ネットマネー 2017年3月号より一部を特別公開!

いよいよトランプ政権が本格始動。政権運営が落ち着くまで、米ドルは様子見が賢明そうだ。一方、注目は原油価格の安定で魅力が増す豪ドル。英ポンド/円は安値圏まで待つべし。

2017年の注目通貨は豪ドルで決まり!

 米ドルはトランプ大統領就任後、政権運営が落ち着くまでは方向性が読みにくい状況が続きそうです。2016年12月16日現在、1ドル=118円台まで上昇していますが、このままドル高が続くかは微妙です。市場では、強い米国、強い米ドルを掲げた第40代米国大統領のレーガン氏とトランプ氏の相似点が注目されています。レーガン氏といえば大幅減税と積極的な財政出動で経済回復とともに、米国に双子の赤字(貿易赤字と財政赤字)をもたらした人物。その後のプラザ合意では為替レートの安定化を目的に、強引な円高・ドル安誘導が行なわれました。現在の米ドルを実効レートで見ると、過去6番目くらいの高値になっていますので、政治的な思惑によって今後ドル安へと誘導する可能性は否定できません。

 さて、このページでも再三注目してきた英ポンドと豪ドルが順調に上がってきました。ただ、英ポンド/円についてはやや上がりすぎの感があるので、ここから買うのは考えものです。月足のチャートを見ると抵抗線❶を抜け、抵抗線❷くらいまでは上がりそうに見えますが、ここに来てEU(欧州連合)離脱のリスクが再燃していますので様子見が賢明。英ポンド/円は120円台が安値圏ですので、そこまで下がったら「買い」を検討しましょう。

 一方、引き続き好調なのが豪ドル/円です。OPEC(石油輸出国機構)も減産合意しましたし、原油価格がさらに安定してくれば豪州経済にとって好材料になるでしょう。月足のチャートを見ても、長く続いた下降トレンドを上抜け、トレンドが転換し始めていることがわかります。現時点において悪材料が見当たらないので、2017年は豪ドル/円の上昇の年となるかもしれません。ただし、原油価格が60ドルを超えてきたら豪ドルも上値が重くなるので、いったん手じまいして様子を見ることをおすすめします。