンピン買いをしたことで、買い付け余力が5万3104円になった。これでは、たとえ買いたい株が見つかっても、資金不足で買うに買えない。そこで連載が始まってから初めて売り注文をした。

純プラチナ上場信託は10口しかなく、あまりにも中途半端なので3300円ですべて売却。税金などを引くと1594円の利益になった。
「小学生の小遣いかよ……」と思いつつも、増えたのでヨシとしよう。

一度、全株を売却してやり直そうか、考え中

グングン上昇する日経平均株価、自分の人生と同様にパッとしない保有銘柄の値動き、少ない買い付け余力のことを考えていたら、「そうだ! 全株売却して、正月休み中に銘柄研究でもしてみようかな」という考えが浮かんできた。

なぜ全株を売却しなければいけないのかは、自分でもよくわからないので、これからその理由を考えようと思うが、一方で「それも悪くないかもしれない」と思っている。

いずれにしろ、たとえ小学生のお小遣いのような額でも利益を積み重ねていきながら、より大きな利益を狙える取引ができるようになるしかない。

幸いにも大きな含み損を抱えている銘柄もないから、全銘柄入れ替えはしやすい。12月現在、上がり続けている日経平均が、このままどんどん上がり続けるわけはないかもしれないし、1月20日にトランプ大統領が就任した後に、相場の方向性が変わるかもしれない。

そんなことを踏まえつつ、正月休みの間に、自分のさえないポートフォリオをどうするか考えてみようと思う。

今月号のまとめ
相場の勢いに乗れず、利益の上乗せはほんの少しだけ

株式取引は、投資している本人の考え方やメンタルがつくづく大事だと思う。株式を買う前と、買った後では、その銘柄に対する印象が変わることが少なくない。「もうこれ以上下がらない」と思って買った銘柄でも、買った後にさらに下がり続けると「もっと下がるのではないか」と恐怖心が出てくる。だったら、買うのをもう少し我慢すればよかったということになるが、神様でもない限り、未来の株価動向を完全予測できるわけもない。そんなことを日々考えながら、どうすればもっとパフォーマンスを上げられるかを考えている。

今月は日経平均など全体相場の絶好調な勢いに対して、自分の保有銘柄が大して上昇せず、ほんの少ししか含み益を出せなかった。もっと上がる銘柄探しに時間を割くべきだったのかもしれない。やればやるほど株式相場は難しいと実感する日々だ。