ネットマネー 2017年4月号より一部を特別公開!

3月の鉄板優待39銘柄

ちょっとした小ワザを利かせてワクワク優待生活を送ろう!

信用取引を使う「優待クロス取引」は株主優待品を手に入れつつ、権利落ち日の株価下落に備える秘策。取引方法は驚くほど簡単で、注意点さえ守ればスゴイ効果がある!
取材、 文●山本信幸 イラスト●西田ヒロコ

信用取引の新規売りで急落に備える

株主優待品を受け取るためには「権利確定日」に株主として株主名簿に記載されていなければならず、権利確定日の3営業日前にあたる「権利付き最終日」までに購入しておかなければならない。2017年3月のカレンダーに当てはめると「権利確定日」は31日、「権利付き最終日」は28日、そして29日が「権利落ち日」になる。ここで下のシダックスの2016年3月のチャートを見てほしい。大きく下落した日がある。シダックスにいったい何が起こったのだろう。

「実はこの日が権利落ち日なんです」と松井証券の南明日香さんが教えてくれた。「多くの銘柄で権利落ち日に株価が下落する傾向が見られます」

原因がわかっていても株価の急落は怖い。そこで「優待クロス取引」の出番だ。「これは現物取引と信用取引を同時に行なう『つなぎ売り』とも呼ばれている方法です。権利付き最終日に現物取引の買いと信用取引の売り建てを、①同じ株数を、②同時に、③成り行きで行ないます。必ず④寄り付き前までに発注してください」

これで現物株の損失が信用売りの利益で相殺できる。「そして権利落ち日に『現渡し』という方法で決済します」

現渡しとは、信用取引で売り建てた株式を決済するときに買い戻すのではなく、現物株を差し入れること。

優待品の価値が低いと手数料と逆日歩で損をする

ただし「優待クロス取引」は、どんな銘柄にも使えるワザではない。信用取引には証券取引所が銘柄を指定する「制度信用取引」と、各証券会社が指定する「一般信用取引」(松井証券では無期限信用取引と呼ぶ)があり、銘柄数や貸株料、逆日歩など(左の表参照)が異なること、新規の信用売り(カラ売り)ができる銘柄に限られることを知っておこう。

「現物買いと信用売りを同時に行なうため、両方の取引コストがかかります。そこで取引コストと優待品の価値を比較して銘柄を選びましょう」

また、制度信用取引で売り建てると逆日歩(品貸料)という株式を調達するための手数料がかかり、場合によっては高額になることもあり、一般信用取引なら逆日歩の心配はないが、「人気の優待銘柄は権利付き最終日前に売り切れて、新規売りが停止してしまうことがあるので注意してください」。

どうしても欲しい優待品なら、コストを計算して、早めに優待クロス取引をしよう。

優待主婦まる子が選ぶ3月の激推し優待ベスト30

3月決算企業が多いので優待銘柄の数も群を抜く。そこで、まる子さんが選び方をアドバイス。

優待主婦まる子さん 本誌の連載でもおなじみのカリスマ優待ブロガー。東京都在住。幅広いジャンルから優待銘柄を選んで投資し、株主総会のお土産や株主優待情報を日々ブログで紹介している。生活に根ざしたコメントが秀逸。

優待銘柄は人気で選ばず〝使える優待〞品で探す

優待品の人気ではなく「自分にとって〝使える優待〞という条件で探しましょう」とまる子さんはアドバイスする。

「私はグルメ系ギフトから普段は買わないものを選んでみます。地方の名産品には新たな発見と驚きがありますよ」

ただ、同じ品が集中すると持て余すこともあり「新米が食べきれなくて古くなってしまった」「キッチンが食用油だらけになった」という失敗も。株主になると総会に出席して経営陣にも会える。優待株の売買判断がつくし、「就活生なら逆面接のチャンスですよ」とまる子さんは語る。

株主優待の効用は品物以外にもいろいろあるのだ。

まる子激推し!3月権利確定の優待株ベスト15~30位