ネットマネー 2017年5月号より一部を特別公開!

持ち株のお悩みをズバッと解決!

買ったはいいけれど、どこで売ればいいのか、
もう少し保有したほうがいいのかわからない…。
そんな疑問にプロがお答えします。
投資アドバイス付きの超親切連載です!

※株価は2016年12月8日現在。チャートは日足。

Q.業績のよさと将来性に期待を込めて、同社の株を昨年10月に900円台で買いました。今のところ株価は順調です。売値の水準の目安について教えてください。

A.同社が主力としている重包装用紙袋(クラフト紙袋)の販売が、国内外において好調に推移。同時に、価格転嫁や原紙価格の安定化によって採算が改善し、足元の業績は増収増益基調にあります。

国内では、飼料や農水産物向け、化学薬品向けの販売が伸長。また、海外ではタイで顧客企業の輸出用包材としての需要が堅調に推移しています。フィルム製品は、工業用や農業用のポリエチレンフィルムの需要が底堅く、販売数量も増加が続いています。

2月半ば以降は、足元の業績好調を反映して株価が大きく上昇。なおも予想PER(株価収益率)は低水準にとどまっており、まだ評価不足の水準にあるといえるでしょう。

同社の好配当利回りや株主優待制度も投資家にとっては魅力で、長い目で付き合いたい銘柄のひとつです。短期急騰後の押し目では「買い増し」の検討も一法。中長期的な上値の目安は1900円あたりになると思います。

Q.株初心者なので、身近な企業で比較的買いやすい株価の銘柄を買おうと思い、昨年7月に同社の株を買いました。株価が最近芳しくないので、早めに損切りしたほうがいいでしょうか?

A.株式投資で重要なのは、買い場ももちろんですが、売り場であることは言うまでもありません。そこで、買うと同時に売り場も頭の中で想定しておく必要があります。〝負け組投資家〞の典型的なパターンは、買ったはいいが、株価が下落し、損切りを嫌がっているうちに、さらに損失を拡大させるというパターンです。この相談者は、まさしくそのケースであるといえます。

結論を言うと、「損切り」をお勧めします。なぜならば、チャートが弱気の形状だからです。足元では「オーナーが家賃収入をめぐって一斉提訴」と伝えられており、会社のイメージダウンが顕著なほか、賠償金額も確定しない状況では、先行きに不透明感が残ります。株価というのはそういった不透明感を最も嫌うのです。そうしてずるずると持ち続けることは、最悪といえます。値動きがよさそうな違う銘柄に乗り換えることをお勧めします。

Q.株主優待が目当てで、昨年9月に同社の株を購入しました。その後、株価は驚くほど順調に上昇しています。ここは8月の優待品を待たずに利益確定したほうがいいでしょうか?

A.カラオケ店と女性専用フィットネスが順調に拡大中です。カラオケに関しては、大手チェーンの閉店数が増えていることがビジネスチャンスにつながる可能性も。高校生室料無料の「ZEROカラ」やキッズルームの設置など、若年層に特化したサービスで差別化を図るなど、今後の展望は明るいでしょう。フィットネス事業は、過去2年を見ても120店舗程度の店舗数純増が続いており、健康志向を追い風に、店舗数や会員数の増加は確実です。

また、同社フィットネスブランド「カーブス」が、サービス産業生産性協議会における2016年度調査で、3年連続の顧客満足度1位を獲得したことも付加価値拡大に寄与しそうです。2016年9月から1都3県で全室禁煙を実施、従業員に対しても禁煙者・非喫煙者への賞与増額を行なっており、健康への取り組みも先進的。安定成長を期待して、ホールドしてみてはいかがでしょうか。

Q.昨年1000円台で買った同社の株を塩漬けにしています。このまま含み損を抱えて耐えるのはやめたほうがいいでしょうか? 今後の展開と併せて教えてください。

A.購入時より2割下落していても、創薬ベンチャーですかから「ホールド」すべきだと思います。昨年12月に急落し、その後は昨年来の安値圏にあってさえません。理由は、頭頸部ガンを対象にした「NC -6004」と放射線との併用によるフェーズ(段階)1が中止になったため。

ただ、「NC -6004」については、ゲムシタピンとの併用によるフェーズ3のパイプラインが最も進行しています。また、乳ガンを対象とした「NK105」もフェーズ3です。これらリードパイプラインの好結果を待つしかありません。

臨床試験には多額の研究開発費を要しますが、昨年12月末時点で100億円の現預金があります。ここから3年程度の資金繰り面に不安がないバイオベンチャーというのは、保有する価値があります。フェーズ3のパイプラインを複数持っているわけで、繰り返しになりますが〝吉報〞を待つのみです。