ネットマネー 2017年3月号より一部を特別公開!

持ち株のお悩みをズバッと解決!

買ったはいいけれど、どこで売ればいいのか、もう少し保有したほうがいいのかわからない…。 そんな疑問にプロがお答えします。
投資アドバイス付きの超親切連載です!
※株価は2017年1月10日現在。チャートは日足。

昭栄薬品

ジャスダック・3537/100株 2008円

Q 昨年3月に上場した同社の株を3000円で購入し、塩漬けにしています。このまま復調の兆しがないようであれば、損切りをしようと思うのですが、いかがでしょうか?

A 同社は2016年3月、東証2部に上場した直後に高値4385円と、公開価格1350円の3倍以上となる超高値水準まで買われたことがありました。当時、指標面で割安とか、膨大な含み資産とか、あれこれ言われましたが、要するに、それを手がかりに投機資金が流入したにすぎないようです。人気が冷めるとともに株価も急落。夏以降は1600~2100円台での推移です。

事業基盤は強固なようですが、業態的には成長株とはいえません。PBR(株価純資産倍率)の割安評価は、専門商社にありがちなこと。買値から見ると大きく下げていますが、公開価格から見れば妥当な水準ではないでしょうか。この先、市場平均に追随した上昇は期待できても、買値までの早期の戻りは難しそうです。配当利回り1%台ですから、長期保有にメリットがあるとも思えないので、いったん損切りしてからの仕切り直しをお勧めします。

ネクスト

東証1部・2120/100株 842円

Q 活発な事業活動に魅力を感じ、ネクストの株を800円台で購入しました。今年の4月には社名変更を予定しているということですが、今後の展開などについて教えてください。

A 主力である不動産・不動産情報検索サイト「HOME'S(ホームズ)」の運営と、その派生事業からなる国内不動産情報サービス事業が、2017年3月期の中間決算で2ケタの増収増益と大幅に拡大。加えて不動産会社向け業務支援サービス「レンターズネット」などからなる国内不動産事業者向け事業も大きく伸びています。

中核となる賃貸・不動産売買分野では、営業人員を増やして地方開拓も加速。加盟店舗数が今中間期に前年同期比23%増と順調に拡大したうえ、リフォーム関連のサービスも好調に推移しています。

同社の業績は引っ越しシーズンにあたる1~3月の寄与度が最も高い下半期偏重型。今秋以降は対面で相談できる実店舗も拡充しており、下半期の伸びも大いに期待されます。2017年4月から「Lifull」に商号を変更することで一段の拡大・発展が見込まれ、株価の上値余地は大きいと思われます。

ファインデックス

東証1部・3649/100株 995円

Q 今後の成長に期待を込めて、同社の株を昨年、1200円台で買いました。もともと値動きの激しい銘柄なので、もうしばらく様子を見ようと思っていますが、大丈夫でしょうか?

A 同社は、業績の下方修正を受けて10月後半に急落し、現在は安値圏でもみ合う展開。修正幅が大きかったことに加えて、上半期は上方修正だったため、ネガティブサプライズと捉えられました。ただ、下方修正要因のほとんどがシステム導入の延期によるもので、次年度の業績には反映されるでしょう。よって、2017年12月期の業績変化率は高まり、株価へポジティブな影響を与えると思われます。通期決算が発表される時期にかけては、短期のリバウンドが期待できます。

無借金経営など財務体質は良好で、8月から9月にかけて行なった自社株買いの継続的な実施、積極的なM&A(企業の合併・買収)展開に対する期待感なども高まる余地がありそうです。一方、株価バリュエーションには割高感も。株価の本格上昇に向けた収益成長には、M&Aの実施や非医療分野拡大の表面化が必要。決算発表後の上昇場面での戻り売りがお勧めです。

日本ファルコム

東証マザーズ・3723/100株 749円

Q ゲーム好きが高じて、日本ファルコムに投資しました。株価は買値の600円からほぼ横ばい状態ですが、売値の水準の目安を教えてください。

A 売値のメドは1000円手前付近ではないかと思われます。前9月期業績の減益はアジア向けの開発の遅れが要因。今期はその遅れた分の収益が反映されることから、業績的にはバランスがとれることになります。また、過去に「日本ゲーム大賞」で受賞歴がある『軌跡』シリーズの最新作が投入され、業績の上ブレ圧力が強まりそうです。

現在、スマホ向けゲームは一部"ライセンス"という形で提供していますが、自社開発などで本格参入すれば、市場の評価は格段に高まるでしょう。ほかのゲームメーカーでも「スマホ参入で株価急騰」というケースは珍しくないからです。そして、売り場の"1000円手前"というのは、2015年の後半にもみ合ったレンジ。チャートの節目として強く意識されており、これが上値抵抗線として機能しそうです。今期の予想PER(株価収益率)は14倍台とまったく割高感がなく、ここまではスムーズに上昇すると思います。