ネットマネー 2017年4月号より一部を特別公開!

株価が〝噴火〞する銘柄には、マーケットが次に注目するであろう材料・テーマが必ず備わっている。政策と経済トレンドを先読みすれば、その兆候はキャッチできる。今月の噴火株を見逃すな!

米国工場建設ラッシュで日本の工作機械メーカーの業績・株価が飛躍!

トランプ大統領の「米国第一主義」に世界中が振り回されている感があります。しかし、この政策は単純明快に言ってしまえば、巨額に上る米国の貿易赤字を解消して、米国内の雇用を増やすことが最大の目的だと考えます。

まだ日本の主要メディアはほとんど報じていないのですが、共和党に『国境税』導入という素案があり、トランプ大統領はいずれその実現に向けて動きだすでしょう。

国境税とは米国が輸入する物品には一律20%の税金をかけ、輸出はすべて免税にすることを基本にするというもの。部品を米国から調達した物品なら輸入しても税金がかからないなどの緩和措置は講じられる方向です。それでも米国が相当有利になるかなり強引な内容であり、即導入ということになれば大混乱を招くでしょう。何年かかけて段階的に導入されることが考えられます。

日本の自動車産業などにとっては強烈な逆風。ただし、トヨタ自動車などは米国販売分の7割を米国でつくっていますから、たとえば米国で「レクサス」を作り、日本に逆輸入(米国から輸出)すれば免税になるといった現象をもたらすことも考えられます。いずれにしても米国内での〝ものづくり〞は活発化する方向にあり、同国の工場建設ラッシュで日本の工作機械メーカーが潤う展開がありそうです。

そこで、1つ目の先読み噴火株は工作機械の大手企業であるDMG森精機(東1・6141)です。森精機が連結化したDMGはドイツの工作機械メーカーで、両社とも自動車工場向けに強く、今後、米国の工場建設増で活躍の場が広がりそうです。

2つ目の先読み噴火株は、トランプ大統領発言による乱高下相場に影響されない日本の内需株という意味で、電気設備工事を手がける日本リーテック(東2・1938)です。同社はJR東日本向けに強く、駅のホームドア設置などの電気工事特需で業績が上向いています。株価もこれを好感して右肩上がりで上昇中。2020年開業予定の品川新駅建設が、同社の株価をさらに刺激しそうです。

3つ目の先読み噴火株は、ヒラノテクシード(東2・6245)が面白い存在。世界的なEV(電気自動車)導入政策の高まりで、EVの必需品である2次電池電極に施す同社の高精度薄膜塗工技術への需要が急増中だからです。

今回最後の先読み噴火株は、今年も株式市場をにぎわせそうなテーマである自動車の自動運転関連でヨコオ(東1・6800)です。

山本 伸
●やまもと・しん
マネーリサーチ代表。
1962年生まれ。1985年より、株式評論家、経済ジャーナリストとして執筆活動および講演活動を行なう。
経済情報誌『羅針儀』を主宰するなど幅広く活躍中で、確かな選択眼による銘柄推奨が個人投資家から絶大な人気。