ネットマネー 2017年5月号より一部を特別公開!

超積極的な経済対策というポジティブな面と保護主義というダークサイドな面のどちらに振れるか予測不可能なトランプ大統領の発言の下では、沈着冷静なテクニカル分析が威力を発揮するはず。熱狂的なファンも多い株職人・相場さんに初心者でも儲かる売買手法を聞いた!

上昇→横ばい→下落の台形型が値動きの基本

買いとカラ売りを駆使した独自の「うねり取り」手法で熱狂的ファンも多い、投資歴35年の株職人・相場師朗さん。

「評論家の皆さんは、業績や経済状況で株価を予測しますが、株が上がるのは買う人が売る人より多いから。とはいえ、買った株をお墓まで持って行く人はいない。株を買うのは、その後、売って儲けるためというのが、株式投資の絶対真理です。そのため、株価はある程度上昇すると、必ず利益確定の動きが出て、横ばいに転じるもの。その後、さらに上昇するのは3割、残りの7割は下落に転じるというのが私の長年の経験則です」 

相場さんによると、上昇して横ばいに転じ、その後、下落に転じる台形型の動きが株価の値動きの基本だという。

「私が主に狙うのは、いったん横ばい推移した後、上昇や下落に転じる局面です。買いだけでなく、カラ売りも駆使するため、対象となる株は貸借銘柄が絶対条件。外国人投資家も好んで買うJPX日経400採用銘柄で1日の出来高が100万株以上の株なら、株価もこなれてテクニカル分析が当たりやすくなります個人投資家が大好きな新興市場の株は出来高が少なすぎてテクニカル分析が通用しないので避けるべきです」

5日線と20日線の向きがそろったら取引開始

そんな相場さんが売買に使うテクニカル指標は移動平均線のみ。1週間の平均的な値動きを示す5日線、約1カ月間の動きを示す20日線、約3カ月間の60日線の3つが基本だ。

「これまでJPX日経400採用銘柄の株価を過去30年分、つまり計1万2000年分見てきましたが、5日線と20日線がともに上昇していれば買い、5日線と20日線がともに下落していれば売りという手法に徹して売買すれば失敗するケースがかなり減ります」 

優秀な野球選手はボール球を打たない。株式投資の世界でも、移動平均線の向きがバラバラで入れ乱れている “ボール球相場” は手出し無用。狙うのは5日線と20日線の向きが同じ方向に回帰した “ストライク” 銘柄だけ!

「最高のエントリーポイントといえるのは、5日線と20日線がともに上げている中、利益確定売りに押されて5日線が下がった後、また反転上昇して上向き方向に戻った地点です。20日線だけでなく、長期の60日線も上げているとなると、5日線が下げていても、それは一時的な利益確定売りに押されているだけの状態。5日線が反転上昇した地点が絶好の買い場になります」

リスクを回避するうえで重要なのは、全資金を一度に投じるのではなく、ポイント、ポイントで順次建て玉を増やしていく独自の「建て玉操作」というワザを駆使すること。下げの局面でも大底からの反転上昇という “次の次” を見据えて、売りだけでなく買いも仕込んでいく両建て取引が相場流・株取引の真骨頂だ。

「さすがに両建て取引には経験が必要ですが、たとえば、買いの場面でも、20日線にぶつかることなく5日線が上向きに転じたところで一回買う。その後、ローソク足が直近の高値を抜けたらさらにもう一回買う、といったように資金配分に気を配ることが、リスクを回避しつつ堅実に儲けるための極意といえるのです」

NTTがR&D見学会を開催。株式投資に必要不可欠な先端IT技術が丸わかり!

トランプ相場で外国人投資家の力が増すと、企業側も株主や投資家との対話をますます活発にする必要がある。そんな流れの中、天下のNTTが、個人投資家に日ごろの研究成果を紹介するR&D(研究開発)フォーラムをSMBC日興証券と共同で開催した。

2月中旬、NTT武蔵野研究開発センターで行なわれたフォーラムには多くの投資家が集まり、大盛況。会場ではNTTが開発を進めるAI(人工知能)やIoT(モノのインターネット化)の最新技術が惜しげもなく公開された。昨年には傘下のNTTデータが米国コンピューター会社のデルからIT部門を買収。日本が誇るNTTの技術がトランプ政権下の米国を制覇する日も近い!?

相場師朗さん

国内外の金融機関勤務を経て、プロトレーダーに。 ラジオNIKKEIの「相場師朗の株塾」(毎週火曜日) に出演。セミナーは常時、満員御礼の大盛況。