ネットマネー 2017年5月号より一部を特別公開!

新年度早々に決算を迎える優待銘柄はとても少ないため、株式投資の基本の “キ” である会社の財務状況や事業の内容、成長戦略などをしっかり調べることができます。初めて優待銘柄を買うなら、4月がおすすめですよ。

待を極めれば人生はバラ色!

連載第16回
約30銘柄の4月優待は推考を重ねて選定を

予算と優待内容で絞り込んでから会社の業績を比較

700銘柄を優に超える3月に比べて、4月の優待銘柄は26銘柄程度とずっと少ないため、銘柄選びは難しくありません。まず予算や欲しい優待品といった基準で10銘柄程度に絞り込んでから、それぞれの会社の経営状況や将来性をチェックて、株価の値上がりが期待できそうな銘柄を買うようにしましょう。

一般的に株価は決算月の権利付き最終日(今年は4月25日)を目指して上昇していき、翌日の権利落ち日に配当+優待品の金額相当分かそれ以上、大きく値下がりする傾向にあります。それでも経営状況が良好で将来性があれば、株価は短期間のうちに戻すのですが、市場からダメ出しをされると、下がり続けて売るに売れなくなることがあるからです。 

4月のおすすめ優待銘柄は、伊藤園第1種優先株式(東1・25935)、日本ビューホテル(東1・6097)、東和フードサービス(JQ・3329)、テンポスバスターズ(JQ・2751)です。 

伊藤園の第1種優先株式は2007年9月に東証1部に上場された株式です。一般的に優先株式は第三者割当により発行されるのが通例であり、過去に上場したケースは数例といわれています。そして、そのほとんどが普通株式に転換されているため、3月上旬時点で上場している優先株式は伊藤園の第1種優先株式だけです。

伊藤園にとっては「資金調達手段の選択肢を広げ、成長機会を的確に捉えて機動的な資金調達を行なうことができる」というメリットがあり、株主には「新たな投資対象を提供する」ことができるというわけです。うれしいのは配当金額が「普通株式の配当額×125%」と高いこと。もちろん株主優待品ももらえますが、原則として株主総会での議決権はありません。議決権を行使したい場合は、普通株式を買いましょう。なお第1種優先株式が上場廃止された場合は普通株式と交換されるので、株主にとってのデメリットは(議決権がないことを除いて)ありません。 

テンポスバスターズは2014年に株主優待制度を導入。当時の優待内容は「あさくまグループ」の食事券1000円×8枚(1200円ごとに1枚利用可)、または「テンポスバスターズ」の買い物券800円券×8枚(1000円ごとに1枚利用可)でした。

テンポスバスターズの株主優待は株主の声で使いやすく改善された

このうち食事券1000円券×8枚は魅力的ですが、1200円ごとに1枚という利用制限があるため、必ず現金との併用となり使いにくいと感じていました。 

そのため、株主から改善の要望が多く寄せられたのか、2015年に見直されて「あさくまグループ」を含む協力企業で使える食事券1000円券×8枚となり、利用金額の条件がなくなりました。この変更は大歓迎なのですが、協力企業というのは取引先飲食店のため数が多く、事前にテンポスバスターズのサイトで調べておく必要があります。 

また、過去には協力企業の店員が食事券が使えることを知らなかったという例もあったので、万が一のときにはスマートフォンなどでサイトを見せて説明しましょう。 

上記のおすすめ銘柄のほかに、1月に株主優待制度の新設を発表した種苗会社のベルグアース(JQ・1383)にも期待しています。今年の優待品は①茨城県産メロン(3000円相当)か②クオカード(1000円分)のどちらかを選べます。私はメロンがいいかな。