ネットマネー 2017年5月号より一部を特別公開!

株価が〝噴火〞する銘柄には、マーケットが次に注目するであろう材料・テーマが必ず備わっている。政策と経済トレンドを先読みすれば、その兆候はキャッチできる。今月の噴火株を見逃すな!

増配圧力が増すことでキャッシュリッチ企業が買い進められる相場に

トランプ大統領の発言次第で揺れ動きそうな東証1部の主力株には投資しにくい雰囲気があり、為替動向に左右されない好業績の内需系の中小型株を個人投資家が盛んに物色したために、東証2部とジャスダック市場が新値街道まっしぐらで進んできました。

こうした相場展開は3月いっぱい続きそうで、新年度入りとなる4月になれば、年金資金などの新規資金流入でマーケット動向は落ち着いた雰囲気を取り戻すのではないかと考えています。

今後の銘柄物色材料になりそうな点について触れると、生保などの機関投資家が投資先企業に対して株主への責任や利益還元などを果たしているか監視するための指針「スチュワードシップ・コード」が4月からさらに厳しくなる予定であることが挙げられます。

機関投資家は企業が内部留保を適正に還元するよう強く求めなければならなくなりますから、業績がよくて豊富なキャッシュを持ちながら配当性向が低めの企業はそうした圧力によって増配に動かざるをえない状況を迎えそうです。これは個人投資家にとってはチャンスの株価材料で、キャッシュリッチ企業が買い進められる相場が期待できそうです。

1つ目の先読み噴火株は、福島県でスパリゾートハワイアンズを運営する常磐興産グループの総合建設企業である常磐開発(ジャスダック・1782)です。同社は放射能除染に関連した分析・測定事業が繁忙で、しかもこの事業環境はかなり長期にわたって続いていきます。業績好調で3年連続増益であり、増配の可能性もありそうな銘柄です。

2つ目の先読み噴火株は、東北最大の石油・LPガスの卸企業、カメイ(東1・8037)。同社はドラッグストアや自動車ディーラーなど多面的に事業展開し、業績好調であるのに株価が超割安です。

3つ目の先読み噴火株は、八千代工業(ジャスダック・7298)が面白い存在。同社はホンダの部品子会社で、北米に工場があり、トランプ大統領が日本非難を強めても影響は小さくて済みそうです。未来の車である燃料電池車の水素タンクなどを手がけていることでも話題を集めています。

今回最後の先読み噴火株は、3大信号会社の一角を占める大同信号(東2・6743)です。JRが主な顧客で信号設備の更新需要が今後の業績に好影響を与える見通し。株価はそれを好感してジリ高モードに入りましたが、まだまだ上値余地は大きいと考えます。為替動向に左右されない銘柄であることでの有望投資先としても注目を集めそうです。